アンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ

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サッカーボール.jpg パトリック
選手情報
本名 アンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ
英字表記 Patric
生年月日 1987年10月26日（37歳）
出身地 ブラジル
身長 189 cm
体重 82 kg
ポジション フォワード
クラブチーム
2013
2013
2014-2017
2017-2019
2019-2022
2023- 		川崎フロンターレ
ヴァンフォーレ甲府
ガンバ大阪
サンフレッチェ広島
ガンバ大阪
京都サンガF.C.
サッカーボール.jpg
23
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アンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ（Anderson Patric Aguiar Oliveira、1987年10月26日 - ）はブラジルのサッカー選手。

人種差別被害[編集]

2015年11月28日に行われたJ1チャンピオンシップ準決勝ガンバ大阪vs浦和レッズ戦後、自身のTwitterアカウントに浦和サポーターを名乗る（浦和と一部のメディアは浦和サポと断定。本人曰く年1-2回埼玉スタジアム2002で浦和戦を観戦[1][2][3][4][5][6]）浦和学院高校の男子生徒（以下、A）から「黒人死ねよ」「お前は黒人奴隷なんだから大人しく死ね」などの人種差別的なリプライ（ヘイトスピーチ）があり、「仲間達と祝っていて携帯を見るとSNSでとても残念で酷な人種差別な書き込みがありました。どんな人でも傷つく。まさかこの国でそういう目に遭うとは思わなかった。対応をしっかりやって頂けることを期待している」とコメントし、Aに「とても残念。人間としてやるべきではない」とパトリックの気持ちを綴った画像を載せて返信した[7][2][8][9][10][11][12][13][14]。この事件はパトリックの母国であるブラジルでも報じられた[15]。パトリックは翌日「すごく悲しい気持ちになった。昨日は明け方3時頃までいろいろ考えてしまって眠れなかった」と述べたが、パトリックを擁護するメッセージも多く書き込まれていたことから「やっぱり、日本は世界で一番好きな国といえる。どの国にもいい人、悪い人は存在する。今回はガンバサポーターだけでなく他クラブのサポーターからもたくさん励ましのメッセージをもらった。心が強くなりました」と感謝の言葉も並べた[16]。Aの謝罪を受け「彼には上を向いてもらいたい。大人になってもこういう問題が起こらないようにしてほしい」と語った[17]。

対応[編集]

  • 浦和 - 公式サイトに「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません」との声明を掲載[7][9][18][11]。Aの謝罪を受け「浦和レッズを応援する高校生が差別的な投稿をしていたことは、非常に残念です。パトリック選手は勿論のこと、ガンバ大阪、Jリーグをはじめとするサッカーに関わる全ての皆さまに深くお詫び申し上げます」とコメント[6]。今後、地元の高校と連携し、メディアリテラシーや人権問題を学ぶ授業を行うことを検討している[2]。Aの処分については「未成年ということもあり、考えていない」としている[19]。
  • G大阪 - 公式サイトに「Jリーグは『差別や暴力のない世界を』のスローガンをもと、人権啓発活動を行っております。そして、ガンバ大阪も人権問題に関する啓発活動を日頃から行っている中、このようなことが起きたことは非常に残念でなりません。ガンバ大阪は、いかなる差別的な行動も絶対に許すことはありません。これからも、Jリーグと連携をとりながら、差別撲滅に向けた取り組みを引き続き行って参ります」との声明を掲載[20][21]。Aの謝罪を受け「パトリック選手は既に大勢の方々からの励ましの声を受け、現在の心境は落ち着いております。同時に、今後の練習と試合に集中したい意向を強く持っています。投稿者本人の深い反省と謝罪の意は、パトリック選手も十分に理解し、受け入れましたことを、皆様にご報告させていただきます」とコメント[22]。
  • Jリーグ - 村井満チェアマンがAをTwitterの運営会社に違反報告し、「人種差別をなくそうと各クラブと連携している中で残念なこと。許されないことと思う」と批判[23][5][24]。「スタジアム外で発生した事象」としてクラブへの処分は行わない方針[25]。
  • Aとその関係者 - Aは事件当日に保護者と相談し浦和学院に報告、翌日保護者と共に浦和学院を訪問。30日に保護者及び副校長と共に浦和の事務所を訪れ「自宅でテレビ観戦中に投稿してしまいました。投稿を後悔し深く反省しています。パトリック選手やガンバ大阪に謝罪したいです」と謝罪し、Jリーグを通じてパトリック及びG大阪にも謝罪の意を伝え、書き込んだ理由については「（浦和が）試合に負けた悔し紛れに、あまり深く考えずに書き込んでしまった」と話した。浦和学院は公式サイトに謝罪文を掲載し、Aの処分を検討。埼玉県教育委員会は「高校生の中には、友人と話す感覚で、インターネットに安易な書き込みをしてしまうケースが見られる。しかし、実際は、ネットは世界とつながっており結果として書いた本人も傷ついてしまう。今後は、授業などで、ネットを使って人を中傷しないことなどを改めて徹底していきたい」、埼玉県学事課は「人権問題なので、関係者が集まる会議などで注意喚起したい」とコメント[12][13][14][6][25][26][4][3][19]。
  • Twitter - 問題となったアカウントは2016年4月29日現在、凍結されている[27]。

クラブチームの統計[編集]

年度 リーグ 番 試合 得点 試合 得点
川崎 リーグ Jリーグ杯
2013 J1 18 8 2 5 1
通算 8 2 5 1
甲府 リーグ Jリーグ杯
2013 J1 11 16 5 0 0
通算 16 5 0 0
G大阪 リーグ Jリーグ杯
2014 J1 29 19 9 5 3
2015 29 32 12 3 0
2016 29 20 2 2 0
2017 55 1 0 0 0
通算 72 23 10 3
G大阪23 リーグ Jリーグ杯
2016 J3 29 2 1 -
2017 55 1 0 -
通算 3 1 0 0
広島 リーグ Jリーグ杯
2017 J1 39 15 4 0 0
2018 39 33 20 1 0
2019 10 13 3 0 0
通算 61 27 1 0
G大阪 リーグ Jリーグ杯
2019 J1 18 12 2 4 1
2020 18 33 9 1 1
2021 18 33 13 2 0
通算 78 24 7 2
総通算 238 82 23 6

出典[編集]

  1. ↑ また浦和サポーター「差別」書き込み波紋（日本テレビ『NEWS ZERO』2015年11月30日放送）
  2. ↑ a b c 人種差別 なぜサッカーばかり目立つのか（朝日新聞2015年12月4日朝刊37面）
  3. ↑ a b G大阪パトリック選手に浦和ファン高校生が人種差別TomoNews Japan公式YouTubeアカウント2015年12月1日公開
  4. ↑ a b サッカー：人種差別投稿は高校生　浦和サポーターの男子毎日新聞2015年12月1日東京朝刊
  5. ↑ a b 村井Ｃ、浦和サポの差別的書き込み「許されない」サンケイスポーツ2015年11月30日9時0分配信
  6. ↑ a b c SNSにおける差別的な投稿について(続報)浦和レッドダイヤモンズ2015年11月30日配信
  7. ↑ a b ">日本テレビ放送網 （2015年11月30日）. “浦和“サポーター”が人種差別書き込みか”. 日テレNEWS24. http://www.news24.jp/articles/2015/11/30/07316152.html 2015年12月5日閲覧。 
  8. ↑ 2015年11月28日18時55分のツイートパトリック公式Twitterアカウント
  9. ↑ a b パトリックに差別ツイート　プロフィルに“浦和サポ”スポーツニッポン2015年11月29日5時30分配信
  10. ↑ Ｇ大阪パトリックに「黒人死ねよ」の差別ツイート日刊スポーツ2015年11月29日7時59分配信
  11. ↑ a b ガンバのパトリック選手に人種差別的書き込みNHK NEWS WEB2015年11月28日23時00分配信
  12. ↑ a b パトリック選手への差別ツイート、書き込んだのは高校生　「深く反省」産経ニュース2015年11月30日18時52分配信
  13. ↑ a b 差別ツイート 高校生書き込みNHK首都圏NEWS WEB2015年11月30日18時2分配信
  14. ↑ a b お詫び　ＳＮＳ上における投稿について浦和学院高等学校
  15. ↑ パトリックへの人種差別、母国ブラジルでも報じられる…全文を掲載サッカーキング2015年11月30日17時16分配信
  16. ↑ 傷心Ｇ大阪パトリック眠れずも「日本は世界で一番」日刊スポーツ2015年11月29日12時47分配信
  17. ↑ 差別ツイート：パトリック選手「彼には上を向いて…」毎日新聞2015年12月1日18時50分配信
  18. ↑ SNSにおける差別的な投稿について浦和レッドダイヤモンズ2015年11月28日配信
  19. ↑ a b 日刊スポーツ新聞社 （2015年11月30日）. “パトリックの差別ツイートは高校生…名乗り出て謝罪”. 日刊スポーツ. http://www.nikkansports.com/soccer/news/1573406.html 2015年12月5日閲覧。 
  20. ↑ Ｇ大阪が声明発表「いかなる差別的な行動も絶対に許すことはありません」スポーツニッポン2015年11月29日14時46分配信
  21. ↑ パトリック選手のSNS上に書き込まれたコメントについてガンバ大阪2015年11月29日配信
  22. ↑ パトリック選手のSNS上に書き込まれたコメントについて（続報）ガンバ大阪2015年11月30日配信
  23. ↑ Ｇ大阪パトリックへの人種差別問題　Ｊでは調査せず日刊スポーツ2015年11月29日18時34分配信
  24. ↑ 差別投稿、Ｊがツイッター運営会社に違反報告YOMIURI ONLINE2015年11月30日6時43分配信
  25. ↑ a b 人種差別ツイートは埼玉の高校生デイリースポーツ2015年12月1日配信
  26. ↑ サッカー：人種差別投稿は高校生　浦和サポーターの男子毎日新聞2015年12月1日東京朝刊
  27. ↑ このアカウントは凍結されています

外部リンク[編集]

表･話･編･歴
Jリーグベストイレブン-2014
GK: 西川周作 | DF: 太田宏介・森重真人・塩谷司 | MF: 柴崎岳・武藤嘉紀・レオ・シルバ・遠藤保仁 | FW: 大久保嘉人・宇佐美貴史・パトリック
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