週末パス
週末パス(しゅうまつぱす)とは、東日本旅客鉄道が発売している企画乗車券。
概要[編集]
関東から南東北まで、1都14県のJR東日本と一部(対象の事業者は後述)の私鉄に2日間乗り放題のフリーきっぷ。 値段は8880円(1日あたり4440円相当)。
かつては土・日きっぷ、ウィークエンドパスという名称だった。
新幹線・在来線特急は、青春18きっぷと異なり特急券の購入で利用することができる。
たびたび廃止説が出てるが、三連休パスと異なり廃止されていない。
フリーエリア[編集]
路線数が多すぎるので、主要路線のみ記載する。その他は「その他関東地方の東日本旅客鉄道全線」と記載する。
新幹線[編集]
在来線[編集]
路線延長が長かったり東西南北の移動でよく使われるような主要路線はわかりやすいように区間を掲載する。
- 東北本線(宇都宮線含む) 東京駅~小牛田駅
- 常磐線 全線
- 高崎線・上越線 全線
- 東海道線・伊東線 全線
- 信越本線(第三セクターに移管された区間含む) 高崎駅~横川駅、軽井沢駅~新潟駅
- 中央本線・篠ノ井線 東京駅~長野駅
- 羽越本線 新津駅~酒田駅
- 陸羽東線・陸羽西線 全線
- 磐越東線・磐越西線 全線
その他東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県、長野県、新潟県、福島県に所在する区間の東日本旅客鉄道全線、羽越本線酒田駅以北を除いた山形県の東日本旅客鉄道全線、宮城県の東北本線小牛田駅以北と気仙沼線を除いた東日本旅客鉄道全線、秋田県の奥羽本線湯沢駅以南
私鉄[編集]
- 伊豆急行 全線
- 北越急行 全線
- 会津鉄道 会津田島駅~西若松駅~会津若松駅(西若松駅~会津若松駅はJRの区間)
- えちごトキめき鉄道 妙高はねうまラインの全線 日本海ひすいラインは元JR西日本の路線だった経緯からか対象外
- 阿武隈急行 全線
- 福島交通飯坂線 全線
- しなの鉄道 しなの鉄道線、北しなの線ともに全線で利用可能
- 鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 全線
- ひたちなか海浜鉄道湊線 全線
- 長野電鉄 全線
- 富士急行線 全線
- アルピコ交通 全線
- 山形鉄道 全線
- 上田電鉄 全線
利用できそうでできない路線[編集]
- えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン
- いすみ鉄道
- 小湊鉄道
- 東海道新幹線の東京~熱海間
フリーエリアで乗車できる観光列車[編集]
- 海里(白新線・羽越本線)
- とれいゆつばさ(山形新幹線) ただし3月6日で運用終了
- HIGH RAIL 1375(小海線)
- リゾートビューふるさと(篠ノ井線、大糸線)
- SLばんえつ物語(磐越西線)
- Shu*Kura(えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン、信越本線、上越線、飯山線)
他の切符との比較[編集]
青春18きっぷ[編集]
- 値段
- 18きっぷは5日間で12050円(1日あたり2410円)、週末パスは2日間で8880円(1日あたり4440円)
- フリーエリア
- 18きっぷは北海道から九州までJRの在来線全線、週末パスは東日本旅客鉄道の北東北を除いた区間のみ
- 私鉄の乗車
- 18きっぷは青い森鉄道やあいの風とやま鉄道などの一部区間に設定されている特例区間のみ乗車でき、その他は新幹線開業前はJRだった並行在来線の第三セクターでも乗車できないが、週末パスは東日本の私鉄10社以上に乗車できる
- 特急・新幹線
- 18きっぷは新幹線、在来線特急に乗るには特例区間を除いて特急券だけでなく乗車券も必要だが、週末パスは新幹線、特急は特急券だけ買えば乗車できる。
- 発売・利用期間
- 18きっぷは長期休みシーズンの年3回、各1~2ヶ月だが、週末パスは毎週末が利用・発売期間。 祝日の関係で三連休になる場合、連続する2日間であれば祝日+土日のうち祝日と連続する曜日での使用も可能。 18きっぷは当日購入、飛び日での利用ができるが週末パスは前日までに購入しなければならない。
北海道&東日本パス[編集]
名前が長いので北東パスと略す。
- 値段
北東パスは11130円で7日間、週末パスは8880円で2日間。
- フリーエリア
北東パスはJR東日本とJR北海道の在来線全線、北越急行、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道の全線。 週末パスは上記の通り。
- 特急・新幹線
北東パスは特急・新幹線に乗るには18きっぷ同様乗車券も必要だが、週末パスは特急券の購入のみで乗車できる。 また、北東パスは北海道新幹線のみ特定特急券と北東パスで乗車でき、また、JR北海道は別料金で1日間在来線特急・北海道新幹線に乗車できるオプション券を発売している。
- 発売期間
北東パスは青春18きっぷと似たような期間だが、週末パスはお盆などごく一部を除いた通年の週末に利用できる。 有効期間は北東パスは7日間、週末パスは2日間。 どちらも前日までに購入が必要。
大人の休日倶楽部パス[編集]
- 値段
大人の休日倶楽部パスは4日間有効の東日本が15270円、5日間有効の東日本・北海道が26620円。 北海道だけのものもあるが、そちらは比較対象としない。
- フリーエリア
大人の休日倶楽部パス東日本はJR東日本全線、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行、三陸鉄道、伊豆急行、富士急行の全線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの直江津駅~新井駅が利用でき、東日本・北海道はこれに加えJR北海道の全線にも乗車できる。週末パスは上記の通り。
- 特急・新幹線
大人の休日倶楽部パスは在来線特急、新幹線の自由席には何度でも無料、指定席も6回まで無料で乗車できるが、週末パスは特急券が必要。
- 発売期間
大人の休日倶楽部パスはかなり限られた期間のみの発売だが、週末パスは上記の通り。 また、大人の休日倶楽部パスは大人の休日倶楽部の会員じゃないと購入できないため、会員になる年齢制限を満たす50歳以上じゃないと購入できない。
休日おでかけパス[編集]
- 値段
休日おでかけパスは1日有効で2720円、週末パスは2日間有効で8880円。
- フリーエリア
休日おでかけパスは関東地方の多くで、関東地方でも北関東や房総半島の末端はフリーエリアに含まれていない。 週末パスは上記の通り。 また、休日おでかけパスはJR東日本以外に東京臨海高速鉄道と東京モノレールも乗車できる。
- 特急・新幹線
どちらの切符も特急券を買えば乗車できる。
- 発売期間
休日おでかけパスは毎週土日、祝日に使用できる。 それに加え長期休みシーズンは平日含め毎日利用できるため、名前に休日が付く切符で通勤快速など平日にしか運転されない列車に乗車することも可能。 週末パスは上記の通り。 また、休日おでかけパスは当日購入ができる。
えきねっとトクだ値[編集]
えきねっとトクだ値はフリーパスではなく列車単体の割引切符。
単純に1つの目的地の往復やフリーエリア外まで利用する場合はえきねっとトクだ値(お先にトクだ値の場合)が安いことが多い。 ただし、トクだ値は割引切符のため払い戻しの費用が高いことや乗車までの特定の日数までに購入しなければならないこと、席数限定などのデメリットがある。
そのため、週末パスフリーエリアを周遊する場合などは週末パスに軍配が上がる。