カルワザ
カルワザ(KARUWAZA)は株式会社サークルKサンクス(のちの株式会社ファミリーマート)の総合サービスブランドであった[1]。
当記事では便宜上、日本国内のサークルKやサンクスおよび派生ブランド[注 1]におけるカルワザを冠する各種サービスのほか、会員制度全般や決済方法、および同店で展開されていたKステーションならびにネットプリカについても述る。
概要[編集]
「WAKU WAKUを創造する総合ライフパートナー」をキャッチフレーズとするサークルK・サンクスではKARUWAZAとWAKUWAKUが併用されており、無料情報誌のKARUWAZA STYLEや移動販売車のWAKUWAKU号、広報サイトのWAKUWAKUタウン[2]をはじめ各種展開されていた。
なお、最終的にはファミリーマートとサービスが一部共通化された。例えば特定商品を値引き販売する「今お得」サービスは2017年10月1日よりサークルKやサンクスでも導入されている。
会員制度[編集]
「ファミリーマート (企業)」も参照
ここでは、サークルKとサンクスならびにそれらの派生ブランドに共通して導入された会員制度についてしるす。
ポイントサービスとしては、時期や内容によりカルポイント・ワザポイント・楽天ポイント・Tポイントが導入された。
KARUWAZA CLUB[編集]
KARUWAZA CLUB(カルワザクラブ)は、かつて存在したサークルKおよびサンクスの会員制度。2004年(平成16年)7月1日より北海道と東海4県の店舗にて、2005年(平成17年)4月25日からは全国にて開始された。当初の扱いとして、会員になるには「カルワザカード」の購入後、または「UCS カルワザカード」への入会後に、会員登録を行うことで可能、というものであった(その後下記のように扱いが変更された)。他におサイフケータイからの会員登録も可能である。当初KARUWAZA CLUBカードはEdy導入に関連しておこなわれており、Edy対応ハウスカードとしての位置づけであった。
- サービス内容
- 任意でパソコンか携帯電話からインターネット経由[3]で「会員情報登録」と「電子マネー登録」ができる。入会金・年会費は無料。2009年11月16日からは、「カルワザカード」購入後に、店内の「カルワザステーション」でも会員登録ができるようになった。
- 「電子マネー登録」を行ったKARUWAZA CLUBの会員はサークルKやサンクスでEdy(現:楽天Edy)、Suica等の交通系電子マネー、ならびにID決済によるカードを用いた購入額税抜100円ごとに「カルポイント」が1点ずつ加算される。ポイントが貯まると、会員限定のグッズなどが当たる(または、もれなくもらえる)プレゼントへ応募することができる。
- 2009年(平成21年)12月1日からは、店内の「カルワザステーション」での操作で、カルポイント300点を、300円分のEdyバリューへ交換することが可能になった(カルポイントの交換、およびEdyギフトの受け取り、の2つの操作が必要)。なお同日より、カルポイントの有効期限が、獲得日から2年間となった。
- 「カルワザカード」会員、および「カルワザ値引アプリ」を登録した「おさいふケータイ」での利用の場合、期間・商品ごとに設定される、「カルワザ値引サービス」を受けることが可能である。
- 以前は店頭レジでのEdyバリューチャージ1000円ごとに「ワザポイント」が加算されていたが、2008年(平成20年)11月30日を以て終了した(既存のワザポイントはカルポイントに移行された)。
- おサイフケータイ所有者の場合、事前にEdyアプリを登録した後、当初はKARUWAZA CLUBケータイサイトで、事前に購入した「KARUWAZA CLUB Edyカード」を登録し、「KARUWAZAケータイ登録アプリ」のダウンロードと初期登録を行うことで、CLUB Edyカードとおサイフケータイを紐付け状態にさせることになっていた。その後2007年(平成19年)4月16日からは、別途カードを購入しなくても、携帯電話でのサイトの操作により登録できる、「カードレス会員登録」が開始された(KARUWAZA CLUB のサイトより「カルワザ値引アプリ」の登録と「電子マネー登録」を行う)。
- おサイフケータイ(モバイルEdy)を用いた場合でも、カルポイント付与の対象(ポイントはEdyカード型と共有)となり、景品の応募なども同アプリから直接行える。そして、同アプリを利用しているおサイフケータイのEdyの利用者で、かつANAマイレージクラブの「モバイルAMCアプリ」をダウンロードし、「ケータイdeEdyマイル」に登録して4日以上経過している場合は、決済時にカルポイントとともにマイルが加算される。
- 2010年(平成22年)7月14日より、JR東日本エリア内の約2100店舗でSuicaが利用できるようになったことに合わせ(相互利用可能なJR各社・および他社局のICカード乗車券でも利用可能)、同年9月1日より「カルワザクラブ」にSuica(モバイルSuicaを含む)、またはPASMOのID番号を事前に登録することにより、Suica・PASMOでの決済でカルポイントが付与されるサービスも導入された。更に「カルポイント」を「Suicaポイント」に交換してSuicaへチャージできるサービスも導入された[4]。
- また同年9月27日からは、JR北海道のKitaca、JR西日本のICOCA、JR九州のSUGOCAでも、それぞれ電子マネーの利用、および事前登録の上、利用金額に応じて「カルポイント」が付与されるサービスを開始した。特にICOCAについては、2011年(平成23年)3月29日より「カルポイント」をJR西日本の「J-WESTポイント」へ交換できるサービスも開始した。
- 2010年(平成22年)9月1日より、トヨタファイナンスまたはUCSの発行するQUICPay機能付カードを、さらに同年10月20日より、JCBの発行するQUICPay機能付カード、またはモバイル式のQUICPayを、事前に登録することで、各カードのQUICPayによる決済で「カルポイント」が付与されるサービスを開始した。なお、前述各社以外のカード会社のQUICPayの登録・利用については未定である。
- あわせて同年10月20日より、各社のiD機能付カード、またはおサイフケータイのiDでも、事前の登録によりiDによる決済で「カルポイント」が付与されるサービスを開始した。
- 2011年(平成23年)1月26日より、静岡県・岐阜県・三重県のサークルKとサンクスの計800店にJR東海のTOICAが、また同年3月7日には、愛知県のサークルKとサンクスの計1040店に名古屋鉄道・名古屋市交通局などが2月11日から導入したIC乗車カード・manacaが利用可能となったことで、いずれの乗車カードともに事前の登録で、利用金額により「カルポイント」が付与されるサービスが導入された。
- 2012年(平成24年)11月28日からは、関西地区および三重県内の計1,141店に、関西民鉄のIC乗車カード「PiTaPa」が導入されたことで(大阪地区の一部店舗では先行導入)、事前登録による利用金額に対する「カルポイント」付与サービスも実施されている。
- 2014年(平成26年)4月21日、同年12月31日限りでカルザワクラブを終了することを発表(ポイント付与は9月30日まで)[5]。後継として、楽天スーパーポイントが付与される「+K Rポイントカード」を9月中旬より配布する(事前事後のいずれかに、楽天会員と+K会員の双方の入会と「+K Rポイントカード」への双方のひも付けが必要。「カルポイント」の「+K Rポイントカード」への移行も、2014年中であれば可能とする予定)。2014年7月18日からサークルKおよびサンクスの店舗で利用可能となる、unikoのポイントとの二重取りも可能。
カルワザカード[編集]
- (2009年(平成21年)11月までは、KARUWAZA CLUB Edyカード)
カルワザカードは全国のサークルKやサンクスの店舗で販売され、通常価格は1枚あたり税込300円(2014年4月より、同309円)であった。電子マネーの楽天Edy対応カードで、カード発行元は株式会社サークルKサンクス名義、バリュー発行元(Edyイシュア)はトヨタファイナンス株式会社名義であった。その後2011年12月1日より、楽天Edy株式会社(当時社名はビットワレット株式会社)に変更された[6]。カルワザクラブ終了方針に伴い、2014年6月以後の販売は各店舗の在庫分に限られた。
- 購入時のEdyバリューは0円で店頭で現金チャージするか、パソリとパソコンを用いて、楽天Edy(2012年6月1日に「ビットワレット」より社名変更)のネットサービスに登録することでクレジットカードによるチャージが可能。詳説は「楽天Edy」を参照。
KARUWAZA CLUB終了後も、楽天Edyとしては継続利用が可能(ただし、以後はポイントが貯まらなくなった)。
UCS カルワザカード[編集]
- (2009年(平成21年)11月までは、UCS KARUWAZA CLUBカード)
UCS(ユニーグループ・ホールディングスの子会社)のクレジットカードに、カルワザカード機能が搭載されたもの[7]。カルワザカードと同様の機能のほか、クレジット払いでサークルKやサンクスの店舗で決済すると、クレジットカードポイントの「Uポイント」が通常の2倍付与される。
かつては、同カードのクレジット代金の支払いも、サークルKやサンクスの店舗に払込書を持参して支払うことが可能だった。現在は原則、同カードの代金決済用預貯金口座を届け出することと案内される。なお「Uポイント」と、Edy決済で付与される「カルポイント」との互換性は無く、Edyへのオンラインチャージには「Uポイント」は付与されないことになっている。
別途申し込むことで、ETCカードとQUICPayの利用も可能となる。QUICPayには子カードのほかに、おサイフケータイ向けのアプリもある。
Uポイントの付与の仕組みとカードフェース以外は、プロパーのUCSカードと同等であると言うこともできる。国際カードブランドがMasterCardのみであるため、どうしてもJCBやVISAブランドが欲しい場合にはプロパーのUCSカードに、カルワザカードを紐付けることでほぼ同じサービスを受けることができる。
+K会員[編集]
+K会員(プラスケイかいいん)は、KARUWAZA CLUBの実質的な後継会員制度で、2014年10月1日より開始したが、ファミリーマートへの店舗完全統合に伴い、2017年8月から順次、元からファミマとして展開している店舗(サークルK・サンクスからの転換店舗も含む)で提供しているTポイントにポイントサービスを移行するため、楽天スーパーポイントの提供は2017年9月末で終了[8]。+K会員の制度自体も、2018年11月30日を以て終了した[9]。 通常のケースでは、税込108円の購入で楽天ポイントが1ポイント付与される。
キャンペーンによる特定の商品の購入に対するポイント付与や一部のボーナスポイントの付与は+K会員の登録(+Kのカードの番号登録を、楽天およびサークルKサンクスの双方に要する)が必要だが、購入金額に応じた一般のポイント付与は、プロパーカードや他社提携の楽天ポイントカードであっても楽天ポイントは付与される。
他の電子マネーを利用した場合は、ポイントカードとして付与される楽天ポイントと各電子マネー毎のポイントサービスの双方が付与(WAONやunikoなどを利用した場合)されるが、楽天Edy決済で付与される楽天ポイントは無論対象外となる。また、かつてのKARUWAZA CLUBのような、楽天Edy以外の電子マネーの紐付けを行う制度は+K会員には存在しないため、鉄道系の電子マネーに付与されていたポイントは楽天ポイントおよび鉄道系の電子マネーの制度のポイント制度がない場合あるいはサークルKおよびサンクスでの利用がポイント付与の対象外となる場合は、決済に対する付与の対象外となる。
+K 楽天ポイントカード[編集]
楽天スーパーポイントが付加される「+K Rポイントカード」(後に、「+K 楽天ポイントカード」に改称)の配布は、2014年9月20日から先行実施されている。無料で配布されており、店舗によってはパンフレットのように自由に持ち出しが可能な場合と、店員に申し出て受けとるケースとがある。カード番号の登録は、各店舗に設置されているKステーションないしは+K会員のサイト上で可能。これとは別に楽天のサイトへの登録が必要となる。
「+K 楽天ポイントカード」は、株式会社サークルKサンクス(のちの株式会社ファミリーマート)ではなく、楽天株式会社が発行する形となっている。
2017年に配布は終了しているものの、サークルKおよびサンクスの転換先であるファミリーマートにおいては2019年より楽天ポイントが導入され当カードも利用可能となっている[10]。
+K Edy-楽天ポイントカード[編集]
+K制度開始後に、楽天Edyの機能を付加した「+K Edy-Rポイントカード」(後に、「+K Edy-楽天ポイントカード」に改称)が一部の店舗で販売開始された。販売価格は、かつてのカルワザカードと同じく、税込309円となっている(キャンペーンにより、同額相当の期間限定楽天ポイントが付与される場合があり、これらのキャンペーン利用によって、後日キャッシュバックのような形で実質無料となるケースもある)。
「+K Edy-楽天ポイントカード」については、カードそのものの発行会社自体は券面に表示されていないが、Edy発行元については、楽天カード株式会社となっている。
カード番号の登録方法は、ポイントカードのみのものとほぼ同様だが、楽天Edy決済に付与されるポイントについては、楽天Edyの番号の登録が別途必要となる場合がある(楽天ポイントカードの番号登録で、楽天Edyの番号も自動的に登録されるケースとそうでないケースがある)。
2017年4月現在、「+K Edy-楽天ポイントカード」の販売は楽天ポイントカードのサイトでは紹介されておらず、各店舗の在庫限りの扱いとなっていた。前述した「+K 楽天ポイントカード」は、2017年7月まで継続して配布されていた。
ファミマTカード[編集]
ファミリーマートにて導入されていた「ファミマTカード」が2017年8月1日にサークルKやサンクスでもサービス開始。他のTカードにも対応しTポイント加盟店となる。
また、同じくファミリーマートにて既に展開されていた「Tポイントプラス」も2017年10月1日よりサークルKとサンクスにて開始。
詳細は「ファミリーマート#ファミマTカード」を参照
カルワザオンライン[編集]
詳細は「ときめきドットコム」を参照
Kステーション[編集]
Kステーションは、株式会社ファミリーマート(旧サークルKサンクス)がサークルKおよびサンクスの一部をのぞく店舗にて2009年より展開していたマルチメディアステーションである。旧称「カルワザステーション」。サークルK・サンクスブランドの終了に伴い、2018年11月30日を以て全てのサービスを終了し、ファミリーマートのFamiポートに統合された。
展開当初は以下に列挙する機能が使えた。
- 導入当時の自社のポイントサービスであった、「KARUWAZA CLUB」への会員登録機能、カルポイント照会及びカルポイント交換による景品の発注/懸賞応募機能。これにより、パソコン等がなくてもKARUWAZA CLUBへの入会が店頭で可能となった(ただし、入会に当たっては、専用のEdyカードであるKARUWAZA CARDの購入か、UCSが発行する特定のクレジットカードの加入を要した)。
- 以前から販売されていたチケット用紙に印字するタイプのプリペイド電子マネーの一種である「ネットプリカ」の注文機能。多言語に対応可能であるが、選択されている言語によって購入できるプリカが異なる。
- スポーツ振興くじ (toto) の販売機能。ClubTOTOカードを併用可能。内蔵のフラットベッドスキャナによりマークシートで購入指示が出来ることが特色。ClubTOTOカードに紐付けした銀行口座からのデビット決済に対応予定。
- Edyギフト受け取り及び、オンラインEdy残高照会。
2009年7月22日のアップデートにて以下の機能が追加された。
- チケットぴあ提携によるプレイガイド機能。
- 以前より同社はチケットぴあと提携してチケットの発券を行ってきたが、インターネット経由で予約したチケットは発券できず、Pコードを直接入力するか、電話予約に限定されていたが、このアップデートにより可能となった。
- i.JTB提携による、イベントチケット及び高速バス乗車券販売機能。
- ウェルネット等による通販代金等の支払い機能。なお、旧来の「オンライン決済」も本稿執筆時点では可能であるが、ほぼ同一機能でもあり、全店導入で終了する可能性がある。
2009年10月1日のアップデートにて以下の機能が追加された。
- スポーツ振興くじの当せん確認及び当せん額1万円未満のくじに関して払い戻し請求が可能となる。当せん金払い戻しはコンビニエンスストア業界では初めてとなる。なお、当然ながら自店発行以外のくじ券でも請求可能。
以上のように提携先などを加味すると先行するファミリーマートのFamiポートのサービスに酷似するが、導入途中という事もあり、端末操作にて通信販売を行う、ローンカードやクレジットカードの借入金を返済するといった機能は2024年11月23日(土)現在未だ実装されていない。また、これは直接当端末の機能ではないが、2009年12月1日より、カルポイント300ポイント分を、300円相当のEdyに交換できるようになった。
香川県・徳島県のサンクス店舗はエリアフランチャイジーのサンクスアンドアソシエイツ東四国の意向により導入が遅れていた。当時同社では不採算店舗の整理を大規模に進めていたため、カルワザステーションの設置は存続が決定した店舗にのみ順次行われ、2010年8月に現存店舗すべてに設置が完了した。
東京都・千葉県でサンクス店舗を展開していたCVSベイエリアの運営する店舗では導入を見送っており、またサークルKサンクスからの離脱を求めて訴訟を起されたのち[11]、和解を経て離脱したため導入はなくなった。
2014年10月に「Kステーション」にリニューアル。同時に自社のポイントサービスは楽天が運営する「Rポイントカード[注 2]」の一種「+K Rポイントカード[注 3]」に移行し、カルワザクラブのサービスは同年12月31日をもって終了した。なお、KARUWAZAクラブ楽天Edyカードの「+K Edy-Rポイントカード[注 4]」への流用は不可で、希望者は別途309円で購入する必要がある。ただし、楽天Edyのない楽天ポイントカード機能のみのものは各店舗で無償配布し、そのカードを使って手続きを行う。
この移行期間内にカルワザクラブの登録を+K会員[注 5]に紐付けを行った場合は、カルワザポイント付与最終日となった2014年9月30日の買物までにたまっていたポイントは、順次、利用期間限定扱いの楽天ポイントに等価交換された[注 6]。
ネットプリカ[編集]
ネットプリカは、サークルKサンクス独自のプリペイド番号発行サービス及び商品の総称[12]。2005年10月3日より全店での販売が開始された。
従来のプリペイドカードは、スクラッチを削ってプリペイド番号を見えるようにしてそれを利用していたが、プリペイドカード自体が店頭で売り切れていた場合は購入することができず、店側も商機を逃していた。ネットプリカでは商品(プリペイド番号)は店内レジに内蔵されたプリンターから、直接専用用紙に印刷して発行される。このため、原則として売り切れることなく24時間いつでも販売・購入できるようにしたものである。原則として3週間ごとの切替えで各種商品キャンペーンを実施しており、店内のネットプリカ売場で内容が確認できる。
- 購入できる商品の種類
- プリペイド携帯電話 → Softbank、au
- 国際電話 → KDDIスーパーワールドカード、コミカなど
- オンラインゲーム、コンテンツ → BitCash、ウェブマネー、C-CHECK、Amazonギフト券など
- 購入方法
サンプルカードでの購入のみを取り扱う店舗、カルワザステーション経由での購入のみを取り扱う店舗、両方の購入方法を取り扱う店舗の3種類の店舗が存在する(カルワザステーションが全店に設置完了されていないため)
- 店内にある専用売場にてサンプルカードを選択しレジに持ちこむと、店員がサンプルカードのバーコードをレジでスキャンし、プリペイド番号がプリントされた紙が発行される。
- レジで、口頭で「ネットプリカでウェブマネーを下さい。」と店員に注文する。
- 店内設置のカルワザステーションという端末でネットプリカを選択し、画面に表示された通りに操作して、出てきた明細書をレジに持って行って購入する。
サークルK・サンクスでの決済方法[編集]
サークルKとサンクスの統合後は両店舗間で同じシステムが採用されていた。なお、これら店舗に設置されていたATMについてはファミリーマート#コンビニATMを参照。
また、郵便ポストはサークルKやサンクスでは2003年12月15日の東海4県の店舗への設置[13]を皮切りに2004年4月より全店舗へ展開された[14]。ファミリーマートにおいては一部の店舗にのみ郵便ポストが設置されている。
クレジットカードへの対応[編集]
2004年(平成16年)9月からは、全店舗でのクレジットカード取扱を開始した。
決済可能なブランドはVISA、マスターカード、JCB、ダイナースクラブ、DISCOVER。また、海外発行のクレジット(デビット)カードも支払いに使用可能。
他のコンビニエンスストアとは異なり、POS端末の客側にカード挿入口が付いており、クレジットカードで決済する際は店員にカードを渡すのではなく客が自らカードを挿入するようになっている(後に導入されたTポイントカードも同じ方法で処理する)。
電子マネーへの対応[編集]
2005年(平成17年)4月1日から全店舗で電子マネーEdy(現:楽天Edy)および『KARUWAZA CLUB』の取扱を開始した。前述のとおり、どちらも2004年7月1日に東海4県および北海道(道南、道央)を皮切りに順次導入する形をとった。また2008年1月からは、Smartplus(VISA TOUCH含む)およびQUICPayが、同年4月からはiDが全店舗に導入された。
2010年(平成22年)7月14日からは、JR東日本エリア内の約2100店舗でSuicaが利用できるようになった(PASMOなど相互利用可能なJR各社・および他社局のICカード乗車券でも利用可能)。同年9月1日からは「カルワザクラブ」にSuicaまたはPASMOのID番号を利用登録することで、Suica決済でカルポイントを付与するサービスも開始された。更に「カルポイント」を「Suicaポイント」に交換してSuicaへチャージできるサービスも同年12月1日開始した。
Suica(相互利用先のPASMOを含む)に続き、2010年(平成22年)9月27日より、北海道のサンクス全店舗でKitacaが、滋賀県・京都府・兵庫県・大阪府・奈良県・和歌山県・岡山県のサークルKとサンクス全店舗、及び広島県のサンクス各店(島嶼部の店舗を除く)にICOCAが、福岡県のサンクス全店舗と熊本県・鹿児島県のサンクス一部店舗にSUGOCAが導入された(各IC乗車カードとも、相互利用可能なJR各社・および他社局のIC乗車カードでも利用可能)。またSuica・PASMOと同様に、それぞれのIC乗車カードを事前に登録することにより、利用金額に応じて「カルポイント」が付与されるサービスも開始した[15]。さらにICOCAについては、2011年3月29日より「カルポイント」をJR西日本の「J-WESTポイント」へ交換できるサービスも開始した。
2011年(平成23年)1月26日より、静岡県・岐阜県・三重県のサークルKとサンクスの計800店で、JR東海のTOICAが、また同年3月7日には、愛知県のサークルKとサンクスの計1040店で、名古屋鉄道・名古屋市交通局などが2月11日導入したIC乗車カード・manacaが利用可能となった。いずれの乗車カードとも、事前の登録により、利用金額により「カルポイント」が付与されるサービスも導入された。なお2012年4月21日に、両乗車カードの乗車券機能の相互利用が開始されたが、双方の電子マネーサービスの相互利用は2013年3月23日から使用可能になったため、実質静岡県・愛知県・岐阜県・三重県のサークルKとサンクス全店舗でmanaca・TOICAが利用可能となった。
2012年(平成24年)2月13日からは、北陸3県(富山県・石川県・福井県)の各店舗にもICOCAが導入された(「カルワザクラブ」の「カルポイント」付与も実施)。
他に大阪地区の一部店舗では、関西の民鉄各社が導入したIC乗車カード・PiTaPaが利用可能である。2012年11月28日からは、関西地区および三重県内の計1,141店へ取扱い店舗が拡大された[16](事前登録による、購入額に対する「カルポイント」付与サービスも実施)。
2013年から四国(広島県の芸予諸島を含む)の店舗でICOCAを導入した。交通系ICカードの相互利用開始に伴い全てのサークルK・サンクスの店舗で使用可能となった。
2014年7月18日より、ユニー系店舗で採用されるunikoがサークルK・サンクスの店舗でも導入され、同日からカード販売、利用開始される。
2014年10月から始まった、Rポイントカード(現在の楽天ポイントカード)への参加にともない、楽天ポイント機能付きの楽天Edy等の楽天のサイトに登録を済ませた対象となる楽天Edyカードを利用した決済の折りは、後日税込200円で1楽天ポイント付与がなされるようになった(Edy決済に対する付与であるため、自社発行の「+K 楽天ポイントカード」を含む、楽天ポイントカード提示の際に税込108円で1楽天ポイントが数日後に付与されるものとは別途の付与となる。例えば、216円の買い物により、トータルで3楽天ポイントが付与される事になる)。なお、これにともなって、「カルワザクラブ」のポイント付与は同年9月末を以て終了とされた。
2017年8月1日、ファミリーマートへの移行が完了していないサークルK、サンクスの店舗でもTポイントカードの取り扱いを開始し、2017年9月30日をもってTポイントカードへ移行の為楽天ポイントカードの取り扱いを終了する。
社名変更の直前となる2016年8月30日より、WAONでの決済およびチャージに対応開始。
商品券への対応[編集]
ユニー商品券、VISA・JCB・DC・UC・三菱UFJニコスの各ギフトカードやバークレーヴァウチャーズ等の商品券での支払が可能。また、2011年(平成23年)7月14日からクオカードでの支払いにも対応。図書カードでの支払いは不可。ユニー商品券で支払った場合にはお釣りも出る。バークレーヴァウチャーズでの支払いでは、お釣りは出ない。なお、最終的には図書券・文具券による支払サービスは終了していた。
サークルK・サンクスの各種商品ブランド[編集]
サークルKサンクス独自のデザートブランドとしてCherie Dolce(シェリエ ドルチェ)が2007年(平成19年)11月より存在していた[17]。チルド商品は「Cherie Dolce」、焼き菓子は「Cherie Dolce α」(2009年4月から)、チルド飲料は「Cherie Dolce cafe」(2010年4月から)、和菓子は「Cherie Dolce 和ごころ」(2012年9月から)のブランド名をそれぞれ用いていた。しかし、ファミリーマートとの商品統合にともないサークルK・サンクスの店舗でも「ファミマスイーツ」が販売されるようになり「Cherie Dolce」は消滅した。なお、かつてCherie Dolceの商品だった濃厚焼きチーズタルトと窯だしとろけるプリンは2017年(平成29年)5月9日よりファミマスイーツブランドで継続販売されている[18]。また、おでん[19]のラインナップの一つとして「チビ太のおでん」を発売していた[20]が、こちらはファミリーマートに引き継がれなかった[21]。
また、2017年(平成29年)6月27日からは年間1億本を売り上げるヒット商品だった焼き鳥の販売をリニューアルした上でファミリーマート・サークルK・サンクスの3ブランドにて再開した[22]。沖縄の店舗は独自仕様の焼き鳥を従前から販売している[23]ため対象外、南九州(鹿児島・宮崎)の店舗でも独自で焼き鳥の展開を行っていた[24]ため当初は除かれていたが、2018年夏頃から南九州の店舗は従来の焼き鳥の販売を取りやめてサークルKサンクス由来の焼き鳥を取り扱うようになっていた。
このほか現在のファミリーマートにおけるサークルKサンクス由来のものとしてミニカーのコンビニ販売が存在する。これは2004年(平成16年)より発売を開始したもので、京商が製造している。もともとは2003年(平成15年)のダイドードリンコの景品のミニカーからの流用から始まったものであり、1年に約6~7回のペースで発売されている。製品はフェラーリ、ポルシェなど各自動車会社の公認を受けており、メーカーによっては2弾・3弾とシリーズ化されるものもある。製品は全てブラインドボックス方式となっており、一部の商品にはシークレットアイテムも混入されている。価格は初期が350円(税別)であったが、2016年現在は市販車が約700円、レース仕様車が900円前後の価格設定となっている。2016年からは派生商品として、くじ方式でミニカーが当たる「ミニカーくじ」も開始された。ファミリーマートへの統合にさいし一時的に休止されたものの現在も不定期的におこなわれている[25]。
一方で2008年(平成20年)10月14日にパスタの新しいブランドとして販売開始された「rubetta(ルベッタ)」[注 7]や2009年にスタートしたセルフコーヒーである挽きたてコーヒー「FAST RELAX CAFE」[注 8]はファミリーマートに引き継がれず廃止された。
また、自社ブランドであるKACHIALブランドの一種として展開されていた菓子シリーズであるほがら菓たいむ(ほがらかたいむ)[26]は、2011年8月に発売されていた全製品がサークルKサンクス(当時)の親会社であるユニー(愛知県)並びにイズミヤ(大阪府)、フジ(愛媛県)の3社が展開するプライベートブランド「スタイルワン」に統一されて消滅した。その後Style One(スタイルワン)の取り扱いは終了し、ファミリーマートコレクションに切り替えた。
そのほか、サークルKサンクス当時にファミリーマート・ローソンと共同で三社共同企画飲料水が発売されていた[注 9]ほか、K's CAFEを中心にK's Diningも展開されていた。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ フォークトークなど
- ↑ のちの楽天ポイントカード。
- ↑ のちに「+K 楽天ポイントカード」に改称。改称前のカードも機能は同一であるため、継続利用可能。
- ↑ のちに「+K Edy楽天ポイントカード」に改称。改称前のカードも機能が同一であるため継続利用可能だが、KARUWAZA CLUB CARDのEdyは引き続き流用不可。
- ↑ 入会は2014年9月20日のポイントカード配布開始に併せて先行実施し、実際の楽天ポイント付加等の本サービスは10月1日以降となっていた。
- ↑ 期間限定とされたのは、従前のカルワザポイントは、もともと有効期限のあるポイントであったことに起因。
- ↑ 「ルベッタ」は、「食べる」を逆さまにしたものである。
- ↑ 開始当初はキューリグ製のコーヒーマシンで"Kカップ"をマシンに入れ抽出するタイプだったため「淹れたてコーヒー」となっていたが、のちにマッコ製のコーヒー豆を挽くタイプに交換されたため「挽きたてコーヒー」になっている(ただしホームページ上では「淹れたてコーヒー」のままであった)。
- ↑ 当時はサークルKサンクスとファミリーマートの経営統合は協議されておらず、ローソンとともに純粋な競合他社との共同開発商品である。
出典[編集]
- ↑ カルワザ
- ↑ WAKUWAKUタウン
- ↑ KARUWAZA CLUB (カルワザクラブ)
- ↑ JR東日本エリア内のサークルKとサンクス(約2,100 店舗)でSuica がご利用いただけるようになります(PDF) - ニュースリリース(サークルKサンクス、三菱UFJニコス、JR東日本)2010年3月23日
- ↑ サービス終了のご案内
- ↑ Edy発行元変更、Edyサービス利用約款改定のお知らせ|カルワザクラブ - 2014年6月24日閲覧
- ↑ UCS KARUWAZAカード|UCSカード
- ↑ “サークルK・サンクスに「Tポイント」導入 「楽天スーパーポイント」から乗り換え”. ITmediaビジネス (ITmedia). (2017年7月5日) 2018年8月26日閲覧。
- ↑ +K会員
- ↑ 楽天ポイントカード: ファミリーマート×楽天ポイントカード 楽天ポイント10倍キャンペーン | キャンペーン一覧
- ↑ FC解約巡りCVS提訴、契約内容で溝深く - 日経MJ(流通新聞)2010年06月30日
- ↑ ネットプリカ
- ↑ 会社沿革
- ↑ 会社概要 沿革
- ↑ 北海道、関西、中国、九州地区(約1300店舗)のサークルKサンクス店舗で交通系電子マネーがご利用いただけるようになります=Kitaca、ICOCA、SUGOCAを9月下旬から取扱開始(PDF) - ニュースリリース(サークルKサンクス、三菱UFJニコス、JR北海道・西日本・九州)2010年8月23日
- ↑ 公式発表 - スルッとKANSAI
- ↑ サークルKサンクス、本格デザートの新ブランド誕生 - サークルKサンクス ニュースリリース 2007年11月6日
- ↑ サークルK・サンクス伝説のスイーツがここに復活! 「窯出しとろけるプリン」がついに全国発売(ファミリーマート 2017年5月9日)
- ↑ おでん|WAKUWAKUタウン
- ↑ 2006年おでん
- ↑ 消滅間近のサークルKサンクス、ファミマに残した「置き土産」とは?
- ↑ “ファミマが年2億本「焼き鳥」販売を狙うワケ 看板商品を"承継"、販促手法も大幅見直し”. 東洋経済オンライン. (2017年6月6日) 2017年6月15日閲覧。
- ↑ 沖縄炭火焼鳥もも串(タレ・塩)|沖縄ファミリーマート(沖縄ファミリーマート 2016年5月31日)
- ↑ 鹿児島、宮崎焼鳥 全品 10円引き(FT会員の方は20円引き)(南九州ファミリーマートFaceBook 2017年5月4日)
- ↑ ファミマで2年半ぶりの京商ミニカー
- ↑ WAKUWAKUタウン(ほがら菓たいむ)