JR身延線

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東海旅客鉄道
身延線
Minobu Line
善光寺駅313系.jpg
身延線を走行する313系2600番台。
所在地静岡県山梨県
起点富士駅
終点甲府駅
駅数39駅
電報略号ミノセ
路線記号CC(富士 - 西富士宮間のみ)
開業1913年7月20日
全通1928年3月30日
所有者東海旅客鉄道
運営者東海旅客鉄道
貨物運行なし
使用車両313系
373系
211系(5000/6000番台)
路線距離88.4Km
軌間1,067mm
線路数複線(富士 - 富士宮)
単線(富士宮 - 甲府)
電化方式直流1500V
架空電車線方式
最大勾配25‰
閉塞方式自動閉塞式(富士 - 富士宮)
自動閉塞式・特殊(富士宮 - 甲府)
保安装置ATS-PT
最高速度85Km/h
リンクCC 身延線 - JR東海

身延線(みのぶせん)は、静岡県富士市富士駅山梨県甲府市甲府駅を結ぶ東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線地方交通線)である。電報略号はミノセ

概要[編集]

駿河湾沿岸部から甲府盆地にかけて、富士山と赤石山脈(南アルプス)に挟まれた富士川の流域を走る路線である。

全線にわたり富士川の左岸(東側)を通り、本流を渡ることはない。北側は甲府盆地内の鰍沢口駅、南側は西富士宮駅付近まで地形が開けており、甲府発鰍沢口行や富士発西富士宮行などの沿線人口が多い両端部での区間運転も多い。
また、稲子〜鰍沢口間にあるトンネルは建設時の資金不足で低屋根となり、この区間は低屋根TN対応編成しか乗り入れできない[注 1]

中京地方以西と山梨県を鉄道で往来するには最も利用しやすいルートで、静岡駅東海道新幹線と接続する特急ふじかわ」が運転されて長距離輸送も担う。

一帯は日蓮ゆかりの地であり、沿線には日蓮宗総本山久遠寺日蓮正宗総本山大石寺などが立地している。

富士駅 - 西富士宮駅間はIC乗車カード「TOICA」の利用エリアに含まれている[注 2]。当区間には駅番号も設定されており、CCがつけられている。なお、このICカードは今後西富士宮以北でも使用可能になるということがJR東海から発表された。利用開始日時はまだ決まっていない。

特急と普通・(一部ワンマン)しかなく、甲府 - 鰍沢口間と富士 - 西富士宮間以外の区間では本数も少ない。イベントがない限り、富士 - 西富士宮間の2往復は4両編成、全線通しの1往復、身延 - 甲府間の1往復、鰍沢口 - 甲府間の1往復は3両編成となっており、それ以外はすべて2両編成で運転される。24年3月のダイヤ改正以降2両編成はすべてワンマン運転だが、一部駅での全ドア乗降が可能になっている列車も少なからず存在する。

駅一覧[編集]

  • JR東海の路線別運行状況に基づき、東海道本線の「静岡 - 富士間」も掲載する。
  • 普通列車は全駅に停車。特急「ふじかわ」停車駅は「●」。「|」は通過を表す。
  • 線路 … ∥:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:ここより下は単線(列車交換可能)、∧:終点(列車交換可能)
  • 駅番号は2018年(平成30年)3月より導入。東海道線は熱海駅から順に、身延線は富士駅から順につけられている。


路線名 駅番号 駅名 駅間
営業キロ
累計
営業キロ
ふじかわ 接続路線 線路 所在地
東海道線 CA17 静岡駅 - 熱海
から

75.6
東海旅客鉄道:■ 東海道新幹線・CA 東海道線〈浜松豊橋方面〉 静岡県 静岡市 駿河区
CA16 東静岡駅 2.5 73.1
(貨)静岡貨物駅 - 72.1   葵区
CA15 草薙駅 3.5 69.6 駿河区
CA14 清水駅 5.2 64.4 清水区
CA13 興津駅 4.7 59.7  
CA12 由比駅 5.9 53.8  
CA11 蒲原駅 3.5 50.3  
CA10 新蒲原駅 2.4 47.9  
CA09 富士川駅 2.8 45.1   富士市
CA08
CC00
富士駅 3.2 41.6 東海旅客鉄道:CA 東海道線〈吉原沼津・熱海方面(一部直通)〉
身延線 富士
から

0.0
CC01 柚木駅 1.5 1.5
CC02 竪堀駅 1.3 2.8
CC03 入山瀬駅 2.8 5.6
CC04 富士根駅 2.4 8.0
CC05 源道寺駅 1.3 9.3 富士宮市
CC06 富士宮駅 1.4 10.7
CC07 西富士宮駅 1.2 11.9
- 沼久保駅 5.0 16.9
- 芝川駅 2.3 19.2
- 稲子駅 4.8 24.0
- 十島駅 2.3 26.3 山梨県 南巨摩郡 南部町
- 井出駅 3.1 29.4
- 寄畑駅 2.5 31.9
- 内船駅 2.2 34.1
- 甲斐大島駅 5.7 39.8 身延町
- 身延駅 3.7 43.5
- 塩之沢駅 2.2 45.7
- 波高島駅 4.5 50.2
- 下部温泉駅 1.5 51.7
- 甲斐常葉駅 2.4 54.1
- 市ノ瀬駅 2.0 56.1
- 久那土駅 2.7 58.8
- 甲斐岩間駅 1.5 60.3 西八代郡
市川三郷町
- 落居駅 1.5 61.8
- 鰍沢口駅 5.0 66.8
- 市川大門駅 3.0 69.8
- 市川本町駅 0.9 70.7
- 芦川駅 1.0 71.7
- 甲斐上野駅 1.1 72.8
- 東花輪駅 3.5 76.3 中央市
- 小井川駅 1.2 77.5
- 常永駅 1.4 78.9 中巨摩郡
昭和町[注 3]
- 国母駅 2.3 81.2
甲府市
- 甲斐住吉駅 1.9 83.1
- 南甲府駅 0.9 84.0
- 善光寺駅 2.3 86.3
- 金手駅 0.9 87.2
- 甲府駅 1.2 88.4 東日本旅客鉄道:CO 43 中央線塩山小淵沢方面〉

使用車両[編集]

特急ふじかわは373系で統一されている。

普通列車は313系3000番台V編成が単独で主に運用に入るが、朝夕の3両以上の列車には211系6000番台GG編成と313系2300番台W編成の併結4両、313系2600番台N編成の単独3両が使用される。1300番台L編成が使用されることは原則ない[1]

2024年秋頃には315系が富士~西富士宮間のみで運用入りする見込みである。

115系や123系の全廃以降も211系5600番台SS編成や313系2500番台T編成が運用に入ることもあったが、いずれも24年改正までに代走以外において入らなくなった。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. 富士〜芝川間は低屋根・勾配対応が不要のため、かつて、富士宮以南では特段の対応が施されない113系などで運行される列車が東海道本線から乗り入れていた。
  2. 他の区間では使えない。そのため、南甲府駅などでICカードでの切符の購入や出改札ができず、甲府都市圏の山梨交通のバスよりICカード対応が遅れている。
  3. 国母駅所在地は駅舎所在地による。同駅構内東側は甲府市。
出典
  1. 身延線(甲府〜富士)運用表”. 東海道線静岡地区運用情報. 2024年3月18日確認。ここに1300番台L編成の表記が存在しないことから推定。


JR東海の鉄道路線
新幹線 Shinkansen blue.png 東海道新幹線 - リニア中央新幹線
東海道線 CA 東海道本線熱海 - 豊橋豊橋 - 米原大垣 - 美濃赤坂) - CB 御殿場線 - CC 身延線 - CD 飯田線 - 岡多線(現:愛知環状鉄道線) - CE 武豊線
中央線 CF 中央本線塩尻 - 中津川中津川 - 名古屋) - CI 太多線 - 城北線
関西線 CJ 関西本線名古屋 - 亀山
紀勢線 紀勢線(亀山 - 新宮) - 参宮線 - 名松線
高山線 CG 高山本線(岐阜 - 猪谷)
事業予定路線。 全区間を他社移管。 子会社である東海交通事業が第二種鉄道事業者。JR東海は列車を運行していない。
路線

CA 東海道線 - CB 御殿場線 - CC 身延線

車両基地 静岡車両区
乗務員区所

静岡運輸区 - 富士運輸区 - 沼津運輸区 - 浜松運輸区

乗り入れ路線 東海道本線
接続路線 中央本線甲府駅 - 東海道本線富士駅