山梨交通
山梨交通(やまなしこうつう)とは、主に山梨県甲府市周辺や静岡県富士宮市周辺で路線バス・タクシーを運行する企業である。山梨県甲府市飯田三丁目2番34号に本社を置く。
概要[編集]
社名から宮崎交通のように、県下一円掌握を印象させるが、営業エリアは県中西部に止まり、県外の静岡県富士地区西部に進出している。但し、峡北はかつて自社路線バスを運行していたが、廃止代替バスを経てコミュニティバスに転換している。
中央自動車道開通前から国道20号経由の急行バスを運行していたが、徐々に中央自動車道に載せ替え、中央高速バスとして、経営の柱の一つになっている。
交通系ICカードを早い段階から導入し、JR身延線沿線では鉄道よりもICカード決済が充実している。
歴史[編集]
1945年5月1日に山梨県国中地方の乗合交通一元化のために設立。かつては鉄軌道も運行したが廃止された。
韮崎や身延周辺、静岡県の路線[注 1]は子会社の山交タウンコーチが過去に担当していたが、2018年10月1日に運転手不足対策として山梨交通に吸収合併され、同社が営んでいたバス事業・タクシー事業を継承した。なお山梨交通グループにおけるタクシー事業は1970年まで山梨交通の直営で行われていたため、再進出となる。
経営再建過程で、国際興業グループ入りしたが、現在はグループを離脱している。
車両[編集]
かつては国際興業グループだったため、国際興業グループに入ってからの車両の導入は概ねいすゞ車で統一されている(一部例外もあり)。また、路線バスについては1999年以降に登場した新車・移籍車の塗装は国際興業とほとんど同じである。しかし国際興業とは微妙に異なる部分もある。また、中古車の導入も路線バスの車両を中心に元 親会社の国際興業からの移籍が多い。
1993年には民営バス事業者で日本初のリフトバスが3台導入された。1994年・1995年にも2台ずつ追加導入され、後に国際興業から1台が移籍している(2024年3月現在、国際興業から移籍のC766号車のみ現役)。
また、かつてはCNG車の導入に積極的であり、一時期(2008年頃まで)は山梨県内の営業所に配置される路線バスの新車はCNG車に統一されていた。一時期、国際興業からの中古導入もあったが、2022年までにCNG車は全廃している。
その他、モノコック(C486号車)やボンネット(C706号車)を動態保存しており、イベントなどで展示される事がある。
バス営業所[編集]
山梨交通と名乗っておきながら、静岡県内にも営業所が存在する。何なら静岡営業所の車両にも「The Bus of YAMANASHI」と表記されている。
- 伊勢町営業所 - 山梨県甲府市住吉1-13-16
- 敷島営業所・甲府営業所 - 山梨県甲斐市島上条914
- 鰍沢営業所 - 山梨県南巨摩郡富士川町鰍沢1519
- 塩山営業所 - 山梨県甲州市上於曽596
- 韮崎営業所 - 山梨県韮崎市栄1-4-7
- 身延営業所 - 山梨県南巨摩郡身延町角打3131
- 静岡営業所 - 静岡県富士宮市源道寺町1164