八木秀次 (法学者)
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八木 秀次(やぎ ひでつぐ、1962年3月9日 - )は、法学者。麗澤大学国際学部教授。専攻は憲法学、思想史。
経歴[編集]
広島県尾道市生まれ[1]。広島県立尾道北高等学校卒業。1985年早稲田大学法学部卒業。1987年早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。1991年早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。東京理科大学理学部非常勤講師を経て、1996年高崎経済大学地域政策学部専任講師[2]。助教授を経て、2006年教授[3]。この間、2002-2007年慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師。2014年麗澤大学経済学部教授、2020年国際学部教授[4]。
人物[編集]
- 2003年12月に東京都荒川区が男女共同参画社会懇談会を設置し、林道義が会長、高橋史朗が副会長、八木秀次が委員となった。2004年に懇談会が提出した報告書に基づいて荒川区は「男女共同参画社会基本条例案」を策定したが、報告書には「家庭」や「胎児」の尊重や男女共同参画社会基本法に反する「乱用の防止と是正」と題する項目が明記されていたことから、反対運動が展開され、条例案は2004年7月の区議会で撤回された[5][6]。
- 伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)、西岡力(東京基督教大学教授)、島田洋一(福井県立大学教授)、八木秀次(高崎経済大学教授)、中西輝政(京都大学教授)の5人は安倍晋三のブレーン「五人組」と呼ばれた。2006年春から6月30日までに3回ほど会合を開き、来るべき「安倍政権」の課題について議論した。安倍本人にも政策的な助言をした。6月30日に伊藤、西岡、島田、八木は安倍の側近である下村博文衆議院議員を囲んで靖国神社参拝問題などについて議論し、「安倍氏は参拝に行くとも行かないとも明言しない」とする基本スタンスを確認した[7]。
- 自民党衆議院議員の平沢勝栄は2015年6月11日の衆議院憲法審査会で安保法制を合憲と考えている学者は大勢いるとして、日本大学の百地章、駒澤大学の西修、日本大学の小林宏晨、中央大学の長尾一紘、日本大学の青山武憲、防衛大学の松浦一夫、近畿大学の石田榮仁郎、麗澤大学の八木秀次、日本大学の池田実、東裕の名前を挙げた[8]。
社会的役職[編集]
- NHKラジオセンター「プロジェクト21」委員(2001年3月~2002年4月)[4]
- フジテレビジョン番組審議委員(2001年11月~2019年3月)[4]
- 東京都荒川区・男女共同参画社会懇談会委員(2003年12月~?)
- 新しい歴史教科書をつくる会第3代会長(2004年9月~2006年2月)、副会長(2006年3~4月)
- 日本教育再生機構理事長(2006年10月~)
- 内閣官房・教育再生実行会議有識者委員(2013年1月~2015年10月)[4][9]
- 法務省・相続法制検討ワーキングチーム委員(2014年1月~2015年2月)[4]
- 法務省・法制審議会民法(相続関係)部会委員(2015年4月~2018年2月)[4]
- 日本教科書株式会社代表取締役(2016年4月~2017年9月)[10]、顧問[11]
- 山本七平賞(PHP研究所主催)選考委員(2018年4月~)[4]
- 神道政治連盟政策委員[12][13]
- 「二十一世紀の日本と憲法」有識者懇談会(民間憲法臨調)代表委員
- 明治の日推進協議会代表委員[14]
著書[編集]
単著[編集]
- 『論戦布告――日本をどうする 人権を撃つ家族を尊ぶ保守を謳う教育を憂う』(徳間書店、1999年)
- 『誰が教育を滅ぼしたか――学校、家族を蝕む怪しき思想』(PHP研究所、2001年)
- 『反「人権」宣言』(筑摩書房[ちくま新書]、2001年)
- 『明治憲法の思想――日本の国柄とは何か』(PHP研究所[PHP新書]、2002年)
- 『日本国憲法とは何か』(PHP研究所[PHP新書]、2003年)
- 『国家再生の哲学』(モラロジー研究所[生涯学習ブックレット]、発売:廣池学園事業部、2004年)
- 『「女性天皇容認論」を排す――論集・現代日本についての省察』(清流出版、2004年)
- 『国民の思想』(新しい歴史教科書をつくる会編、産経新聞ニュースサービス、発売:扶桑社、2005年)
- 『本当に女帝を認めてもいいのか』(洋泉社[新書y]、2005年)
- 『日本人なら知っておきたい! Q&Aで分かる天皇制度』(扶桑社、2006年)
- 『日本の国家像と国民の思想』(國民會館[國民會館叢書]、2006年)
- 『公教育再生――「正常化」のために国民が知っておくべきこと』(PHP研究所、2007年)
- 『日本を愛する者が自覚すべきこと』(PHPファクトリー・パブリッシング、発売:PHP研究所、2007年)
- 『日本の個性――日本文明論入門』(育鵬社、発売:扶桑社、2008年)
- 『「人権派弁護士」の常識の非常識』(PHP研究所、2008年)
- 『憲法改正がなぜ必要か――「革命」を続ける日本国憲法の正体』(PHPパブリッシング、2013年)
共著[編集]
- 『日本国憲法論』(小林昭三、土居靖美編著、東裕、山崎博久、池田実、野畑健太郎、下條芳明、吉田直正、斎藤康輝共著、嵯峨野書院、2000年)
- 『国を売る人びと――日本人を不幸にしているのは誰か』(渡部昇一、林道義共著、PHP研究所、2000年)
- 『教育は何を目指すべきか――新・教育基本法私案』(新・教育基本法検討プロジェクト編、加藤寛、渡部昇一、屋山太郎、和田秀樹、石井威望、江口克彦共著、PHP研究所、2001年)
- 『アホかもしれない日本人』(永井明、さかもと未明、石川好、和田秀樹、佐藤欣子、潮匡人、古森義久、金美齢、渡部昇一共著、廣済堂、2001年)
- 『天皇の戦争責任・再考』(池田清彦、小浜逸郎、橋爪大三郎、吉田司、井崎正敏、小谷野敦共著、洋泉社[新書y]、2003年)
- 『歴史と文化が日本をただす』(呉善花、高森明勅共著、モラロジー研究所、発売:廣池学園事業部、2003年)
- 『日本を貶める人々――「愛国の徒」を装う「売国の輩」を撃つ』(渡部昇一、新田均共著、PHP研究所、2004年)
- 『徹底討論!皇室は必要か――朝まで生テレビ!』(田原総一朗責任編集、猪瀬直樹、笠原秀彦、工藤雪枝、小林よしのり、小宮山洋子、四宮正貴、高橋紘、遙洋子、宮崎哲弥、森岡正宏共著、PHP研究所、2004年)
- 『新・国民の油断――「ジェンダーフリー」「過激な性教育」が日本を亡ぼす』(西尾幹二共著、PHP研究所、2005年)
- 『日本を蝕む人々――平成の国賊を名指しで糺す』(渡部昇一、屋山太郎共著、PHP研究所、2005年)
- 『市販本 新しい公民教科書[新訂版]』(八木秀次ほか著、扶桑社、2005年)
- 『「女系天皇論」の大罪』(小堀桂一郎、櫻井よしこ共著、PHP研究所、2006年)
- 『日本を虐げる人々――偽りの歴史で国を売る徒輩を名指しで糺す』(渡部昇一、松浦光修共著、PHP研究所、2006年)
- 『保守はいま何をすべきか――日本国家を回復するために』(中西輝政共著、PHPパブリッシング、発売:PHP研究所、2008年)
- 『日本を弑する人々――国を危うくする偽善者を名指しで糺す』(渡部昇一、稲田朋美共著、PHP研究所、2008年)
- 『皇統保守』(竹田恒泰共著、PHP研究所、2008年)
- 『日本を讒する人々――不作為の「現実主義」に堕した徒輩を名指しで糺す』(渡部昇一、金美齢共著、PHP研究所、2009年)
- 『「テレビ政治」の内幕――なぜマスメディアは本当のことを伝えないのか』(三橋貴明共著、PHP研究所、2010年)
- 『日本通――お国自慢・13の視点』(屋山太郎、千玄室、笠谷和比古、松本零士、呉善花、田中英道、渡辺利夫、村上和雄、服部幸應、古田島洋介、新田均、渡部昇一共著、育鵬社、2010年)
- 『日本を誣いる人々――祖国を売り渡す徒輩を名指しで糺す』(渡部昇一、呉善花共著、PHP研究所、2011年)
- 『新しい日本の歴史――こんな教科書で学びたい』(伊藤隆、飯嶋治、石井昌浩、江澤博水、大津寄章三、岡崎久彦、笠谷和比古、田中英道、中山理、新田均、渡部昇一、渡辺利夫共著、育鵬社、発売:扶桑社、2011年)
- 『新しいみんなの公民――こんな教科書で学びたい』(川上和久、飯嶋治、石井昌浩、磯前秀二、岩崎正彌ほか共著、育鵬社、発売:扶桑社、2011年)
- 『日本を嵌める人々――わが国の再生を阻む虚偽の言説を撃つ』(渡部昇一、潮匡人共著、PHP研究所、2013年)
- 『日本再生と道徳教育』(渡部昇一、梶田叡一、岡田幹彦共著、モラロジー研究所、発売:廣池学園事業部、2014年)
編著[編集]
- 『夫婦別姓大論破!』(宮崎哲弥共編、洋泉社、1996年)
- 『教育黒書――学校はわが子に何を教えているか』(編、PHP研究所、2002年)
監修[編集]
- 『精撰「尋常小學修身書」――明治・大正・昭和…親子で読みたい』(小学館[小学館文庫]、2002年)
- 『図解一目でわかる現代史――日本篇』(三笠書房、2004年)
出典[編集]
- ↑ 八木秀次(PDF)公益社団法人上越青年会議所
- ↑ 会員紹介 東京稲門ライオンズクラブ
- ↑ 「家族の価値」再考―少子化で危ぶまれる家族の継承― 一般社団法人大阪倶楽部
- ↑ a b c d e f g 八木秀次 麗澤大学
- ↑ 東京都の男女平等参画審議会委員に高橋史朗氏が! アジア女性資料センター、2006年5月1日
- ↑ 男女共同参画会議議員への高橋史朗氏の起用について(抗議)(PDF)NPO法人mネット・民法改正情報ネットワーク
- ↑ 「『安倍氏ブレーン』どんな人?靖国、拉致、教育問題…」『東京新聞』2006年9月9日付朝刊
- ↑ 第189回会議日誌 衆議院憲法審査会
- ↑ 教育再生実行会議 有識者 教育再生実行会議
- ↑ 道徳教科書検定にヘイト本、児童レイプマンガ出版の「晋遊舎」の教科書が合格! “アベ友”八木秀次が仕掛人 リテラ、2018年3月28日
- ↑ 育鵬社推進団体に公費 教育再生首長会議、事務委託 宮古・石垣市長も支出 琉球新報、2018年7月20日
- ↑ 神社本庁(日本会議)の見果てぬ夢 清洲山王宮日吉神社、2016年10月11日
- ↑ 経団連が「選択的夫婦別姓」早期導入を提言のワケは? 背景に“旧姓の通称使用では不十分”という女性役員たちのホンネ デイリー新潮、2024年6月28日
- ↑ 明治の日推進協議会役員一覧 明治の日推進協議会