斉藤正美

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斉藤 正美(さいとう まさみ)は、日本の社会学者。富山大学非常勤講師。専門はメディア研究、フェミニズム、社会運動研究[1]。「コリア・プロジェクト@富山」、「女性のレッドアクションとやま」呼びかけ人[2]。リベラル懇話会委員(歴史認識分科会)[3]

経歴・人物[編集]

富山県南砺市生まれ[4]。1974年、津田塾大学学芸学部英文学科卒業[5]。大学卒業後、都心の医療機関で秘書をし、海外の医学文献の翻訳などを始めた。主婦であった1986年にアメリカの生化学者ミルトン・シルバーマンの著作『医薬品スキャンダル』[6]、1989年にスウェーデンの小児科医オッレ・ハンソンの著作『チバガイギーの内幕』を翻訳、出版した。

富山県を拠点に、メディア関係者らとの勉強会や性差別表現をめぐるガイドラインの出版などの活動をし、メディアに対し適切な表現への提言を行っているグループ「メディアの中の性差別を考える会」の代表[7][8][9]。この活動から研究者の道に進み、大学院に進学して女性学を研究した[10]。1997年、富山大学大学院人文科学研究科修士課程日本・東洋文化(社会学)修了。2001年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程人間発達学修了[5]山口智美、荻上チキとの共著『社会運動の戸惑い――フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』(2012年)では、男女共同参画の現状を明らかにした[10]。2016年現在、日本の右派運動の調査を行っており[1]、山口智美との共著『田嶋陽子論』を執筆中である[11]

著書[編集]

共著[編集]

  • 『社会運動の戸惑い――フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』 山口智美、荻上チキ共著、勁草書房、2012年

寄稿[編集]

  • 『メディアに描かれる女性像――新聞をめぐって』 メディアの中の性差別を考える会、桂書房、1991年
    • 『メディアに描かれる女性像――新聞をめぐって 増補・反響編付』 メディアの中の性差別を考える会、桂書房、1993年
  • 『きっと変えられる性差別語――私たちのガイドライン』 上野千鶴子、メディアの中の性差別を考える会編、三省堂、1996年
  • 『多文化社会と表現の自由――すすむガイドライン作り』 湯浅俊彦、武田春子編、明石書店、1997年
  • 『メディアがつくるジェンダー——日独の男女・家族像を読みとく』 村松泰子、ヒラリア・ゴスマン編、新曜社、1998年
  • Das Bild der Familie in den japanischen Medien, Hilaria Gössmann, 1998
  • 『岩波女性学事典』 井上輝子ほか編、岩波書店、2002年
  • Japanese Language, Gender, and Ideology: Cultural Models and Real People (Studies in Language and Gender) Oxford University Press, USA, 2004
  • 『ジェンダー研究が拓く地平』 「原ゼミの会」編集委員会編集、文化書房博文社、2005年
  • 『若者と現代社会』 永井広克編著、学文社、2005年
  • 『揺らぐ性・変わる医療――ケアとセクシュアリティを読み直す』 根村直美編著、明石書店、2007年
  • 『日本語ディスコースへの多様なアプローチ――会話分析・談話分析・クリティカル談話分析』 大原由美子編著、国立国語研究所編集、凡人社、2007年
  • 『表現とメディア』 天野正子ほか編集委員、岩波書店、2009年
  • 『ジェンダーで学ぶ言語学』 中村桃子編、世界思想社、2010年
  • 『米騒動を知る――魚津フォーラム』 米蔵の会編、米蔵の会、桂書房(発売)、2013年
  • 『徹底検証日本の右傾化』 塚田穂高編著、筑摩選書、2017年
  • 『国家がなぜ家族に干渉するのか――法案・政策の背後にあるもの』 本田由紀、伊藤公雄編著、青弓社(青弓社ライブラリー)、2017年
  • 『まぼろしの「日本的家族」』早川タダノリ編著、青弓社(青弓社ライブラリー)、2018年

訳書[編集]

  • 『医薬品スキャンダル――第三世界への医薬品ダンピング』 ミルトン・シルバーマンほか著、三一書房、1986年
  • 『ワイン・スキャンダル』 フリッツ・ハルガルテン著、三一書房、1989年
  • 『チバガイギーの内幕――薬害の構造』 オッレ・ハンソン著、青木書店、1989年
  • 『ブルドーザーが来る前に――世界銀行とナンビクワラ・インディオ』 デイヴィッド・プライス著、三一書房、1991年
  • 『ジェンダーと知――ポストモダン・フェミニズムの要素』 スーザン・J・ヘックマン著、金井淑子ほか共訳、大村書店、1995年

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 斉藤正美、山口智美、編集部「特殊扱いでは右派の全体像は見えない メディアは調査報道の手法で取材せよ」『Journalism』2016年5月号(通巻312号)、6-7ページ
  2. 呼びかけ・賛同人 女性のレッドアクションとやま実行委員会、2017年6月16日閲覧。
  3. リベラル懇話会 リベラル懇話会設立のお知らせ  ~民主党幹部を交えた政策研究会の実施と意見書作成~ @Press(2015年12月8日)、2017年6月10日閲覧。
  4. 【論壇】問われる社会のかたち 寄稿 斉藤正美 北陸中日新聞(2014年10月4日)、2017年6月10日閲覧。
  5. 5.0 5.1 斉藤正美 Researchmap(2017年4月5日)、2017年6月10日閲覧。
  6. 「“スモン博士”ハンセン氏の反薬害運動記録、富山の主婦が翻訳」『朝日新聞』1986年11月14日付夕刊2社16ページ
  7. 「差別の根っこはステレオタイプ アラジン、米国内の評判(メディア)」『朝日新聞』1994年3月31日付朝刊3社33ページ
  8. 「「性差別表現」こう変えて 禁句集から脱皮、研究者らがガイドライン」『朝日新聞』1996年5月30日付朝刊1家23ページ
  9. 「「性差」敏感な議論を 朝日新聞「報道と人権委員会」第6回定例会」『朝日新聞』2002年2月10日付朝刊東特集G29ページ
  10. 10.0 10.1 中日新聞の「この人」でとりあげられました。 ジェンダーとメディア・ブログ(2013年4月8日)、2017年6月10日閲覧。
  11. 国家プロジェクトと化した「婚活」 莫大な税金投入は誰のため? messy(2016年12月6日)、2017年6月10日閲覧。

外部リンク[編集]