不破哲三

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不破 哲三(ふわ てつぞう、1930年1月26日 - )は、日本の政治家。日本共産党名誉役員。日本共産党中央委員会付属社会科学研究所所長。元衆議院議員、日本共産党中央委員会議長、日本共産党中央委員会常任幹部会委員。本名は上田建二郎(うえだ けんじろう)。元参議院議員、日本共産党中央委員会副委員長の上田耕一郎は兄。

経歴[編集]

東京中野生まれ。父はアナキスト系の教育評論家の上田庄三郎。1947年1月旧制第一高等学校在学中に日本共産党に入党。東京大学に進学し、東大細胞(国際派)に所属。安東仁兵衛の『戦後日本共産党私記』によると、1951年2月に戸塚秀夫(細胞キャップ)、高沢寅男(都学連委員長)、不破の3人が、武井昭夫全学連委員長)、力石定一、安東らによってスパイ容疑で監禁され、2ヶ月間にわたって査問を受け、殴る蹴るなどのリンチを加えられるという事件が起きた[1]。1953年3月に東京大学理学部物理学科を卒業し、経済学者の井汲卓一の紹介で日本鉄鋼産業労働組合連合会(鉄鋼労連)書記局に就職[2]。不破を採用した千葉利雄芹澤壽良らと書記局内の左派有志グループ「月曜会」で活動した[3]。この年から「不破哲三」のペンネームで『前衛』に論文を発表[4]。 1955年7月の六全協後、実兄の上田耕一郎とともに構造改革路線をとり[5]、『戦後革命論争史(上・下)』(上田耕一郎著、大月書店、1956年12月-1957年1月。4章を不破が分担執筆)で有名になった[6]。共同講座『現代マルクス主義』や雑誌『現代の理論』などで活躍し、論文「社会主義への民主主義的な道」(1958年)[7]構造改革派の古典的労作といわれる[4]宮本派との対立が深まると、上田とともに構造改革派を「典型的な帝国主義弁護論」だと批判して宮本派に戻り[5]、1964年11月の第9回党大会後に『戦後革命論争史』を絶版とした[8]

1964年3月より日本共産党中央委員会に勤務し、同年11月の第9回党大会で中央委員候補、1966年10月の第10回党大会で中央委員、書記局員候補に就任した。この大会までに志田・椎野派、構造改革派、ソ連派、中共派が除名または排除され、宮本体制が名実ともに確立した[9]。1969年12月第32回衆議院議員総選挙に東京都第6区から出馬し初当選、以降34年間衆議院議員を務めた(11回連続当選)。1970年7月の第11回党大会で幹部会委員長、書記局長のポストが新設され、宮本前書記長が幹部会委員長に就任。不破が書記局長と同時に最年少の常任幹部会委員に就任し、「共産党のプリンス」と呼ばれた[10]。反対分子の消滅とともに不破、上田、金子満広ら宮本直系の若手が昇格し[9]、この大会で宮本を頂点とする「不破・上田体制」が成立した[11]

1976年7月の第13回臨時党大会で幹部会委員長代理に就任(書記局長兼任)。この臨時党大会で綱領・規約の「マルクス・レーニン主義」が「科学的社会主義」に改められ、「プロレタリアート執権」が削除されて「労働者階級の権力」に統一された。不破は『赤旗』に連載した論文「科学的社会主義と執権問題―マルクス・エンゲルス研究―」などでプロレタリア独裁の放棄を理論的に根拠付け、臨時党大会の提案・報告で平和革命・議会主義路線を積極的に提唱した[12]

1982年7月の第16回党大会で宮本前委員長が議長、不破前書記局長が委員長に就任した。1987年4月心臓疾患のため入院し、村上弘副委員長が委員長代理に就任。同年11月の第18回党大会で村上が委員長に就任し、不破は副議長に就任したが、1989年6月の中央委員会総会で委員長に復帰した。1997年9月の第21回党大会で宮本が議長を引退して名誉議長となり、2000年11月の第22回党大会で不破が議長、志位和夫が委員長に就任した。2003年2月に衆議院議員引退を表明し、同年11月の第43回衆議院議員総選挙で引退した。2004年1月の第23回党大会で綱領を全面的に改定。2006年1月の第24回党大会で議長を引退、党中央委員会付属社会科学研究所所長に就任した。2024年1月の第29回大会で中央委員を退任し名誉役員となった。

日共の理論家の1人であり、100冊を超える著書がある。主な著書に『マルクス主義と現代イデオロギー(上・下)』(上田耕一郎との共著、大月書店、1963年10月)、『人民的議会主義』(新日本出版社、1970年12月)、『スターリンと大国主義』(新日本新書、1982年3月/新日本出版社、2007年5月)、『日本共産党にたいする干渉と内通の記録――ソ連共産党秘密文書から(上・下)』(新日本出版社、1994年1月)、『私の戦後六〇年――日本共産党議長の証言』(新潮社、2005年8月)、『マルクスは生きている』(平凡社新書、2009年5月)などがある。日共が中共を批判する中で暴力革命についての見解を明らかにしたことで有名な評論員論文「極左日和見主義者の中傷と挑発」(『赤旗』1967年4月29日付)の筆者であるともいわれている。

田口・不破論争[編集]

1977年9月、党員理論家の田口富久治が雑誌『現代と思想』29号に「先進国革命と前衛党組織論――『民主集中制』の組織原則を中心に」を発表し民主集中制を批判すると、党中央は関原利一郎(上田耕一郎榊利夫ら4人の共同執筆)のペンネームで『赤旗 評論特集版』に「前衛党の組織原則の声明――田口富久治氏の『民主集中制論』の問題点」を発表して田口を批判した。1978年3月、田口が『先進国革命と多元的社会主義』(大月書店)を刊行すると、不破は『前衛』1979年1月号に「科学的社会主義か『多元主義』か――田口理論の批判的研究」を発表して田口を批判し、1980年まで『前衛』誌上で論争が展開された(田口・不破論争)[13]。最終的に田口は離党した[14]

1983年、『前衛』8月号に不破が「民主集中制の原則問題をめぐって――党史の教訓と私の反省」、上田が「『戦後革命論争史』についての反省――「六十年史」に照らして」と題する論文を発表し、26年前の『戦後革命論争』の執筆・出版などを自己批判した。宮地健一によると、この「事件」は1973年以降の宮本のユーロコミュニズムへの接近、1977年10月の第14回党大会を転換点とするユーロコミュニズムからの離脱という事態の一環であったとされ、宮本が田口富久治、藤井一行中野徹三ら民主集中制を批判する党員理論家に対する牽制を目的として2人に自己批判文を書かせたとされる[15]

著書[編集]

単著[編集]

1960年代
  • 『マルクス主義と現代修正主義』(大月書店、1965年)
  • 『日本の中立化と安全保障』(新日本出版社[新日本新書]、1968年)
  • 『現代政治と科学的社会主義』(新日本出版社、1968年)
  • 『不破哲三著作集――日本の独立と民主主義の展望』(大月書店、1969年)
  • 『大学問題の焦点』(日本青年出版社[青年学習新書]、1969年)
1970年代
  • 人民的議会主義』(新日本出版社、1970年/上・下、新日本出版社[新日本新書]、1974年)
  • 『科学的社会主義と政治革新』(大月書店、1972年)
  • 『沖縄基地とニクソン戦略』(新日本出版社[新日本新書]、1972年)
  • 『新しい半世紀への前進――日本共産党と七〇年代の任務』(新日本出版社、1973年)
  • 『青年と語る――科学的社会主義と日本の未来』(新日本出版社[新日本新書]、1975年)
  • 『自由と民主主義の旗』(新日本出版社、1976年)
  • 『科学的社会主義研究』(新日本出版社、1976年)
  • 『進歩と変革の大道を』(新日本出版社、1978年)
  • 『続・科学的社会主義研究』(新日本出版社、1979年)
  • 『不破哲三国会論戦集』(新日本出版社、1979年)
1980年代
  • 『労働戦線に革新の旗を』(新日本出版社[新日本新書]、1980年)
  • 『現代前衛党論』(新日本出版社、1980年)
  • 『日本共産党その歴史と路線――中央人民大学講義集』(新日本出版社、1981年)
  • 『スターリンと大国主義』(新日本出版社[新日本新書]、1982年/新日本出版社、2007年)
  • 『『資本論』と今日の時代』(新日本出版社、1982年)
  • 『講座『家族、私有財産および国家の起源』入門』(新日本出版社、1983年)
  • 『日本共産党と革新政治』(新日本出版社、1983年)
  • 『社会主義入門――「空想から科学へ」百年』(新日本出版社、1983年)
  • 『講座日本共産党の綱領路線』(新日本出版社、1984年)
  • 『現代に生きるマルクス』(新日本出版社、1984年)
  • 『経営での活動と党建設――多数者の結集をめざして』(新日本出版社、1986年)
  • 『宮本百合子と十二年』(新日本出版社、1986年)
  • 『政策争点と反核平和論――不破哲三政策論集』(新日本出版社、1986年)
  • 『選挙戦での日本共産党論――不破哲三政策論集』(新日本出版社、1986年)
  • 『政策活動入門』(新日本出版社、1986年/新日本出版社[新日本文庫]、1989年)
  • 『古典への旅――マルクス、エンゲルス、レーニンを訪ねて』(新日本出版社[新日本新書]、1987年)
  • 『地方政治の争点と選択――不破哲三政策論集』(新日本出版社、1987年)
  • 『世界史のなかの社会主義』(新日本出版社、1987年)
  • 『「資本主義の全般的危機」論の系譜と決算』(新日本出版社、1988年)
  • 『自然の弁証法――エンゲルスの足跡をたどる』(新日本出版社、1988年)
  • 『レーニン「カール・マルクス」を読む』(新日本出版社、1988年)
  • 『「新しい思考」はレーニン的か』(新日本出版社、1989年/新日本出版社[新日本文庫]、1990年)
  • 『インドとデンマーク』(新日本出版社、1989年)
  • 『革新・平和の主流と逆流――不破哲三政策論集』(新日本出版社、1989年)
  • 『世界と日本青春を語る』(日本民主青年同盟中央委員会、1985年)
1990年代
  • 『社会主義の原点と未来』(新日本出版社、1990年)
  • 『激動の時代の生きがい――女性・青年・労働者のなかで』(新日本出版社、1990年)
  • 『自然の秘密をさぐる――宇宙から生命・頭脳まで 不破哲三対談集』(新日本出版社、1990年)
  • 『科学的社会主義における民主主義の探究――マルクス、エンゲルス、レーニンの活動から』(新日本出版社、1990年)
  • 『科学的社会主義と執権問題』(新日本出版社[新日本文庫]、1990年)
  • 『90年代・世界と日本の新しい進路』(新日本出版社、1991年)
  • 『ソ連・東欧問題と現代の世界』(新日本出版社、1991年)
  • 『私の宮本百合子論――『獄中への手紙』から『道標』へ』(新日本出版社、1991年)
  • 『日本共産党綱領と歴史の検証』(新日本出版社、1991年)
  • 『ソ連覇権主義の解体と日本共産党』(新日本出版社、1991年)
  • 『現代史のなかの日本共産党』(新日本出版社[新日本新書]、1992年)
  • 『ソ連・中国・北朝鮮―三つの覇権主義――たたかいの記録』(新日本出版社、1992年)
  • 『国政の争点と体制選択論――不破哲三政策論集』(新日本出版社、1993年)
  • 『労働基準法を考える』(新日本出版社[新日本新書]、1993年)
  • 『回想の山道――私の山行ノートから』(山と渓谷社、1993年)
  • 『科学的社会主義の運動論』(新日本出版社、1993年)
  • 『史的唯物論研究』(新日本出版社、1994年)
  • 『日本共産党にたいする干渉と内通の記録――ソ連共産党秘密文書から(上・下)』(新日本出版社、1994年)
  • 『時代の本流をつかむ』(新日本出版社、1994年)
  • 『対話 科学的社会主義のすすめ』(新日本出版社[新日本新書]、1995年)
  • 『綱領路線の今日的発展(上・下)』(新日本出版社、1995年)
  • 『経営のなかの日本共産党――情勢をどうつかみ、どう活動するか』(新日本出版社、1995年)
  • 『いま政治と政党を考える』(新日本出版社、1996年)
  • 『マルクス、エンゲルス百年――日本共産党はなにをうけついできたか』(新日本出版社、1996年)
  • 『古典学習のすすめ』(新日本出版社、1996年)
  • 『エンゲルスと『資本論』(上・下)』(新日本出版社、1997年)
  • 『新しい世紀新しい日本』(新日本出版社、1997年)
  • 『革新の本流を大河のように』(新日本出版社、1997年)
  • 『現代日本における大衆的前衛党』(新日本出版社、1998年)
  • 『千島問題と平和条約』(新日本出版社、1998年)
  • 『新しい国づくりを提唱する』(新日本出版社、1998年)
  • 『私の南アルプス』(山と溪谷社、1998年/山と溪谷社[ヤマケイ文庫]、2011年)
  • 『レーニンと『資本論』1――市場理論とロシア資本主義』(新日本出版社、1998年)
  • 『地方政治と議員活動』(新日本出版社、1998年)
  • 『日本共産党と中国共産党の新しい関係』(新日本出版社、1998年)
  • 『二十一世紀の日本をめざして――98年参院選全記録』(新日本出版社、1998年)
  • 『私たちの日本改革論』(新日本出版社、1999年)
  • 『レーニンと『資本論』2――一九〇五年革命前後』(新日本出版社、1999年)
  • 『レーニンと『資本論』3――マルクス主義論』(新日本出版社、1999年)
  • 『現代史のなかで日本共産党を考える』(新日本出版社、1999年)
  • 『レーニンと『資本論』4――戦争と帝国主義』(新日本出版社、1999年)
2000年代
  • 『レーニンと『資本論』5――一九一七年・『国家と革命』』(新日本出版社、2000年)
  • 『「首都移転」を考える』(新日本出版社、2000年)
  • 『日米核密約』(新日本出版社、2000年)
  • 『日本共産党の歴史と綱領を語る ブックレット版』(新日本出版社、2000年)
  • 『レーニンと『資本論』6――干渉戦争の時代』(新日本出版社、2000年)
  • 『世紀の転換点に立って』(新日本出版社、2001年)
  • 『科学的社会主義を学ぶ』(新日本出版社、2001年)
  • 『日本共産党綱領を読む』(新日本出版社、2001年)
  • 『レーニンと『資本論』7――最後の三年間』(新日本出版社、2001年)
  • 『ここに『歴史教科書』問題の核心がある』(新日本出版社、2001年)
  • 『二十一世紀と「科学の目」』(新日本出版社、2001年)
  • 『二十一世紀はどんな時代になるか』(新日本出版社、2002年)
  • 『歴史教科書と日本の戦争』(小学館、2002年)
  • 『二つの世紀と日本共産党』(新日本出版社、2002年)
  • 『Lenin's "State and Revolution" : a critical approach / Tetsuzo Fuwa』(Japan Press Service、2011年)
  • 『北京の五日間』(新日本出版社、2002年)
  • 『ふたたび「科学の目」を語る――二十一世紀の資本主義と社会主義』(新日本出版社、2003年)
  • 『マルクスと『資本論』(全3巻)』(新日本出版社、2003年)
  • 『『資本論』全三部を読む――代々木『資本論』ゼミナール・講義集(全7冊)』(新日本出版社、2003-2004年)
  • 『チュニジアの七日間』(新日本出版社、2004年)
  • 『古典研究 議会の多数を得ての革命』(新日本出版社、2004年)
  • 『古典研究 マルクス未来社会論』(新日本出版社、2004年)
  • 『報告集 日本共産党綱領』(日本共産党中央委員会出版局、2004年)
  • 『Rereading 'Critique of the Gotha program' : Marx's/Engels's view of a future society』(Japan Press Service、2004年)
  • 『新・日本共産党綱領を読む』(新日本出版社、2004年)
  • 『党綱領の理論上の突破点について』(日本共産党中央委員会出版局、2005年)
  • 『いまこの世界をどう見るか――アジア・アフリカ・ラテンアメリカ』(新日本出版社、2005年)
  • 『私の戦後六〇年――日本共産党議長の証言』(新潮社、2005年)
  • 『日本の前途を考える』(新日本出版社、2006年)
  • 『21世紀の世界と社会主義――日中理論会談で何を語ったか』(新日本出版社、2006年)
  • 『日本共産党史を語る(上・下)』(新日本出版社、2006-2007年)
  • 『「科学の目」講座 いま世界がおもしろい』(新日本出版社、2007年)
  • 『憲法対決の全体像』(新日本出版社、2007年)
  • 『小林多喜二時代への挑戦』(新日本出版社、2008年)
  • 『古典への招待(上・中・下)』(新日本出版社、2008年)
  • 『マルクスは生きている』(平凡社[平凡社新書]、2009年)
  • 『激動の世界はどこに向かうか――日中理論会談の報告』(新日本出版社、2009年)
2010年代
  • 『マルクス、エンゲルス革命論研究(上・下)』(新日本出版社、2010年)
  • 『日米核密約歴史と真実』(新日本出版社、2010年)
  • 『マルクスとともに現代を考える――公開連続セミナー マルクスは生きている・社会進歩と女性』(新日本出版社、2010年)
  • 『「科学の目」で見る日本と世界』(新日本出版社、2011年)
  • 『不破哲三 時代の証言』(中央公論新社、2011年)
  • 『『資本論』はどのようにして形成されたか――マルクスによる経済学変革の道程をたどる』(新日本出版社、2012年)
  • 『歴史から学ぶ――日本共産党史を中心に』(新日本出版社、2013年)
  • 『古典教室 第1巻 第一課 マルクス『賃金、価格および利潤』 第二課 マルクス『経済学批判・序言』』(新日本出版社、2013年)
  • 『古典教室 第2巻 第三課 エンゲルス『空想から科学へ』』(新日本出版社、2013年)
  • 『古典教室 第3巻 第三課 第四課 エンゲルス『フランスにおける階級闘争』(マルクス)への「序文」 第五課 マルクス、エンゲルス以後の理論史』(新日本出版社、2013年)
  • 『党綱領の力点』(日本共産党中央委員会出版局、2014年)
  • 『スターリン秘史――巨悪の成立と展開 第1巻 統一戦線・大テロル』(新日本出版社、2014年)
  • 『政策活動入門』(新日本出版社、2014年)
  • 『スターリン秘史――巨悪の成立と展開 第2巻 転換・ヒトラーとの同盟へ』(新日本出版社、2015年)
  • 『「科学の目」で日本の戦争を考える』(新日本出版社、2015年)
  • 『スターリン秘史――巨悪の成立と展開 第3巻 大戦下の覇権主義(上)』(新日本出版社、2015年)
  • 『マルクス『資本論』発掘・追跡・探究』(新日本出版社、2015年)
  • 『科学的社会主義の理論の発展――マルクスの読み方を深めて』(学習の友社、2015年)
  • 『スターリン秘史――巨悪の成立と展開 第4巻 大戦下の覇権主義(中)』(新日本出版社、2015年)
  • 『スターリン秘史――巨悪の成立と展開 第5巻 大戦下の覇権主義(下)』(新日本出版社、2015年)
  • 『スターリン秘史――巨悪の成立と展開 第6巻 戦後の世界で』(新日本出版社、2016年)
  • 『文化と政治を結んで』(新日本出版社、2016年)
  • 『たたかいの記録――三つの覇権主義』(新日本出版社、2017年)
  • 『新編 宮本百合子と十二年』(新日本出版社、2017年)
  • 『『資本論』刊行150年に寄せて』(新日本出版社、2017年)
  • 『『資本論』探究――全三部を歴史的に読む(上・下)』(新日本出版社、2018年)
  • 『党綱領の未来社会論を読む』(日本共産党中央委員会出版局、2018年)
2020年代
  • 『マルクス弁証法観の進化を探る――『資本論』と諸草稿から』(新日本出版社、2020年)
  • 『『資本論』完成の道程を探る』(新日本出版社、2020年)

共著[編集]

  • 『中立日本の構造』(石堂清倫上田耕一郎大橋周治共著、合同出版[合同新書]、1960年)
  • 『マルクス主義と現代イデオロギー(上・下)』(上田耕一郎共著、大月書店、1963年)
  • 『理論戦線の到達点と課題』(上田耕一郎共著、日本共産党中央委員会出版局、1976年)
  • 『この世界と日本をどうみる』(浅井基文共著、新日本出版社、1992年)
  • 『新日本共産党宣言』(井上ひさし共著、光文社、1999年)
  • 『一滴の力水――同じ時代を生きて』(水上勉共著、光文社、2000年)
  • 『世界、日本、そして憲法――私たちはどんな時代に生き、学ぶのか』(山田敬男共著、学習の友社[学習の友ブックレット]、2006年)
  • 『同じ世代を生きて――水上勉・不破哲三往復書簡』(水上勉共著、新日本出版社、2007年)
  • 『郷土人形西・東――民俗文化に魅せられて』(上田七加子共著、里文出版、2013年)
  • 『『古典教室』全3巻を語る』(石川康宏、山口富男共著、新日本出版社、2014年)
  • 『現代史とスターリン――『スターリン秘史――巨悪の成立と展開』が問いかけたもの』(渡辺治共著、新日本出版社、2017年)

編書[編集]

  • レーニン『国会と選挙(上・下)』(大月書店、1972年)
  • マルクス『インタナショナル』(編集・文献解説、新日本出版社[科学的社会主義の古典選書]、2010年)
  • エンゲルス『多数者革命』(編集・文献解説、新日本出版社[科学的社会主義の古典選書]、2010年)
  • マルクス、エンゲルス『マルクス、エンゲルス書簡選集(上・中・下)』(編集・文献解説、新日本出版社[科学的社会主義の古典選書]、2012年)

出典[編集]

  1. 安東仁兵衛『戦後日本共産党私記』文春文庫、1995年。
  2. 塚田義彦「証言:戦後社会党・総評史 太田薫氏と労働運動を語る――塚田義彦氏に聞く」『大原社会問題研究所雑誌』683-684号、2015年。
  3. 芹澤壽良「《日本鉄鋼産業労働組合連合会本部書記》芹澤壽良オーラル・ヒストリーPDF」平成26年度 日本学術振興会科学研究費補助金[基盤研究(B)]研究成果報告書【課題番号:23330115】。
  4. a b 朝日新聞社編『日本共産党』朝日新聞社、1973年、158頁。
  5. a b 大泉誠「上田耕一郎」、現代革命運動事典編集委員会編『現代革命運動事典』流動出版、1981年、28頁。
  6. 上田・不破『戦後革命論争史』出版経緯 宮地健一のホームページ。
  7. 古在由重、井汲卓一、村田陽一、長洲一二編『現代マルクス主義――反省と展望 第3巻 現代革命の諸問題』大月書店、1958年。
  8. 不破哲三「民主集中制の原則問題をめぐって――党史の教訓と私の反省」、上田耕一郎「『戦後革命論争史』についての反省――「六十年史」に照らして」『前衛』1983年8月号。
  9. a b 小山弘健、海原峻編著『現代共産党論――高度資本主義国共産党の変容と展開』柘植書房、1977年、30-31頁。執筆者は小山弘健。
  10. 山崎一夫「不破哲三」、現代革命運動事典編集委員会編『現代革命運動事典』流動出版、1981年、254頁。
  11. 『現代共産党論――高度資本主義国共産党の変容と展開』297頁。
  12. 『現代共産党論――高度資本主義国共産党の変容と展開』93-96頁。執筆者は佐藤浩一
  13. 諏訪兼位、田口富久治、岩間優希、影浦順子、竹川慎吾、小島亮『伽藍が赤かったとき――1970年代を考える』中部大学(中部大学ブックシリーズ Acta)、発売:風媒社、2012年、53-54頁。
  14. 小泉義之「〈68年〉以後の共産党—革命と改良の間で」、王寺賢太、立木康介編『〈68年5月〉と私たち――「現代思想と政治」の系譜学』読書人、2019年。
  15. 上田耕一郎の多重人格性 宮地健一のホームページ。

参考文献[編集]

  • 朝日新聞社編『日本共産党』朝日新聞社、1973年
  • 安東仁兵衛『戦後日本共産党私記』正・続、現代の理論社、1976年・1980年/合本、文春文庫、1995年
  • 朝日新聞社編『現代人物事典』朝日新聞社、1977年
  • 小山弘健、海原峻編著『現代共産党論――高度資本主義国共産党の変容と展開』柘植書房、1977年
  • 立花隆『日本共産党の研究』上下、講談社、1978年/全3巻、講談社文庫、1983年
  • 現代革命運動事典編集委員会編『現代革命運動事典』流動出版、1981年
  • 不破哲三『不破哲三 時代の証言』中央公論新社、2011年
  • 諏訪兼位、田口富久治、岩間優希、影浦順子、竹川慎吾、小島亮『伽藍が赤かったとき――1970年代を考える』中部大学(中部大学ブックシリーズ Acta)、発売:風媒社、2012年
  • 小泉義之「〈68年〉以後の共産党—革命と改良の間で」、王寺賢太、立木康介編『〈68年5月〉と私たち――「現代思想と政治」の系譜学』読書人、2019年

関連文献[編集]

  • 立花隆「不破・上田兄弟論――ポスト宮本体制の支配者」『文藝春秋』1978年7月号、8月号、10月号、11月号、12月号
  • 村岡到『不破哲三との対話――日本共産党はどこへ行く?』社会評論社、2003年
  • 「平和人物大事典」刊行会編著『平和人物大事典』日本図書センター、2006年
  • 上田七加子『道ひとすじ――不破哲三とともに生きる』中央公論新社、2012年
  • 村岡到『不破哲三と日本共産党──共産党の限界を突破するために』ロゴス、2015年

外部リンク[編集]