中国共産党
社会主義核心価値観 |
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中国共産党(ちゅうごくきょうさんとう)とは、中華人民共和国の政党である。ソビエト連邦にかなり影響を受けており、かつての政党旗はソビエト連邦の国旗そのものだった。略称はCPC、CCP、中共(ちゅうきょう)。
概要[編集]
1917年のロシア革命、1919年の反帝国主義運動、いわゆる5.4運動の影響から、ソ連コミンテルンの援助を受けて中国各地で陳独秀、毛沢東らがマルクス主義グループを結成する。
1921年7月23日に上海で各地の代表が集まって大会が開かれ、党創立を宣言して共産党が結成される。このため、後に7月1日をもって「党創建記念日」と決定された。
1924年1月、党員が個人的に中国国民党に加入する方式で第1次国共合作が実現するが、共産党と協調していた孫文の没後に後継者となった蒋介石によって1927年に反共クーデター、いわゆる上海クーデターが発生すると国共合作は消滅して分裂し、国民党と各地で戦った。毛沢東というカリスマ指導者の登場によって急速に勢力を拡大し、1949年に中華人民共和国の誕生となった。
組織内部[編集]
この中国共産党は、日本共産党とは全く異なっている。中国共産党は「一党独裁のために権力が政党に一極集中しており、行政や司法も全て党の支配下」にある。完全なヒエラルキー構造であり、人事も政策も全てトップダウンで決定される。最高指導者は「総書記」であり、その下に常務委員が7名、そしてこれら8名を含む合計25名による「政治局政治局員」が中国の最高指導者層に当たることになる。なお、それ以外に「中央委員」が約200名、「党大会代表」が約2000名、そしてそれ以外の共産党員が約8900万人存在する。2019年末の統計では党員数は9191万4000人である。
中国共産党はITやAIを駆使した監視社会を構築し、中国共産党に敵対すれば逮捕を容赦なく行なっているいわゆる「恐怖政治」に近い形態となっている。
党規約には毛沢東、鄧小平、習近平の名を冠した指導思想が記載されており、憲法は社会主義を国の根本制度とし、党の指導を「中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴」としており、社会主義制度の破壊を禁止している。
中国共産党関連の年表[編集]
- 1921年 - 中国共産党が結成される。
- 1924年 - 第1次国共合作が開始され、中国国民党と共産党が革命推進のために協力する。
- 1931年 - 江西省瑞金に中華ソビエト共和国臨時政府が樹立され、毛沢東が主席となる。
- 1934年 - 中国共産党が中国国民党の包囲を逃れるために長征を開始し、瑞金から陝西省延安へ移動する。
- 1937年 - 盧溝橋事件により日中戦争が開始され、抗日を目的に第2次国共合作が開始される。
- 1945年 - 共産党大会で毛沢東思想を党の指導方針と規定する。
- 1946年 - 国共内戦が本格化する。
- 1949年 - 中華人民共和国が成立する。
- 1954年 - 毛沢東が初代国家主席に就任する。
- 1958年 - 毛沢東が主導した大増産政策、いわゆる大躍進運動の開始(1960年)まで)。
- 1966年 - 毛沢東の主導による文化大革命が開始される。
- 1976年
- 1978年 - 鄧小平による主導権が確立する。同時に経済の改革・開放路線が決定される。
- 1989年
- 1992年 - 改革・開放加速を呼びかける鄧小平の講話(南方講話)が発表される。
- 1997年
- 2002年 - 胡錦涛が総書記に就任。
- 2008年 - 北京五輪が開催される
- 2012年 - 習近平が総書記に就任。
- 2017年 - 共産党大会で今世紀半ばまでの「社会主義現代化強国」完成を宣言する。
- 2018年 - 改憲が行われて国家主席の任期の制限が撤廃される。
- 2022年
諸外国の動き[編集]
- アメリカ
- 2020年、中国共産党を「国際的犯罪組織」として指定しようとする動きが出た。
外部リンク[編集]
- 中国共産党新聞
- 中国共産党機関紙「人民日報」公式サイト
- CHINA7-中国共産党の地位と役割
- 中国共産党史
- 支那共産党史 外務省情報部 (波多野乾一撰述) 1932年
- 中国共産党一九三二年史 外務省情報部 (波多野乾一撰述) 1933年
- 中国共産党一九三三年史 外務省情報部 (波多野乾一撰述) 1934年
- 中国共産党一九三四年史 外務省情報部 (波多野乾一撰述) 1935年2月
- 中国共産党一九三五年史 外務省情報部 (波多野乾一撰述) 1936年3月