オリックス・バファローズ
所属連盟 | パ・リーグ |
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運営会社 | オリックス野球クラブ株式会社 |
オーナー | 宮内義彦 |
監督 | 中嶋聡 |
リーグ優勝回数 | 13回(優勝年:1967 1968 1969 1971 1972 1975 1976 1977 1978 1984 1995 1996 2021 2022) |
日本シリーズ優勝回数 | 5回(優勝年:1975 1976 1977 1996 2022) |
永久欠番 | なし |
オリックス・バファローズ(英語:ORIX Buffaloes)[注 1]は、日本のプロ野球球団。運営法人はオリックスグループのオリックス野球クラブ。
概要[編集]
1936年に阪神急行電鉄の社長だった小林一三がプロ野球興行の将来性を予見し、阪急軍として創設された。その後、大戦の影響で活動を中断せざるを得なかったが、1946年に再開された。その後、阪急ブレーブスと命名。1988年11月、同年に身売りが大々的に報じられたホークスと対照的にオリエント・リースにしれっと身売りされ、翌年1989年のオリックス社名変更に伴い、オリックス・ブレーブスと名を変えた。
1991年には競輪場兼用の阪急西宮スタジアム(現在は廃止され、跡地は阪急西宮ガーデンズとなった)からグリーンスタジアム神戸(現在のほっともっとフィールド神戸)に本拠地を移した。旧播磨国に本拠地を置いたNPB加盟プロ野球チームは、オリックスが歴史上唯一である。この時に、オリックス・ブルーウェーブと名を変え、イチローを抱える強豪球団として活躍。しかし、イチローの渡米後は目立たなくなった。
近鉄合併後[編集]
2004年シーズン終了後に大阪近鉄バファローズとの合併に至り、オリックス・バファローズとなる。3年間暫定のダブルフランチャイズ状態[注 2]を経て、一軍の本拠地が兵庫から大阪へ移動したが、運営母体は引き続きオリックスグループ傘下にあり、ほっともっとフィールド神戸も準本拠地として使用している。
詳細は「プロ野球再編問題 (2004年)」を参照
合併後の舵取りは順風満帆とは行かず、オリックス・旧近鉄両軍の中心選手を多く引き入れたはずのチームは相変わらず低迷が続いた。応援するファンの心理も複雑なものがあり、特に合併直後大阪ドームの応援席では、当初中心応援団として活動していたオリックス系の応援団神戸蒼誠会が旧近鉄ファンの多い応援席の統率に苦心しており、旧近鉄系の応援団大阪紅牛會に「大阪ドームでのリードを取ってもらえないか」と頭を下げた逸話がある[ソースはドーム前でずっと両チームのファンを見守っている吉鳥大正店の店主]。逆に紅牛會主催のソフトボール大会に暴力団との関係が元で追放された元阪神応援団の中虎会が参加したことの責任を負い、紅牛會が出入禁止処分を課された時期は蒼誠会系の団員が応援活動を支えた。
長らく神戸に拠点を残していた二軍も2017年に本拠地を大阪市内の舞洲ベースボールスタジアムに移転している。
2018年にはセ・パ交流戦で東京ヤクルトスワローズに次ぎパ・リーグでは上位となる2位になり、途中リーグ3位にもなったが、後半戦で衰退し4位に終わる。
福良淳一監督が退任し、西村徳文が監督に就任するも2020年8月20日に休養後退任した。2020年時点では、優勝から最も遠ざかった球団であり、さらには中日ドラゴンズが2012年以来8年ぶりにAクラスとなったため、Aクラスから最も遠ざかっている球団ともなった。
ちなみに、強豪がおよそ四半世紀の間、パ・リーグのお荷物に成り下がるまでの過程についてはここに書かれています。
中嶋監督就任以降[編集]
福良監督退任後、2020年8月21日からは中嶋聡が監督代行に就き、そのまま2021年度からの後任監督に就任。2021年のペナントレースおよびクライマックスシリーズを制したが、日本シリーズは東京ヤクルトスワローズに接戦で敗れ、日本一は逃した。
2022年のペナントレースは最後までソフトバンクともつれ、最終戦で「オリックス○、ソフトバンク●」でしかペナントレース連覇はなかったが。何と最小可能性をモノにしてペナント連覇を果たし、クライマックスシリーズも2年連続で制した。日本シリーズは東京ヤクルトとの再戦となり、序盤で2敗1分だったものの、4戦目以降4連勝して前年の雪辱を果たした。
オリックスの日本一はバファローズとしては初、ブルーウェーブに遡っても中嶋監督やイチローが現役だった1996年以来となった。
2023年のリーグ戦も好調で、中島監督就任後、初めてマジックナンバーが点灯する独走ぶりで、ペナントレース3連覇を果たした。
プロ野球中継[編集]
パ・リーグの球団で唯一ホームゲームの中継を常時行う地上波・BSのTV局がない。阪神間のラジオ局もタイガース戦やジャイアンツ戦との中継カード調整や両球団の移動日利用の中継を行なっておらず、有料CS放送以外での視聴はビジター、レインコート予備のゲームかNHKの中継に頼るしかない。2021年、2022年と続けて、ペナントレースおよびクライマックスシリーズは、セリーグもホームゲームの中継を常時行う地上波TV局がない東京ヤクルトスワローズが制する珍事となった。
ファンを公言する有名人[編集]
有名人に限らず、大阪に本拠地をおきながら阪神タイガースにファンが流れやすいため、オリックスファンは日本全体でも少ない傾向にある。本拠地の大阪・兵庫においても、オリックスファンよりは読売巨人ファンの方が多い。
- 小籔千豊 - 関西愛を強調するため、パ・リーグはオリックスファン。セ・リーグは阪神ファン。
- 岡田圭右 (ますだおかだ) - 阪急ブレーブス時代からの熱狂的なファンで、アンチ巨人・アンチ阪神。ちなみに相方の増田英彦は阪神ファンでアンチオリックス。
- 岡田結実 - 父・圭右の影響でオリックスファン。
- 名倉潤 (ネプチューン) - 阪急ブレーブス時代からのファンで福本豊のファン。
- 藤原丈一郎 - なにわ男子のメンバーで、2022年、2023年の2年連続で、本拠地開幕戦の始球式を務め、めざましテレビ等でオリックスファン代表として野球コーナーのコメンテーターを務めた。
- 過去
- 小山乃里子 - 関西のラジオパーソナリティ。阪急ブレーブス時代の熱烈なファンで、オリックス身売りが決まった時、批判的なコメントを出していた。
関連項目[編集]
注[編集]