昭和59年2月1日日本国有鉄道ダイヤ改正
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昭和59年2月1日日本国有鉄道ダイヤ(しょうわ59ねん2がつ1にちにほんこくゆうてつどうだいやかいせい)とは、日本国有鉄道が1984年2月1日に行ったダイヤ改正である。
概要[編集]
道路の整備により自動車への転移が進んだ貨物、荷物、郵便の合理化を主体としたダイヤ改正である。
異例の冬季実施のダイヤ改正だった。
貨物の大幅削減の間隙を縫うように、近距離普通列車の大増発が実施された。
昭和58年度の他の改正[編集]
本改正が行われた昭和58年度は本改正以外に以下のような半広域的な改正が実施された。
- 1983年(昭和58年)7月5日 - 中央本線塩嶺トンネル開通連動の長野県南西部、飯田線ダイヤ改正
- この改正で急行「天竜」の松本以南および急行「伊那」のうち2往復が快速格下げし、飯田駅以南で急行列車が消滅。
貨物[編集]
従来のヤード系輸送を廃止し、コンテナ輸送と車扱輸送に変更した。これにより全国の一般駅で貨物扱いを大幅に廃止して旅客駅に変更された。また、信越本線安中〜小諸間のように貨物列車の運行が無くなった幹線区も生じた。
国鉄貨物の影響は地方民鉄にも及び、別府鉄道のように廃止された鉄道もあった。
荷物[編集]
荷物扱いを行う鉄道駅が減少し、無人駅になる駅もあった。また、荷物列車や荷物車を連結する列車も減少し、これによって廃止された列車もあった。
他方、東海道・山陽本線では、前述の信越本線の貨物列車廃止により、失業したEF62が老朽化したEF58やEF61を代替。併せて電気暖房化した。
郵便[編集]
取扱便が廃止され、郵便車内での仕分け作業が廃止された。
優等・寝台・長距離列車[編集]
- 「☆」は荷物車 (鉄道車両)、郵便車 (鉄道車両)連結廃止関連。
東海道本線[編集]
高山・北陸本線・富山地鉄[編集]
- ☆急行「のりくら」の夜行が廃止。
- 季節急行「うなづき」、「むろどう」および特急「北アルプス」飛騨古川以北の季節運行廃止で、高山本線から富山地方鉄道への列車乗り入れ廃止。
紀勢本線[編集]
普通列車「はやたま」の寝台車連結廃止。愛称が消える。同時に新宮以東をDC化する系統分割が行われて、紀勢本線全区間直通列車が消滅。
山陰本線[編集]
阪神 - 九州直通[編集]
- 後述の列車削減で、「彗星」、「なは」各1往復で583系を使用した山陽・九州直通の寝台特急電車全廃。
- 特急「彗星」1往復削減。定期「彗星」は1往復となり、下りでの「彗星」夜行利用は尾道駅が最西となる。
- 特急「明星」1往復を24系25形使用の「なは」に改称、特急「あかつき」の佐世保発着1往復を特急「明星」西鹿児島発着1往復に立て替えて、「明星」は14系15形使用に変更。
- この結果、関西〜長崎・佐世保・鹿児島方面定期夜行は、「なは」1往復、「あかつき」1往復、「明星・あかつき」1往復となる。
九州地区[編集]
- 寝台特急間合い運用の九州内エル特急で583系が運用車両から撤退。
- 一方で、583系改造の715系が長崎・佐世保線用として登場。
- 九州内のみ運転の気動車急行のグリーン車を廃止。
- ☆普通列車「ながさき」廃止。
北海道各線[編集]
- 函館本線(山線)の急行「らいでん」廃止
- 留萌本線の急行「るもい」の留萌発上り列車廃止
- 根室本線の上り急行「狩勝2号」が釧路で系統分割し、厚岸以東から札幌への直通列車が無くなる。
近距離列車[編集]
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静岡地区[編集]
興津~島田間のするがシャトル増発
浜松・豊橋地区[編集]
東海道本線の日中の普通列車を30分ヘッドにしたが、単なる増発で、名古屋方面との接続はこの時点で配慮されず。
引退した車両[編集]
- 国鉄EF61形電気機関車0番台
関連項目[編集]