昭和39年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正
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昭和39年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正 (しょうわ39ねん10がつ1にちにほんこくゆうてつどうだいやかいせい)は、日本国有鉄道によって行われたダイヤ改正である。
時代背景[編集]
終戦から19年後の池田内閣の時代で、10月10日から東京オリンピックが開催された。高度経済成長が始まり、国民生活は豊かになっていった。
鉄道は輸送の王者で、輸送力不足であった。電化、複線化も急がれたが、約2ヶ月前に山陽本線の全線電化が完成したように、主要線区も未電化の区間が少なくなかった。
自動車交通は漸く軌道に乗り始め、前年に名神高速道路が部分開通した。道路の整備は発展途上だったが、僅かに整備の進んだ一級国道で東北急行バスなどの急行幹線バスが運行され黄金期だった。
船も港の整備が追いつかず、岸壁は滞貨の山と化していた。航空輸送は高額な運賃のためにまだ一般的ではなく、YS11が主力であった。
概要[編集]
新幹線以外は、東海道在来線の急行・準急が半分近く存置されるなど小規模で、全国的に電化区間が延伸した翌年10月のダイヤ改正の方が大規模改正になった。
新幹線[編集]
在来線・西日本[編集]
- 東海道本線東京駅から名古屋駅まで昼行特別急行列車が姿を消し、交直流特急電車未落成(後述)のため、使用されていた車両は新大阪駅発の山陽本線の特別急行列車の増発に使用された。
- 新幹線接続の北陸特急として、大阪発着の「雷鳥」、名古屋発着の「しらさぎ」を新設。ただし、481系落成が遅れ、12月24日まで暫定運休。
在来線・東日本[編集]
- 函館 - 網走・釧路間で気動車特急「おおとり」新設。
- 上野 - 青森間で東北本線初のブルトレである特急「はくつる」新設。
- 上野 - 山形間で気動車特急「やまばと」新設。
- 中央東線・甲府 - 上諏訪間電化で、電車急行「たてしな」新設。