荷物車 (鉄道車両)
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荷物車 (鉄道車両) (にもつしゃ)は、荷物輸送を行う車両である。
概要[編集]
陳腐化した旅客車の改造も多かったが、新造車も存在した。全室荷物車のほか、旅客輸送、郵便輸送のための合造車も多数存在した。また、救援車に改造される車両も多かった。全室荷物車の場合、片側に大型の両開き扉が2か所あった。室内は荷物の搭載のため便所と事務室、貴重品室以外に何も存在せず、破損防止のために窓と照明に保護棒がある。床は簀の子があるが、パレット輸送を行う車両にはない。
電車[編集]
両運転台の車両が多い。モハ72改造車は、国鉄クモハユ74形電車を除き車体更新車で、新性能電車と連結運転可能だった。
気動車[編集]
片運転台の車両が多い。郵政省キユ25形気動車を除きすべての車両が改造車である。便所、洗面所は種車のものを使用している。また、旅客車両の一部をアコーディオンカーテンで仕切れる簡易荷物車も存在し、600番台で区別された。
客車[編集]
改造車は様々な車両から各工場毎に独自の手法で改造され、様々な形態が存在する。塗色は茶色2号だがマニ37は青15号である。国鉄ワキ8000形貨車、国鉄スニ40形客車のような高速貨車のような車両もある。特殊な荷物を運ぶ物として日本銀行マニ30形客車がある。運ぶ荷物は日本銀行券である。
荷物輸送のその後[編集]
- 昭和59年2月1日日本国有鉄道ダイヤ改正によって荷物輸送を取り扱う鉄道駅が大幅に減少し、昭和61年11月1日日本国有鉄道ダイヤ改正によって、日本国有鉄道は房総地区の新聞輸送など特殊な場合を除いて荷物輸送を廃止し、荷物専用列車は廃止された。新造、改造から数年しか経っていない車両を含めて大部分が廃車になり、直流電車は123系や84形といったローカル単行用電車に改造された。
- JRになって、「レールGOサービス」などの荷物輸送サービスが実施されているが、旅客車の一部を仕切って行っている。