吉塚駅

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吉塚駅
福岡市第二のJR駅、吉塚駅の画像。見ての通りかなり規模の大きな駅である。
福岡市第二のJR駅、吉塚駅の画像。見ての通りかなり規模の大きな駅である。
よしづか
Yoshizuka
所在地福岡県福岡市博多区吉塚本町13-28
所属事業者九州旅客鉄道JR九州
電報略号ヨシ
駅構造高架駅
ホーム3面5線
開業年月日1904年明治37年)6月19日
乗入路線 2 路線
所属路線鹿児島本線
キロ程76.4km(門司港起点)
博多 (1.8km)
(1.4km) 箱崎
所属路線篠栗線福北ゆたか線
キロ程25.1km(桂川起点)
柚須 (2.5km)
(-km) 博多
乗換馬出九大病院前駅福岡市営地下鉄
吉塚駅
(きらめきソニックにちりんシーガイアかもめ(この4つは一部列車)、かいおう(全列車)停車駅)
停車本数15本 (うち平日運転と土休日運転の便が2本ずつ)
停車開始日1985年3月14日
同期赤羽駅浦和駅折尾駅海南駅国分駅磯部駅白糠駅東舞鶴駅 など
停車理由県庁、九大病院の最寄り駅でまた住宅地なので通勤のため。また、えきマチ一丁目、東公園などの観光のため。本数が少なめなのは博多の隣だから。

吉塚駅(よしづかえき)は、福岡県福岡市博多区吉塚本町にあるJR九州の駅。篠栗線の終着駅である。駅利用者数はJR九州で7位[1]。増加傾向が続き、2019年度は増加人数がJR九州内で糸島高校前駅博多駅に次ぐ第3位となった。千早駅とともにこれからも利用者が増加する見込みがとても高い駅である。駅番号は鹿児島本線JA01篠栗線JC01

概要[編集]

福岡県庁九大病院などの最寄り駅で特急きらめきソニックにちりんシーガイアかもめの通勤時間帯の一部列車とかいおうの全列車が停車し[2]利用者も多く、現在では黒字路線がたったひとつしかないJR九州の貴重な収入源となっているのだが、開業時は篠栗線 (福北ゆたか線) が箱崎駅終点になるのを箱崎駅周辺の住民が反対したことから仕方なく作られた駅であった為(今となっては、箱崎駅の反対運動はよいことだったかもしれないが。)、福岡県庁が天神から吉塚に移転されるまでは1日当たり2,500人ほどと利用者が少ない駅であり、快速列車すら通過していた。

また、2000年ごろまで運転されていた西戸崎駅 - 博多駅間の普通列車の一部は当駅を通過していて、1985年3月14日からは特急停車駅となったため、一時、当駅は「特急の一部が停車するのに普通列車が一部通過する駅」という特殊な駅になっていた。

吉塚駅 - 博多駅間は鹿児島本線の上下線と篠栗線(福北ゆたか線)の単線が並行しているため、通勤・通学時間帯には鹿児島本線の列車と福北ゆたか線の列車が同方向に並走するシーンも見られる。吉塚駅 - 博多駅間に篠栗線用の線路が敷かれたのは1991年(平成3年)3月16日のダイヤ改正に合わせてのことで、それまでは博多駅のホーム容量の都合上、当駅始発・終着の篠栗線の列車も多く運行されていた。
現在は普通・快速列車すべてと朝・夜間の一部の特急列車が停車しているが、初代の快速は最初通過しており、1978年10月2日に停車駅に加えられたが、1980年10月1日特別快速と統廃合されて設定された快速列車は再び通過とされた。その後1982年(昭和57年)3月1日から一部が停車し、同年11月15日にすべての列車が停車するようになった。また九州新幹線鹿児島ルート博多駅 - 新八代駅間開業前の数年間と開業してからしばらくは、県庁への利便性が考慮されて特急「有明」のうち数本が当駅始発・終着で運行されていた[3]。また、当駅終着でない「有明」については本数が数本だった頃は全列車が停車していたが本数が増えると多くの便が通過となったので安定して数本が停車していた。2020年10月現在では平日のみ運転の特急「かもめ104号」が当駅終着で運行されている(博多駅からは普通列車)。

普通列車も一部当駅始発・終着で運転されるが、当駅終着の快速列車は臨時列車を除き存在しない。

鉄道ファンが撮影に来ることがよくあるが、当駅を好きな駅とする人は少なくTwitterで「#好きな駅 吉塚」で検索するとわずか1人しかいない。

タモリ博多華丸くっきー!指原莉乃などの薦めにより最近話題となっている博多名代吉塚うなぎ屋は当駅からは歩いて30分ほどかかり、博多駅中洲川端駅の方が近い。

当駅から天神駅までは乗り換えなしでは行けず、馬出九大病院前駅まで歩きそこから福岡市営地下鉄貝塚線に乗るか、当駅から博多駅まで鹿児島本線に乗車しそこから福岡市営地下鉄空港線に乗り換えるかしないと行けない。

当駅から博多駅には160円 (約3分) 、福間駅 (快速で約20分、普通で約30分) ・二日市駅 (快速で約18分、普通で約30分) には380円、折尾駅 (特急で約35分、快速で約47分、普通で約60分) ・直方駅には950円 (特急で約48分、快速・普通で約60分)、小倉駅 (特急で約55分、快速で約60分、普通で約105分) には1,310円、久留米駅 (快速で約38分、普通で約65分) には760円、瀬高駅 (快速で約55分、普通で約100分) には1,130円、大牟田駅 (快速で約67分、普通で約114分) には1,500円、篠栗駅 (快速で約12分、普通で約15分) には280円、飯塚駅 (特急で約30分、快速で約38分、普通で約45分) には660円である。

1番ホームが千早香椎折尾方面、2・3・5番ホームが博多南福岡二日市方面(2番ホームは当駅始発、5番ホームは福北ゆたか線系統)、4番ホームが長者原篠栗直方方面の電車のホームである。

列車本数[編集]

当駅は利用者が多く分岐駅でもある為本数が多く、当駅・博多間はJR九州で最も本数が多い区間である。概ね昼間は鹿児島本線快速が毎時1本、区間快速が毎時2本、普通列車が毎時3本、福北ゆたか線は快速・普通ともに毎時2本の列車が発着している。通勤時間帯はさらに本数が多くなる。7-9時台の博多方面の本数は異常に多い。だが、かつて存在した勝田線は1日数往復しかなかった。

博多・久留米・大牟田方面の時刻表 特急 快速 普通
7 13 22 44 59 40 5 10 13 22 29 36 38 46 50 55 56
8 31 42 3 35 51 0 7 12 16 20 21 24 28 28 37 39 46 47 56
9 38 2 20 44 57 6 7 14 14 24 29 33 35 42 51 53 59

方向別の特徴[編集]

香椎・小倉方面
特急にちりんシーガイアが、朝に一日1本のみ発車する。
快速・区間快速・普通は、合わせて毎時5本。快速は、赤間までほぼ「隔駅停車」。
長者原・篠栗・直方方面
特急かいおうが、夕方に一日1本のみ発車する。
原町・門松通過の快速は、朝と夕方以降に発車する。
篠栗まで各駅停車の快速・普通は、合わせて毎時3本。

利用状況[編集]

昔は少なかったが、今はかなり増えている。1975年ごろには1500人ほどだったが、1990年ごろには6000人ほど、2010年ごろには10000人ほど、現在では15000人ほどとなっている。

近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。

年度別1日平均乗車人員
年度 1日平均
乗車人員
JR九州内での順位 福岡県内での順位
1974年(昭和50年) 2,250
1987年(昭和62年) 4,649 22~38位 22位
1988年(昭和63年) 5,206 22~38位 22位
1989年(平成元年) ? 31位以下 24位以下
1990年(平成02年) ? 31位以下 24位以下
1991年(平成03年) 5,794 22~29位 22位
1992年(平成04年) 6,009 21~28位 21位
1993年(平成05年) 6,428 21~28位 21位
1994年(平成06年) 6,864 21~28位 21位
1995年(平成07年) 7,083 19位
1996年(平成08年) 7,691 15位
1997年(平成09年) 7,837 12位
1998年(平成10年) 7,978 10位
1999年(平成11年) 8,109 10位
2000年(平成12年) 8,183 10位
2001年(平成13年) 8,383 10位
2002年(平成14年) 8,952 9位
2003年(平成15年) 9,149 9位
2004年(平成16年) 9,174 14位 9位
2005年(平成17年) 9,298 14位 9位
2006年(平成18年) 9,357 14位 9位
2007年(平成19年) 9,561 13位 8位
2008年(平成20年) 9,800 13位 8位
2009年(平成21年) 10,234 11位 7位
2010年(平成22年) 10,698 11位 7位
2011年(平成23年) 11,424 10位 6位
2012年(平成24年) 11,775 9位 6位
2013年(平成25年) 12,332 9位 5位
2014年(平成26年) 12,614 9位 5位
2015年(平成27年) 13,457 9位 5位
2016年(平成28年) 13,812 9位 5位
2017年(平成29年) 14,445 8位 5位
2018年(平成30年) 14,886 8位 5位
2019年(令和元年) 15,206 7位 4位
2020年(令和2年) 12,544[4] 5位 3位

 

駅名の由来[編集]

開業当時の地名「筑紫郡千代村字吉塚」が由来。「吉塚」という地名は1586年立花宗茂に攻められ高鳥居城で亡くなった筑後の豪族・星野氏星野鎮胤星野鎮元を祀っている吉塚地蔵尊に因んだ地名である。

駅周辺[編集]

1981年、それまで天神にあった福岡県庁が当駅の約600m西側の東公園地区に移転したことで、国鉄・JR九州としては福岡県庁の最寄り駅となった。また県庁舎の少し西側には九州大学病院および医・歯・薬学部が立地している。駅周辺はマンションが多く建ち並んでいる。また、福岡空港からは徒歩40分ほど。

西口[編集]

東口[編集]

隣の駅[編集]

鹿児島本線
博多駅 - 吉塚駅 - 千早駅
  • 区間快速
博多駅 - 吉塚駅 - (一部箱崎駅) - 千早駅
  • 普通
博多駅 - 吉塚駅 - 箱崎駅
篠栗線 (福北ゆたか線)
柚須駅 - 吉塚駅 - 博多駅[5]
勝田線 (廃)
吉塚駅 - (柚須駅)[6] - 御手洗駅

性格[編集]

ここまでの内容から、当駅は極めて特殊な駅といえる。日本一特殊な駅と言っても過言ではないかもしれない。

また、吉塚駅と性格が似ている全国の駅は以下の通りである。

代表駅から最も近いJR分岐駅

桑園駅五稜郭駅北山形駅岩切駅安積永盛駅倉賀野駅友部駅神田駅 (東京都)金山駅 (愛知県)山科駅尼崎駅横川駅 (広島県)久保田駅 (佐賀県)浦上駅南宮崎駅など。

代表駅から最も近い民鉄分岐駅

神宮前駅東枇杷島駅十三駅布施駅大和西大寺駅

代表駅に近い県庁至近のJR駅

関内駅西岐阜駅新白島駅阿波富田駅新水前寺駅など。

脚注[編集]

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  1. jr九州駅乗車人数 2020年8月25日閲覧
  2. 多客期に運転される「有田陶器市・九十九島みどりハウステンボス96号」も当駅終着で運転される。
  3. 新幹線開業前は熊本駅光の森駅発、開業後は長洲駅発の「有明」の一部が当駅終着だった。
  4. 駅別乗車人員(2020年度)
  5. 博多駅から南福岡方面へ直通する福北ゆたか線の列車は存在しない。
  6. 勝田線が存在した頃はまだ柚須駅は存在しなかった。勝田線廃止後、1987年に篠栗線と勝田線の分岐点に柚須駅が設置された。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

鹿児島本線JA
博多 - 吉塚 - 箱崎 - 千早 - 香椎 - 九産大前 - 福工大前 - 新宮中央 - ししぶ - 古賀 - 千鳥 - 福間 - 東福間 - 東郷 - 赤間 - 教育大前 - 海老津 - 遠賀川 - 水巻 - 折尾 - 陣原 - 黒崎 - 八幡 - スペースワールド - 枝光 - 戸畑 - 九州工大前 - 西小倉 - 小倉 - 門司 - 小森江 - 門司港
支線 (JR貨物) 香椎 - (貨)福岡貨物ターミナル
太字 は特急停車駅。斜字 は快速停車駅。
JC 福北ゆたか線 (博多駅 - 黒崎駅) の駅一覧
博多 - 吉塚 - 柚須 - 原町 - 長者原 - 門松 - 篠栗 - 筑前山手 - 城戸南蔵院前 - 九郎原 - 筑前大分 - 桂川 - 天道 - 飯塚 - 新飯塚 - 浦田 - 鯰田 - 小竹 - 勝野 - 直方 - 新入 - 筑前植木 - 鞍手 - 筑前垣生 - 中間 - 東水巻 - 折尾 - 陣原 - 黒崎
太字は特急停車駅。
斜字の駅と桂川駅 - 折尾駅間の各駅は快速停車駅。
勝田線 (吉塚駅 -筑前勝田駅) の駅一覧
吉塚 - (柚須) - 御手洗 - 上亀山 - 志免 - 下宇美 - 宇美 - 筑前勝田
福岡都市圏の特急列車
有明 博多 - 鳥栖 - 久留米 - 羽犬塚 - 瀬高 - 大牟田
かもめみどりハウステンボス (吉塚) - 博多 - 二日市 - 鳥栖 ( - 長崎方面)
きらめき 博多 - 吉塚 - 香椎 - 福間 - 東郷 - 赤間 - 折尾 - 黒崎 - 八幡 - 戸畑 - 小倉 - 門司 - 門司港
ソニック 博多 (きらめきと同じ) 小倉 - 下曽根 - 行橋 - 宇島 ( - 大分方面)
かいおう 博多 - 吉塚 - 桂川 - 飯塚 - 新飯塚 - 直方