かいおう (列車)
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かいおうは、直方駅と博多駅を福北ゆたか線経由で結ぶ、JR九州の通勤特急列車。
停車駅[編集]
列車は、筑豊本線、篠栗線、鹿児島本線のそれぞれ一部を走行する。
概要[編集]
直方・飯塚から吉塚・博多への通勤特急なので[注 1]、停車駅は若干多い。飯塚駅や桂川駅は利用客が少ないものの、吉塚・博多に通勤する人は多いので停車している。篠栗線内がノンストップなのは吉塚・博多から近く、遠近分離も狙っているからである。
筑豊本線は、元々石炭貨物主体の路線である一方、対大阪方面や対由布院方面の特急・急行列車が運行されていたが、機関車運用の合理化や1980年の枝線区の快速化の流れにより優等列車が一時期消滅し、その後、当列車が運行開始となって、16年振り(篠栗線内の場合では初めて)に優等列車の運行となった。
2021年3月13日ダイヤ改正では新型コロナウイルスの影響で、従来1日2往復走っていたところが、1往復に減便される。
列車名の由来[編集]
「かいおう」の列車名は、沿線の直方市出身で運転開始当時現役の大相撲力士だった魁皇博之[注 2](現・浅香山親方)の四股名に由来している[注 3]。
国鉄・JRグループでは故人を含めても人名に由来する列車名は珍しく、存命中の人物(しかも運行開始時に現役で活動していた人物)の名前が列車名に採用されたのはほかに例がない[注 4][注 5]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ ただし、2021年3月12日以前の休日に運転された5号は、博多へのお買い物利用客のための列車だった。
- ↑ 運行開始時点での番付は大関(2000年9月場所以降)。
- ↑ もっとも魁皇関が不振時は「海王星由来」とネットで囁かれたこともあった。
- ↑ 故人では東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の快速列車「アテルイ」(アテルイ - 平安時代初期の蝦夷の軍事指導者)、秋田新幹線の「こまち」(小野小町 - 平安時代の女流歌人)、西日本旅客鉄道(JR西日本)の観光列車「みすゞ潮彩」(金子みすゞ - 明治時代の詩人)、JR九州肥薩線の「いさぶろう」(山縣伊三郎 - 逓信大臣)、「しんぺい」(後藤新平 - 鉄道院総裁)のほか、過去には江戸時代に来日したドイツ人医師フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに由来する特急「シーボルト」など多数の例がある。
- ↑ この例とは逆に、列車名から四股名をつけた力士として輝大士(かがやき)、車両名から「デゴイチ」というニックネームで親しまれた黒姫山秀男(国鉄D51形蒸気機関車)の事例が存在する。
出典[編集]
九州旅客鉄道の列車 |