世宗特別自治市

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世宗特別自治市:세종특별자치시/:Sejong City)は、大韓民国中部にある特別自治市である。

世宗特別自治市
略称: Sejong;세종;世宗;セジョン
世宗特別自治市の市章.png
世宗特別自治市の市章
位置
世宗特別自治市の位置
各種表記
ハングル:세종특별자치시
漢字:世宗特別自治市
日本語読み仮名:せいそうとくべつじちし
片仮名転写:セジョントゥッピョルジャチシ
ローマ字転写 (RR):Sejong Teukbyeol-jachisi
統計(2019年
面積:465.23 km2
総人口:321,992 人
行政
国:px25 大韓民国
下位行政区画:1邑9面9行政洞14法定洞
世宗特別自治市の木:
世宗特別自治市の花:
世宗特別自治市の鳥:ブッポウソウ
自治体公式サイト:世宗特別自治市

概要[編集]

大韓民国の中部の山の中にある計画都市で、盧武鉉政権時代に首都移転計画として発表したものの、大韓民国国会憲法裁判所で否決。一部省庁の移転のみにとどまる。ただ、これもまた白紙撤回されかけるもそれは否決とはならなかった。

南を大田広域市、西を忠清南道公州市、東を忠清北道清州市、北を忠清南道天安市に接している。

また、同市は道・特別市・広域市とは違い、下部行政区画(郡・区など)を持たない、という特徴をもつ。

市の名前である世宗は、訓民正音を制定したことで有名な李氏朝鮮4代国王世宗と「세상의 와 마루 으뜸 근간을 뜻하는 (世界のと、この地一番の根幹を意味する)」という二つの意味が掛け合わされている。市名は2006年12月の決定までに沢山ある国民公募の中から3つ「ハンウル」「クムガン」「セジョン」に絞られ、結果世宗となった。この名を提案したのは30人ほどいたという。

地理[編集]

市の北部に位置する鳥致院邑の北に車嶺山脈が通っている。雲住山国師峰などを除いては、長い浸食作用を受けた低い山や丘陵地がほとんどである。それらほとんどの山脈の地質が花崗岩で構成されている。低山地は牧草地や果樹園に使用されれている。 これらの山地の間を錦南面で発源したサムソン川が北西方面へと流れ、錦江に合流する。 正義面で発源したチョ川は南東方向へ流れて忠清北道清州市から流れてくる美湖川と合わさる。その後後南の方向へと流路を変えて、燕岐面で錦江に流入する。錦江は市の南端から西の方向へと流れ、忠清南道公州市の方向へと流れていく。 美湖川とチョ川が合流する地点では、肥沃な沖積平野が形成されている。 錦江流域にも広い沖積平野が発達した。しかし、この世宗市地域の一帯は行政中心複合都市建設の名の下に肥沃な農地は消え市街地となってしまった。この肥沃な大地が朝鮮半島の南側を穀倉地帯にした所以である。

気候は寒暑の差が大きい大陸性気候の特徴が現れている。年平均気温は13.1℃、1月の平均気温-2.6℃、8月の平均気温27.8℃、年間降水量1,120.2㎜である。 降水量は、年度別の起伏が多少大きい方で、2010年から2012年までは1,400㎜を上回っていたほどである。

歴史[編集]

三国時代高麗[編集]

  • 三国時代
    • 376年 - 赤峴城があり、一牟山郡内の豆仍只県であった。百済の言葉では周留城と呼ばれていた。また、全義は大木岳郡の仇知県、錦南は百済の所属であった。
    • 757年 - 大麓郡の属県を金池県を、燕山郡の属県を燕山郡とする。現在の全義面一帯は百済の時は仇知県と言っていた。郡内の雲住山城は新羅の全州府が置かれていたところである。
  • 高麗
    • 940年 - 金池県を全義県に改称し、清州の所属とした。
    • 1018年 - 燕岐県も清州に隷属した。
    • 1172年 - 監務を任命し木州監務と兼任させた。
    • 1291年 - 世祖に軍隊を要請し韓希愈・金忻などが正左山の麓に集結した。それを記念し元帥山とも呼ばれている。

高麗語の典書に林蘭秀は三岐村に世を逃げて余生を過ごしたとされる。

李氏朝鮮日本統治時代[編集]

  • 李氏朝鮮
    • 三岐村羅城に申檣が書いた林氏家廟を宋時烈が碑文として立てた。
    • 1395年 - 全義県に監務を置く
    • 1397年 - 木州監務と分離し燕岐県にも監務を置く
    • 1414年 - 全義県と燕岐県を合体し全岐県を置く。
    • 1416年 - 分離して全義県と燕岐県とする。
    • 1680年 - 燕岐県は文義に併合される
    • 1685年 - 燕岐県復活
    • 1895年 - 全国地方官制を公布し公州府燕岐郡と全義郡に改編
    • 1896年 - 忠清南道燕岐郡と全義郡となる。
    • 1909年 - 郡面里廃合により、全義郡の7面と公州郡の28里、その他2面56里、天安郡の5里、懐徳郡の1里、新洞里の一部と忠清北道清原郡の4里を併合して、東面・西面・南面・北面・錦南面・全義面・全東面の7面になる。
    • 1911年 - 郡庁を燕岐里から鳥致院に移転
    • 1914年 - 燕岐郡に全義郡と公州郡の一部をさらに併合し7面とする。
    • 1920年 - 面の改定によって、北面の一部を鳥致院邑とし、その残りの一部を西面に合併。同時に鳥致院面を指定面とする。
    • 1931年 - 1邑6面体制となる。
    • 1934年4月 - 面の改定により鳥致院邑を新設して、1邑・6面・101洞里を管轄することとなる。
    • 1940年7月 - 西面の薪洞、内倉里、磻岩里、東里の4個の洞里を鳥致院邑に編入

大韓民国(世宗市まで)[編集]

    • 1973年7月1日 - 大統領令第6542号による行政区域の改編により、公州郡反浦面の道岩、聖徳、霊谷3里を錦南面に、また長岐面の羅城、松院2里を南面に編入して、1邑・6面・106洞里に構成
    • 1986年10月3日 - 地方自治法第10条規定に基づき燕岐郡邑・面出張所の設置
    • 1987年1月1日 - 大統領令第12007号(1986年12月23日公布)に基づき、全東面の莘芳里、霊堂里、陽谷里、達田里、金沙里、多方里を全義面に編入
    • 1987年7月1日
      • 地方自治法第10条規定及び燕岐郡邑・面出張所の設置
      • 西面の鳳岩1・2里、瓦村1・2・3里、月河3里、釜洞里を西面の鳳岩出張所の新設と同時に管轄区域に編入
    • 1988年5月1日 - 鳥致院邑の19洞を里に名称変更して、191個の行政里に調整。また、行政能率や住民の便宜の為に自然的な村を基準とした。
    • 1990年7月20日 - 197個の行政里に改編
    • 1992年1月12日 - 全義面霊堂1・2里を霊堂里にして、196個の行政里とする
    • 1993年12月18日 - 鳥致院邑元里を元1・2里に、新安1・2里を新安1・2・3里に調整
    • 1994年11月28日 - 東面鷹岩1・2・3里を鷹岩1・2・3・4里と高登1・2里に編入
    • 1995年1月1日 - 市・道間の管轄区域変更等に関する法律第4,802号に基づき小井面新設
    • 1995年2月28日 - 東面葛山1・2里を淸原郡芙蓉面に編入。
    • 1995年3月1日 - 清原郡江外面深中1・2里を全東面に編入。
    • 2005年5月18日 - 行政中心複合都市建設の為の特別法制定
    • 2006年12月1日 - 行政都市名称「世宗特別自治市」に確定
    • 2010年12月27日 - 「世宗特別自治市設置等に関する特別法」公布(法律第10419号)
    • 2012年6月30日 - 忠清南道燕岐郡廃止
    • 2012年7月1日 - 世宗特別自治市発足(従前の忠清南道燕岐郡一帯と従前の忠清南道公州市儀堂面台山里、龍岩里、松鶴里、龍峴里、松亭里一帯 長岐面宋文里、坪基里、大橋里、霞鳳里、道渓里、鳳安里、提川里、隠龍里、山壑里、唐岩里、錦岩里一帯、反浦面円峯里、道南里、聖岡里、菊谷里、鳳岩里一帯と従前の忠清北道清原郡芙蓉面山水里、杏山里、葛山里、芙江里、文谷里、黔湖里、 登谷里、盧湖里一帯)

大韓民国(世宗市成立後)[編集]

Sejong-map3.png

行政区域・市長[編集]

漢字 ハングル 読み仮名 法定洞
法定里
面積
(km²)
人口 世帯
鳥致院邑 조치원읍 チョチウォン-ウプ 元里、上里、平里、校里、貞里、明里、南里、砧山里、新興里、竹林里、磻岩里、新安里、鳳山里、瑞倉里 13.56 44,443 19,287
燕岐面 연기면 ヨンギ-ミョン 燕岐里、洑通里、訥旺里、水山里、世宗里、ヌリ里、ハンビョル里、サヌル里、ヘミル里 43.93 2,699 1,479
燕東面 연동면 ヨンドン-ミョン 内板里、文舟里、鳴鶴里、鷹岩里、老松里、礼養里、松龍里、合江里、タソム里、龍湖里 28.32 3,293 1,690
芙江面 부강면 プガン-ミョン 芙江里、杏山里、山水里、葛山里、文谷里、登谷里、盧湖里、黔湖里 27.79 6,400 3,203
錦南面 금남면 クムナム-ミョン 龍浦里、鉢山里、柑城里、斗満里、龍潭里、丑山里、金川里、永峙里、南谷里、黄龍里、永垈里、達田里、朴山里、大朴里、芙蓉里、長在里、壺灘里、新村里、道岩里、聖徳里、霊谷里、聖岡里、鳳岩里、菊谷里、円峯里、道南里、集賢里 78.7 9,138 4,565
将軍面 장군면 チャングン-ミョン 道渓里、坪基里、大橋里、鳳安里、錦岩里、下鳳里、隠龍里、山鶴里、松文里、松亭里、松鶴里、龍峴里、龍岩里、台山里 53.23 6,160 3,336
燕西面 연서면 ヨンソ-ミョン 月河里、双銭里、性斉里、高福里、龍岩里、双流里、青羅里、起龍里、新垈里、菊村里、瓦村里、釜洞里、鳳岩里 54.58 7,752 3,897
全義面 전의면 チョヌィ-ミョン 邑内里、東校里、西井里、元省里、新興里、柳川里、観亭里、新井里、老谷里、莘芳里、霊堂里、陽谷里、達田里、金沙里、多方里 62.44 6,092 3,086
全東面 전동면 チョンドン-ミョン 芦長里、鳳台里、青松里、石谷里、宝徳里、松谷里、松亭里、青藍里、美谷里、松城里、深中里 57.74 3,800 2,138
小井面 소정면 ソジョン-ミョン 小井里、雲堂里、大谷里、高登里 16.47 2,670 1,269
ハンソル洞 한솔동 ハンソル-トン カラム洞、ハンソル洞 2.75 19,364 6,271
セロム洞 새롬동 セロム-ドン 羅城洞、セロム洞、タジョン洞 4.84 45,813 17,561
トダム洞 도담동 トダム-ドン トダム洞、オジン洞 4.72 32,209 12,995
アルム洞 아름동 アルム-ドン アルム洞 2.19 23,993 7,680
宗村洞 종촌동 ジョンチョン-ドン 宗村洞 1.15 29,945 10,660
コウン洞 고운동 コウン-ドン コウン洞 5.35 28,813 9,825
ソダム洞 소담동 ソダム-ドン 盤谷洞、ソダム洞 4.43 18,237 6,593
ポラム洞 보람동 ポラム-ドン ポラム洞 1.33 15,730 5,533
大平洞 대평동 テピョン-ドン 大平洞 1.52 7,575 2,694
世宗特別自治市 세종특별자치시 セジョン-トゥクピョルジャチシ
せじょんとくべつじちし
14法定洞121法定里 465 314,126 123,762

司法・行政機関[編集]

ソウルから移転した機関[編集]

ソウル庁舎果川庁舎に分散していた12部4処2庁を移転対象としていたが、2008年政府組織法改定の中で9部2処2庁へと変わった。2012年9月14日の国務総理室の移転を皮切りに中央行政機関の大韓民国政府世宗庁舎移転が始まった。

また、中央行政機関付きの(政府外郭研究機関)も16個移転予定である。

移転機関一覧[編集]

区分 中央行政機関 所属機関
36機関 16機関
(9部2処2庁1室2委員会)
20機関
1段階
2012年
移転機関
中心
管理
国務総理室 租税審判院
企画財政部 福券委員会
公正去来委員会 -
国土
管理
国土海洋部 中央土地収用委員会, 鉄道航空事故調査委員会, 中央海洋安全審判院
環境部 中央環境紛争調停委員会
農林
水産
農林水産食品部 -
2段階
2013年
移転機関
教育
文化
教育科学技術部[1] 教育訴請審査委員会
文化体育観光部 海外文化弘報院
産業
科学
知識経済部 貿易委員会, 電気委員会, 工業登録事務所,
大韓民国経済自由開花計画団経済自由区域計画団, 地域特化発電特区計画団, 研究開発特区計画団
社会
福祉
分野
保健福祉部 -
雇用労働部 中央労働委員会, 最低賃金委員会, 産業災害補償保険再審査委員会
国家報勲処 報勲審査委員会
3段階
2014年
移転機関
中心
管理
法制処 -
国民権益委員会 -
独立
機関
国勢庁 -
消防防災庁 -
- 韓国政策放送院
- 郵政事業本部

移転した政府外郭研究機関一覧[編集]

所属別 研究機関
国務総理室
(2012年移転)
経済人文社会研究会, 国土研究院, 韓国開発研究院, 韓国法制研究院, 韓国租税研究院,
科学技術政策研究院, 韓国職業能力開発院, 韓国労働研究院, 対外経済政策委員会, 産業研究院,
韓国交通研究院, 韓国青少年政策研究院, 韓国保健社会研究院, 韓国環境政策評価研究院
教育科学技術部
2012年移転
基礎技術委員会
知識経済部
2012年移転
産業技術研究会

交通[編集]

鉄道[編集]

この他、市内を京釜高速線湖南高速線が通過しているが、市内に駅は設置されていない。ただ、KTXSRT停車駅の五松駅忠清北道清州市興徳区)までは鳥致院駅から3.5kmの距離にあるため、バスやBRTの990番・1001番で連絡できる。

バス[編集]

市内バスが走っている。全区間大人1200ウォン日本円で約120円)、学生960ウォン(日本円で約96円)、子供600ウォン(日本円で約60円)という、比較的割安な料金設定となっている。ただし、市外地域区間料金制による追加適用で1キロ当たり100.88ウォン(日本円で約11円)がある。そのほかにも1時間以内なら3回の乗り換えが無料で行える。

  五松駅から鳥致院方面(清州市内バスと世宗市内バス)と世宗新都市方面(世宗市内バス)と結ばれている。この場合に市街地域区間料金制が適用される。

タクシー[編集]

市内のタクシー会社は6つあり、法人タクシー(スマートタクシー・鳥致院地域、幸福タクシー・中心地域、タガタクシー・中心地域)が3つ、個人タクシー(トファタクシー・鳥致院地域、シティタクシー・鳥致院地域、錦南タクシー・中心地域)が3つである。コールするときに手数料が1000ウォン(日本円で100円)かかる。

その他[編集]

BRT[編集]

道路[編集]

高速道路[編集]
国道[編集]

南北方向に国道1号線が、東西方向に大韓民国国道36号線が走っている。

レンタサイクル[編集]

世宗市は独自のレンタサイクル・オウルリングを運営している。オウルリングとは韓国語で調和を表す어울리다(オウルリダ)と、英語のRingの造語で市民・観光客との調和・行政と文化の調和・市民と自転車利用の調和との趣旨にマッチしているためこの名がついた。正式名称は世宗市公共自転車

市のスローガンでもある幸福都市・世宗市の実現と快適な都市環境の実現のために運営されている。世宗特別自治市公共自転車は借りたい人が好きなところで簡単にレンタルして使用後に返却場所に近いところに返却するというシステムである。「自転車を利用した公共交通で、平日には出勤・退勤用で使い、夜間および休日には湖公園などでレジャー用で使用できる創造的なグリーン交通手段です」と謳っている。

世宗市問題[編集]

世宗市出身の人物[編集]

文化[編集]

教育機関[編集]

今後[編集]

脚注[編集]

  1. 教育科学技術部は、2013年に教育部未来創造科学部へと分離。世宗市にあるのは、教育部。

関連項目[編集]