訓民正音(くんみんせいおん)は、朝鮮の第4代王である世宗が定めたハングル文字体系の正式名称である。またハングル文字を解説した書物も「訓民正音」という。
中国由来の漢字は韓国語と構造が異なり、中国語表記のための文字体系であるために、韓半島の多数の民が学び、使うことができなかった。1443年(世宗25年)に韓国語の表記に相応しい文字体系を完成させ「訓民正音」と名付けた。1446年(世宗28年)、鄭麟趾らは世宗の命を受け。漢文解説書を全巻33頁1冊の本として発刊し、その題名を訓民正音と名付けた[1]。『訓民正音』は「民に教える正しい音」という意味である。