オウム真理教
オウム真理教(オウムしんりきょう)とは、かつて存在した日本の仏教系の宗教団体だが、仏教よりもヒンズー教に近い。オウム神仙の会というヨガ道場を、代表の麻原彰晃(本名:松本智津夫)が宗教法人化させたものである。
坂本堤弁護士一家殺人事件や松本サリン事件や地下鉄サリン事件などの多くの事件を起こし、特に地下鉄サリン事件では世界に衝撃を与えるほどの大事件になった。松本逮捕後の1996年1月には宗教法人の法人格を失うも活動は継続していたが、2000年(平成12年)2月には破産により消滅した。その後の同年2月4日には教義や信者の一部を引き継いだ新たな宗教団体アレフ (Aleph) が設立された。またアレフから独立した宗教団体で2007年5月7日にはひかりの輪が設立された。また、2015年1月からは山田らの集団が分裂した。なお、ケロヨンクラブは消滅したと思われる。
概要[編集]
松本智津夫は、出家させると称して信者の全財産を巻き上げて金を集めていた。いわゆる「お布施」である。
1990年には真理党を結成し国会議員に立候補するが全員落選した。
1989年11月4日にオウムの問題に取り組んでいた坂本堤弁護士一家を殺害する事件(坂本堤弁護士一家殺害事件)を起こす。
1994年に、オウム教が訴えられていた裁判の判決を遅らせるために長野県松本市の裁判官の寮近くで毒ガスのサリンを撒いた(松本サリン事件)。
1995年に東京の地下鉄でサリンを撒く地下鉄サリン事件を起こし世界を震撼させたが、これを契機に警察が教団本部や上九一色村のサティアンの捜査に踏み切り、麻原らは逮捕された。
2000年2月4日にはアレフに改称。現在オウム真理教はAleph、ひかりの輪、山田らの集団、ケロヨンクラブにそれぞれ分裂している。
2018年に麻原らの死刑が執行された(後述)。
名称[編集]
命名には京都の私立探偵目川重治が関わっている。目川は「松本智津夫」から天理教の全容の調査を依頼され、その調査結果を松本に手渡した。その際、目川があんりきょう、いんりきょう・・・と「あ」から続けていき、「しんりきょう」に至ったという。後に目川は松本が麻原彰晃であると知った[注 1]。
「オウム」は目川の家の向かいにあったオーム電機とオームの法則に由来し、目川が「オームなんていいんじゃないか?」と勧めた[1]。
時期は目川の手記では1978-1979年頃、ノンフィクションライターの高山文彦および東京新聞記者瀬口晴義の文献によれば1984年春頃とされている(詳細は「目川重治#オウム真理教」を参照)[2]。高山は勢力を拡大し教団名が市の名前(天理市)にまでなるに至った天理教を自分の夢と重ねていたのではないかとする[3][4]。
さらに「オウム(AUM)」とは、サンスクリット語またはパーリ語の呪文「唵」でもあり、「ア・ウ・ム」の3文字に分解できる。これは宇宙の創造・維持・破壊を表しており、その意味は「すべては無常である」、すなわちすべては変化するものであるということを表している。
また麻原自身の解説によれば「真理」の意味は、釈迦やイエス・キリストが人間が実践しなければならないものはこうであるという教えを説いたものであるが、その教えの根本であるものを「真理」と呼ぶ。特にチベット仏教や原始仏教の要素をアピールしたため仏教系とされることも多いが、あえて仏教を名乗らなかった理由は、「仏教」という言葉自体が釈迦死後に創作されたものであるからとしている。また真理と密接に関係のあるものが科学であるという[5][6]。
その他[編集]
ロシアから中古のヘリコプターを購入しており、それを修理して大規模にサリンを散布することを計画していた。山梨県上九一色村上空をヘリコプターで飛行した自衛隊員はロシア軍のヘリコプターが着陸したと思って恐怖に震え上がったという。
カラシニコフ突撃銃の製造を計画していたが、試作品を作っただけで量産化には至らなかったようである。
オウム教に入信したまま行方不明になった者が500人ほどおり、その多くは殺害されるか、修行中の事故で死亡するなどして焼却されたと言われている。
名言[編集]
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ポア[編集]
「ポア」も参照
輪廻から解脱する、という意味であり、教団内では「殺す」という意味が強まっていた。
ヴァジラヤーナ[編集]
また、「ヴァジラヤーナ」も非常に有名である。もともと真言密教(金剛乗)を指すが、そこにグル(師を表す)への絶対的帰依を含んで用いられた。マハーヤーナ(大乗仏教)ではうまく行かなかった尊師が、「これからはヴァジラヤーナでいく、この人類を救うにはヴァジラヤーナしかない」と発言。もうこの時点で東京にサリンを「ぶちまくしかない」といったことを言っていた。因みに、これは1990年に真理党が惨敗したことが背景にある。
オウム真理教が起こした事件[編集]
オウム真理教が起こした事件はオウム真理教事件という。その内の坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件は、特に注目される事件でありオウム3大事件と呼ぶ。
発生年月日 | 事件名 | 死者 (人) |
負傷者 (人) |
動機 |
---|---|---|---|---|
1988年9月22日 | 在家信者死亡事件 | 1 | 0 | 修行中の事故とその隠蔽 |
1989年2月10日 | 男性信者殺害事件 | 1 | 0 | 教団に反発した信者の殺害 |
1989年11月 | 坂本堤弁護士一家殺害事件 | 3 | 0 | 教団と敵対する弁護士の殺害 |
1992年9月14日 | オカムラ鉄工乗っ取り事件 | 0 | 0 | 教団の武装化 |
1993年11月以降 | サリンプラント建設事件 | 0 | 0 | 不特定多数の殺害を目的としたサリンの生成 |
1993年6月6日 | 逆さ吊り死亡事件 | 1 | 0 | 修行中の事故とその隠蔽 |
1993年12月18日 | 池田大作サリン襲撃未遂事件 | 0 | 数名 [注 2] |
創価学会最高実力者の殺害 |
1994年1月30日 | 薬剤師リンチ殺人事件 | 1 | 0 | 教団から脱退させようとした人物の殺害 |
1994年5月9日 | 滝本太郎弁護士サリン襲撃事件 | 0 | 1 | 教団と敵対する弁護士の殺害 |
1994年6月以降 | 自動小銃密造事件 (オカムラ鉄工乗っ取り事件に関連) |
0 | 0 | 教団の武装化 |
1994年6月27日 | 松本サリン事件 | 7 [注 3] |
660 | 教団松本支部立ち退きを担当する判事の殺害、サリンの実験 |
1994年7月10日 | 男性現役信者リンチ殺人事件 | 1 | 0 | スパイを疑われた信者の殺害 |
1994年12月2日 | 駐車場経営者VX襲撃事件 | 0 | 1 | 教団を脱走した信者を匿った駐車場経営者の殺害 |
1994年12月12日 | 会社員VX殺害事件 | 1 | 0 | スパイを疑われた信者の殺害 |
1995年1月4日 | 被害者の会会長VX襲撃事件 | 0 | 1 | 教団を告発した被害者の会会長の殺害 |
1995年2月28日 | 公証人役場事務長逮捕監禁致死事件 | 1 | 0 | 多額の布施を見込める信者の奪還 |
1995年3月20日 | 地下鉄サリン事件 | 12 [注 4] |
6,300 (概数)[7] |
教団への捜査の攪乱と首都圏の混乱 |
1995年4月-5月 | 新宿駅青酸ガス事件 | 0 | 0 | 教団への捜査の攪乱と首都圏の混乱 |
1995年5月16日 | 東京都庁小包爆弾事件 | 0 | 1 | 教団解散権限を持つ都知事への妨害と教団への捜査の攪乱 |
地下鉄サリン事件[編集]
1995年3月20日、東京の地下鉄でサリンか撒かれ6000人以上が死傷した。
地下鉄サリン事件は何故起こったのか?[編集]
オウムへの取り締まりが極度に遅れたのが原因である。
坂本弁護士と妻子が殺害されたとき、現場ではプルシャが見付かっていた。実行犯が殺害の際に落としたものであった。それでもオウムへの捜査は殆ど行われていない。これは神奈川県警の重大な職務怠慢である。
オウムに入って修行や暴力などで死亡した者も少なくないが、警察はそれを黙殺していた。
亀戸の悪臭騒動はオウムが炭疽菌をばら蒔いたものだが、オウムは取り締まりの対象になっていない。
松本サリン事件では、裁判官が狙われたのは明らかであり、そこから捜査をしていけばオウム教に辿り着くはずだが、警察は被害者の一人である近所の会社員を犯人だと決め付けて、オウムへの捜査を一切しなかった。警察が被疑者の家から少量の薬品を押収した際、試薬瓶に書かれた化学式を理解できる警官が一人もおらず、被疑者の息子に訊いたという。しかも、薬品は少量だけで、サリンを合成できるような薬品はなかったのである。長野県警の責任は極めて重大である。
日本警察は、オウム教を渋谷区松濤に本部のある別の宗教団体(政治家に多額の献金をしている)の関連団体だと早合点して、オウムの悪行三昧を放置したのではないかと言われている。
ロシア当局さえ、当初から松本の事件はオウムによる毒ガス噴霧と断定しており、地下鉄サリン事件直後の上九一色村での強制捜査の際には、捜査の遅れが事件を招いたのだと日本警察の怠慢を指摘している。
死刑判決を受けた元教団幹部[編集]
2018年7月6日、麻原彰晃と他数名の死刑囚を死刑執行。7月26日には残る死刑囚全員の死刑も執行され、死刑判決を受けた元教団幹部は全員この世を去った。
詳細は「オウム真理教死刑執行」を参照
オウム事件関連人物[編集]
- あ
- 青山吉伸 - アパーヤージャハ正悟師。オウム教顧問弁護士。オウム法務省大臣。
- 有田芳生 - 独裁者ヨシフ・スターリンと同名のジャーナリスト。古くからオウムを追ってはいたが、オウムよりも統一教会の方が危険な団体だと考えて、オウムを深く追及していなかったようである。
- 飯田エリ子 - 元保険屋。サクラー正悟師。女子刑務所で一番の美女。
- 石井久子 - オウム教幹部。マハーケイマ正大師。
- 石川 公一 - サルヴァニー・ヴァラナヴィシュカンビン正悟師。
- 井上 嘉浩 - アーナンダ師長。オウム諜報省長官。
- 江川紹子 - 古くからオウムを追ってきた女性ジャーナリスト。初期から統一教会よりもオウムの方が危険と考えていたようである
- 遠藤誠一 - ジーヴァカ正悟師。
- 大内早苗 - ソーナー大師。
- 岡崎一明 - マハー・アングリマーラ大師
- か
- 仮谷清志 - オウムに殺害された目黒公証役場事務長。
- 河野義行 - 松本サリン事件の被害者の一人なのだが、警察とマスコミから松本サリン事件の犯人と決め付けられた会社員。
- 越川真一 - メッタジ正悟師。オウム商務省大臣。薬剤師リンチ殺人事件で懲役10年。
- 菊池直子 - エーネッヤカ・ダーヴァナ・パンニャッター師補。長期に渡り指名手配されていたため有名になった。通称、走る爆弾娘。ダルドリー・シッディの修行に熱心で尊師から褒められた。
- 木田裕貴子 - スメーダー正悟師。
- さ
- 坂本堤 - オウムに殺された弁護士。1989年11月4日、横浜の自宅に侵入したオウム信者たちに薬物を注射された上で絞め殺され、新潟県の山中に埋められた。
- 島田裕巳 - 日本女子大学教授。宗教研究家。
- 上祐史浩 - オウム教幹部。マイトレーヤ正大師。ああ言えば上祐。ロシア支部長から広報部長になった。
- た
- 竹内精一 - 上九一色村で農業を営むオジサン。富士山麓の戦いの著者。満州から帰り富士山麓の原野を開拓。
- 土谷正実 - クシティガルバ正悟師。オウム厚生省次官。
- 豊田亨 - ヴァジラパーニ正悟師。オウム科学技術省次官。
- な
- 中川智正 - ヴァジラティッサ正悟師。
- 新実智光 - ミラレパ正悟師。
- は
- 早川 紀代秀 - ティローパ正悟師。オウム建設省大臣。
- 林郁夫 - 元医師。オウム治療省大臣。地下鉄サリン実行犯。ボーディサットヴァ・クリシュナナンダ正悟師。
- 林 泰男 - ヴァジラチッタ・イシディンナ正悟師。
- 平田信 - ポーシャ師長補。車両省次官。
- ま
- 松本知子 - 松本智津夫の妻の夫の奥さん。ヤソーダーラ正大師。教祖に逆らうことが出来る唯一の信者である。しばしばヒステリーを起こして教祖を悩ませた。
- 都沢和子 - ウッパラヴァンナー正悟師。松本智津夫が横取りした上祐史浩の元婚約者。
- 村井秀夫 - オウム科学技術省大臣。マンジュシュリー・ミトラ正大師。サリン製造に深く関わっていたに違いないがヤクザに刺殺された。教祖が殺し屋を使って口を封じたのではないかと言われている。
- 村岡 達子 - ウッタマー正悟師。
- や
- 山本まゆみ - キサーゴータミー正悟師。
- ら
- わ
オウム真理教関連書籍[編集]
詳細は「オウム真理教の出版物」を参照
オウム用語辞典[編集]
- あ
- アーチャリー:松本智津夫の三女。松本智津夫から溺愛された。正大師。修行を怠けているサマナを鉄の棒で叩いたという。父親と焼肉屋に行くのが大好きであった。大学入試で合格するが、松本被告の娘という理由で入学を拒否され、大学を訴え勝訴している。学校には殆ど行かず独学で大学入試に合格した秀才。
- 飴のイニシエーション:尊師が舐めていた飴玉を貰って舐めること。
- ヴァジラヤーナ・サッチャ:オウム教機関誌。
- うまかろう安かろう亭:オウムが経営していたラーメン屋。
- 運命の時:オウム真理教が経営していたカレーショップ。
- 閻魔の数え歌:オウムソング。
- オウマー:オウム信者ではないオウム愛好者。オウムソングを聴いたり尊師シャツを着る人。オウムショップの常連客など。
- オウムシスターズ:オウムに入信した4人の美人姉妹。
- オウムごっこ:オウム教の真似をする遊び。小学生の間で流行った。
- オウム出版:オウム教の本を印刷していた。
- オウム食:出家修行者に教団から出される食事。
- オウムソング:オウム真理教の唄。尊師のマーチ、閻魔の数え歌などがある。
- オウムのお弁当屋さん:そのまんま、オウムが運営していた弁当屋。検索すれば当時のチラシが見つかるが、コスパは微妙だし美味しそうかと言われるとやはり微妙である。
- か
- 核兵器製造計画:オウム教には核兵器を製造する計画があった。ウラン鉱山のある人形峠を調査したり、ウランを採掘するためにオーストラリアで広大な土地を購入していた。
- ガージャガラニー:塩水を一気飲みする修行。
- ガネーシャ体操:オウム真理教の体操。
- カーリー:教祖の次女。
- ガンダム製造計画:教祖はアニメと現実の区別が付いていない。
- 極限修行者音頭:オウムソング。
- キーレーン:オウム教のオーケストラ。
- クシティガルバ棟:上九一色村のサリン製造所。
- 國松長官狙撃事件:警察庁の國松長官が銃撃された事件。オウムの関与が疑われた。
- グル:教祖のこと。
- クンダリーニ:良くわからない用語。用例「クンダリーニの覚醒」
- 刻印のイニシエーション:尊師の血を注射する儀式。
- さ
- 在家信者:出家していない信者。
- サットヴァレモン:幻覚剤入りドリンク。飲むと神秘体験もどきを体験できるらしい。
- サティアン:家。オウム真理教の宗教施設のことを指す。用例「サティアン横浜」(オウムショップ)
- 左道タントライニシエーション:若い女性信者だけが行う修行。とは言え、呼ばれて尊師の部屋に行くと体を触られたり服を脱がされたり、それ以上のことをされる。
- サマナ:信者。オウム真理教の出家信者。
- サマナ服:オウム出家修行者が着る服。普通は白だが、階級の高い者は緑や紫のサマナ服を着る。
- サリン:ナチスドイツが開発した毒ガス。松本や地下鉄の事件で使われた。
- シャクティーパット:教祖による信者へのお触り。
- 真理党:オウム教の政治団体。
- 水中クンバカ:水中に潜る修行。水中クンバカの修行をすると、プールで溺死しても生きていられるようになる。
- 水中都市:オウム教が計画していた海底都市のこと。
- 説法会:人を集めて、教祖や幹部の者がオウム教の話をすること。
- 全世界ボツリヌス菌散布計画:大量ポア計画。
- 尊師:教祖の敬称。麻原尊師(用例)
- 尊師御宝髪:尊師の髪の毛。信者はこれを煎じて飲んでいた。
- 尊師シャツ:松本智津夫の斜め横顔がプリントされたTシャツ。着て歩いたら白眼視。
- 尊師のマーチ:オウムソング。歌詞は二種類ある。
- た
- ダーキニー:尊師が愛人に選んだ女性信者たちのこと。オウムの大奥。
- 第1空挺団:陸上自衛隊内の組織。オウムに乗っ取られていた。
- ダルドリー・シッディ:空中浮揚。オウム信者は座禅を組んで目を閉じると浮揚することができる。修行が足りないと浮揚しない場合がある。
- タントラヴァジラヤーナ:真言秘密金剛乗
- 地下鉄サリン事件:オウムが地下鉄でサリンの入った袋に穴をあけて多数の死傷者を出した事件。
- 超越世界:オウム教のアニメ。
- 超越神力:超越世界の主題歌。
- ドゥルガー:教祖の長女。
- 止まった時計:アーチャリーが書いた本。
- な
- 日本シャンバラ化計画:日本をオウム真理教が支配する計画。
- ニューナルコ:信者の頭に高圧電流を流して記憶を消すこと。やり過ぎて尊師のことも忘れてしまった信者もいたらしい。
- ニルヴァーナ:煩悩破壊。
- は
- パーフェクト・サーベイション・イニシエーション:頭にヘッドギアを付けて、尊師の脳波と同じ周波数の電流を流すこと。
- ハルマゲ丼:うまかろう安かろう亭の料理の1つ。御飯に春巻を乗せたもの。春巻丼。
- 富士清流精舎:カラシニコフ突撃銃の密造工場。
- 不良サマナ:真面目に修行をしないサマナ。
- プルシャ:オウムのバッジ。最初は幹部だけの物であったが、何故か坂本弁護士一家が行方不明になった直後から大量に作られ末端の信者までが持つようになった。用例「坂本弁護士の家にプルシャが落ちていた」
- ポア:殺す。用例「あいつをポアしろ」
- ホスゲン:江川紹子襲撃に使われた毒ガス。
- ま
- 松本サリン事件:長野県松本市でオウムがサリンを噴霧して多数の死傷者を出した事件。オウム関連の裁判を遅らせるために裁判所の寮を狙ったものであった。撒かれたサリンは地下鉄よりも多かったようである。
- ミラクルポンド:尊師が入った風呂の湯。
- マハーニルヴァーナ:大完全煩悩破壊。
- マハーポーシャ:オウム真理教が経営していたパソコンショップ。
- マハーヤーナ号:オウム教のクルーザー。
- マハーヤーナ・スートラ:オウム経典。
- や
- ら
- リムジン謀議:地下鉄サリン事件の実行が決まった謀議。
- 輪宝:オウム教が開発しようとしていた光線銃。
- ルドラチャクリンのイニシエーション:幻覚剤と覚醒剤を使った洗脳儀式。
- わ
- ローマ字
- AHI:オウム教の病院。
- AK-74:オウムがコピー生産しようとしていたロシア製アサルトライフル。AK-47の改良型。
- LSD:オウムが信者を洗脳するために使った幻覚剤。
- Mi-17:オウムがサリン散布用に購入したロシア製ヘリコプター。23mm機関砲や対戦車ミサイル、500キロ爆弾を装備できる。上九一色村から離陸すれば東京全域(離島を除く)が攻撃半径に入る。
- VXガス:ナチスドイツが開発した毒ガス。サリンよりも気化しにくい。
オウムの変な所[編集]
信者には肉食を禁止しておいて、教祖は焼肉を食べていた。幹部の村井がステーキを食べているところがテレビ放送された。
教祖は愛人が百人いた。
飲酒を禁止しているにも関わらず、オウムが経営するラーメン屋は居酒屋と化していた。
教祖の空中浮揚の写真はインチキで、教祖が浮揚したわけではなく、怪力のミラレパ正悟師が教祖を持ち上げて落としたときの写真であった。
害虫を殺すことさえ禁止しておいて殺人はやってしまう。
オウムの誤算[編集]
坂元弁護士の家にプルシャを落としたのは大失敗であった。それでもオウムを捜査しなかった警察の怠慢は常軌を逸している。(オウムが旧統一教会の仲間だと思われ捜査されなかったという説もある。)このときにオウムへの捜査を行い、その後にもオウムへの監視を続けていれば、松本や地下鉄の事件は防ぐことができたに違いない。
松本の事件などは起こさずに、大量にサリンとカラシニコフを用意して、ある日突然大規模なテロを起こせば、クーデターは成功したかも知れない。
教祖は、松本の事件の強制捜査が近いと考え、それを遅らせようとして地下鉄の事件を起こしたと言われているが、地下鉄の事件は逆に強制捜査を早めることになった。
小口径のAK-74は、大口径のAK-47やAKMよりも繊細で、途上国ではコピー生産が困難である。実際、オウムが密造したカラシニコフは発射はできたものの、マトモに作動しなかったと言われている。大口径のAK-47やAKMは途上国でもコピー生産が可能である。小口径のAK-74を密造しようとしたのは失敗であった。
細菌兵器の散布は大失敗であった。戦果は近所から「臭い」と苦情が来ただけであった。
日本人がオウム事件から学んだこと。学ぶべきこと[編集]
オウムの事件が切っ掛けとなり、日本人は変な宗教を警戒するようになり、騙され難くなった。
犯罪集団を放置すると、悪事はどんどんエスカレートすることになるということを全ての日本人が思い知らされた。(しかし、司法だけは全く反省していない)
日本の安全神話は崩壊した。しかし、何故かアメリカ人は「日本には犯罪がない」という神話を未だに信じている。
知能の高い者や高学歴の者が常に正しいわけではないということを日本人は知った。
個性や特技を無視して同じことをさせるという今の学校や会社は、オウムの教祖が、信者の個性や特技を尊重し、適材を適所に配置、それを発揮できる環境を与えてやったことだけは見倣うべきではないだろうか。
- 特救指令ソルブレイン 子供帝国の反乱 1991年作品
- オウムの問題が頻繁に取り上げられる以前の1991年に放送されたオウム問題に酷似したドラマである。
- https://www.bilibili.tv/en/video/2046135994
動画[編集]
真理党関連[編集]
上祐史浩関連[編集]
オウム幹部逮捕の映像(いずれもANNニュースチャンネル)[編集]
脚注[編集]
- ↑ 有田芳生と女性自身「シリーズ人間」取材班『「あの子」がオウムに!』 p.63
- ↑ 瀬口晴義『検証・オウム真理教事件』 p.83
- ↑ 高山文彦 『麻原彰晃の誕生』 文藝春秋、2006年、170-173頁
- ↑ 目川重治 『目川探偵の事件簿』 データハウス、1995年、16-18頁
- ↑ 麻原彰晃モスクワラジオ電子自動制御大学講演会説法集説法集「宗教を科学する‐5大エレメントと分子運動」1992年4月25日
- ↑ 『尊師に聞く1』AUM PRES 1992年 p.44
- ↑ a b “地下鉄サリン死傷者6300人に 救済法の認定作業で調査”. 47NEWS/共同通信. (2010年3月11日) 2012年6月18日閲覧。
誤記[編集]
- 「オウム心理教」とう誤変換に注意。
- ふざけ半分で「オーム真理教」と書くと、冗談の分からない者から馬鹿だと思われるので注意。