D

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D(ディー)とは、アルファベットの4文字目。子音字。小文字はd。QWERTY配列で、英字中段の左から3文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「dee」、発音記号は「diː」。円を半分に割ったものである半円の形とそっくりである。QWERTY配列におけるDは、中段の打ちやすい位置を占めているので、Dの使用頻度は普通である。

意味[編集]

  • JRグループ、及び、一部の第三セクター鉄道列車番号で、気動車列車につけられる。
  • 日本において、ディーゼル機関車を表すD。
  • 日本における4動軸機関車。鉄道省D51形蒸気機関車国鉄DD51形ディーゼル機関車などがある。
  • プロ野球では中日ドラゴンズの略称として用いられる。
  • 音楽用語で、音名の一つ。「ドレミファソラシド」の「レ」の英語音名。イタリア式で「レ」、日本式では「ニ」。Dは英米式、独式。音名のDの読みは、英語音名は「ディー」、ドイツ音名は「デー」。チューニングの基準音「440Hz」より半音5個上に当たる。各オクターブの「レ」は、周波数は、D-2=ノートナンバー2=約9.18Hz、D-1=ノートナンバー14=約18.35Hz、D0=ノートナンバー26=約36.71Hzで、コントラバスオクターブの「レ」、D1=ノートナンバー38=約73.42Hzで、バスオクターブの「レ」、D2=ノートナンバー50=約146.83Hzで、テナーオクターブの「レ」、D3=ノートナンバー62=約296.66Hzで、アルトオクターブの「レ」、D4=ノートナンバー74=約587.33Hzで、ソプラノオクターブの「レ」、D5=ノートナンバー86=約1174.66Hzで、ソプラニーノオクターブの「レ」、D6=ノートナンバー98=約2349.32Hz、D7=ノートナンバー110=約4698.64Hz、D8=ノートナンバー122=約9397.27Hz。 ※440Hz=A3

コードネームの一つで、「D」。Dのメジャーコードの略。構成音:「レ.ファ#.ラ」。所謂ニ長調の三音のダイアトニックコードにおける1番目のコード。調性の一つで、ニ長調の英語表記であるDメジャーキーの略。構成音:「レ.ミ.ファ#.ソ.ラ.シ.ド#.レ」、調号:#×2個。

  • 単位のデシ(deci)の略号。小文字のdを使用する。
  • 奥行(Depth)の頭文字。
  • 重水素,二重水素(Deuterium)の頭文字。
  • 直径(Diameter)の頭文字。
  • 自動車で、セレクトレバーが「Drive(走行)」の位置にあることを示す記号。
  • 下(Down)を表す記号。
  • 電子楽器における楽器音で、デュアルボイス(Dual Voice)の頭文字。デュアルボイスは、別名「レイヤー」とも呼ばれる。
  • Tの濁音。フォニックスにおけるDの発音は「ドゥ(d)」。有声歯茎破裂音。「サイレントD」もある。サイレントDの単語は、例として、grand prix(グランプリ)、Wednesday(水曜日)、bridge、handkerchiefがある。
  • 数学で、微分形式を表す時に変数の前につける文字。なお類似の記号として、差分を表す⊿、偏微分やベクトル場を表す∂がある。
  • 機械の形式で4番目の形式を意味する。
  • D型・D字形のもの。
  • 音楽用語で、和音機能で、ドミナントの頭文字。
  • 数学で、桁(digit)を表す記号。

Dの発音・表記[編集]

ローマ字での発音・ローマ字入力では「だ行」の子音。ローマ字入力で、「D+母音」=「DA DI DU DE DO」→「だ.ぢ.づ.で.ど」となるが、「だ行」が「だ.ぢ.づ.で.ど」だと、「ぢ」と「づ」が変則的な「だ行」で、「ぢ=じ」、「づ=ず」と同じ発音であり、不完全な「だ行」の調音なので、完全な「だ行」の調音は、「だ」と同じ調音で、「『発音記号:d(ドゥ)』+母音」=「だ.でぃ.どぅ(でゅ?).で.ど」となる。

DI[編集]

DIは、フォニックスでは「ディ」「ダイ」、母音をローマ字読みに従って書くと「ディ」、ローマ字入力では「ぢ」(実音=じ)。「ぢ」は、ヘボン式では「JI」であるが、ローマ字入力では「じ=JI,ZI」と区別するため、日本式や、「だ行」扱いである「DI」しかない。もし、ヘボン式で、「ぢ=DI」にすると、「DI=でぃ」と読まれてしまうので要注意。「でぃ」は、ローマ字入力では「DHI」と打たなければならない。Iのフォニックスを、ローマ字読みと同じように「イ」と定義した場合、「DI」のフォニックスは、あくまで「ディ」であって、「ヂ」ではない。

DU[編集]

DUは、フォニックスでは「デュー」「ドゥ」「デュ」「ダ」、母音をローマ字読みに従って書くと「ドゥ(デュ?)」、ローマ字入力では「づ」(実音=ず)。「づ」は、ヘボン式では「ZU」であるが、ローマ字入力では「ず=ZU」と区別するため、日本式や、「だ行」扱いである「DU」しかない。もし、ヘボン式で、「づ=DU」にすると、「DU=どぅ(でゅ?)」と読まれてしまうので要注意。「どぅ」は、ローマ字入力では「DWU」、「でゅ」は「DHU」と打たなければならない。DUのフォニックスで「デュー」「デュ」と読む理由は、Dのアルファベット読みである「ディー」とUのアルファベット読みである「ユー」を組み合わせて「ディーユー」にして、「ディーユー」を早口で言うと「ディユ」→「デュ」の発音になるからである。「ドゥ」と「デュ」は、発音が近く、日本語のカタカナ表記の「デュ」は、フォニックスでは普通、「ドゥ」と発音されるものが多く、日本語のカタカナ表記の「デュ」は、普通、「ドゥ」と同じ扱いとして発音するからである。「デュ」は舌が硬口蓋寄りになる。完全な『だ行』の調音の「う段」は、正確には「どぅ」である。Uのフォニックスを、ローマ字読みと同じように「ウ」と定義した場合、「DU」のフォニックスは、あくまで「ドゥ(『デュ』と読むこともある)」であって、「ヅ」ではない。

四つ仮名関連[編集]

「ぢ」の拗音である「ぢゃ行=ぢゃ.ぢゅ.ぢぇ.ぢょ」は、「じ」の拗音である「じゃ行=じゃ.じゅ.じぇ.じょ」と同じ発音で、ヘボン式も同様、「JA JU JE JO」となるが、ローマ字入力では、日本式や、「『だ行』の拗音」扱いである「DY+母音」=「DYA DYU DYE DYO」しかない。もし、ヘボン式で、「ぢゃ=DYA,ぢゅ=DYU,ぢぇ=DYE,ぢょ=DYO」にすると、「DYA=でゃ,DYU=でゅ,DYE=でぃぇ,DYO=でょ」と読まれてしまうので要注意。「ぢ」「づ」は、調音的には「だ行」ではないとみなされる。「ぢ=じ」、「づ=ず」と同じ発音であり、1つの発音に対して2つの表記があり、この4つの「じ」「ぢ」「ず」「づ」という仮名をまとめたものの名称は「四つ仮名」と呼ばれる。「ぢ」「づ」は、外来語カタカナ表記には原則として用いない。

DHの扱い[編集]

ローマ字入力で、「でぃ=DHI」「でゅ=DHU」という、「DH+母音」=「DHA=でゃ,DHI=でぃ,DHU=でゅ,DHE=でぇ,DHO=でょ」となり、「でゃ行・でぃ行=完全な『だ行』の調音の拗音の『い段』である『でぃ』の拗音」で、「完全な『だ行』の調音」の一種である。ローマ字入力で、「でぃ=DHI」「でゅ=DHU」で、「DH+母音」である理由は、「ディ」の英語のスペルでは、ローマ字入力の「ディ」と同じ「DHI」もあり、サンスクリット語から英語への借用語で、「DH」の2文字子音を使用したフォニックスであり、buddhism(ブッディズム、「仏教」の英語),bodhisattva(ボーディサットヴァ、「菩提薩埵」の英語)という単語があり、これらの英単語のスペルに準じたものだからである。ローマ字入力で、「でぃ=DHI」「でゅ=DHU」=「DH+母音」である理由は、「DH」の2文字子音をフォニックスでいうと、Hは発音せず、「サイレントH」か、サイレントHがYの半母音の影響を受けたものか、Hは有気音の表現で、フォニックスでのDの発音である「ドゥ(d)」に有気音を含んだ発音か、文字通り、「だ行(D)」と「は行(H)」の発音を同時にしたもので、発音記号は「ドゥ(d)」または「ディ(di)」で、フォニックスでのDの発音である「ドゥ(d)」と同じである。DHの綴りは、英単語では、他に、buddha(ブッダ、「仏」の英語),Abu Dhabi(アブダビ、アラブ首長国連邦の首都),Riyadh(リヤド、サウジアラビアの首都),Dhaka(ダッカ、バングラデシュの首都)がある[1]

類似音のローマ字・ローマ字入力での区別[編集]

表記の曖昧さ回避については、DI(だ行の子音にい段)…フォニックスでは「ダイ」「ディ」、ローマ字入力では「ぢ」。「DI」だと、「ぢ」と「でぃ」を区別できず不便である。「ぢ」と「でぃ」の混同を避けるには、「ぢ」はヘボン式である「JI」、「でぃ」はローマ字入力の「DHI」を用いて区別し、曖昧さなく回避できる。DU(だ行の子音にう段)…フォニックスでは「ダ」「デュー」「ドゥ」「デュ」、ローマ字入力では「づ」。「DU」だと、「づ」「どぅ」「でゅ」を区別できず不便である。「づ」「どぅ」「でゅ」の混同を避けるには、「づ」はヘボン式である「ZU」、「どぅ」はローマ字入力の「DWU」、「でゅ」はローマ字入力の「DHU」を用いて区別し、曖昧さなく回避できる。

「ディ」「デュ」「ドゥ」は、もともと日本語の音には無く、あくまで外来語のみであるということに注意しなければならない。「ドゥ」は、完全な『だ行』の調音の子音[d]に「ウ(ʊ)」を組み合わせた音であり、「デュ」は、正確には完全な『だ行』の調音の子音[d]に「ユ(ju)」を組み合わせた音で、複合子音であり、「ディウ」を早口で言った発音で、別表記は「ディゥ」である。ローマ字入力のオプションでは、「ディ=D'I」「ドゥ=D'U」「デュ=D'YU」となる。

読み方[編集]

英語では基本的に「ディー」と読む。しかし現場によっては、アルファベットを英語読みする場合でも、T (ティー) やB (ビー) 、P (ピー) 、G(ヂー)、ローマ字などと区別するために「デー」と読むこともある。Dは、ドイツ式の読み方では「デー」という、「だ行」の「え段」である。

後述の通り、アルファベットの本来の用途であるラテン語では「デー」であり、世界的にも「デー」が多数派。

Dの由来[編集]

Dの発音については、Dが有声歯茎破裂音を表す理由は、力が中心に集まり、起点から離れて遠ざかり、下へ向かい、その結果、押さえて固定され、刺激的でインパクトがあり、力強く目立つ子音になったという意味に由来する。Dの形については、大文字(D)・小文字(d)両方とも、ドアの形をした文字を使ってできたもので、次第にその文字は、ギリシャ文字の「デルタ(大文字:Δ、小文字:δ)」を経て、大文字のDはドアの膨らみの向きが右で、小文字のdはドアの膨らみの向きが左下で、D(d)の形に変化していったという意味に由来する。

外部リンク[編集]

ローマ字入力におけるD[編集]

DA DI DU DE DO
DYA DYI DYU DYE DYO
ぢゃ ぢぃ ぢゅ ぢぇ ぢょ
DHA DHI DHU DHE DHO
でゃ でぃ でゅ でぇ でょ
DWU
どぅ
「Dのみ+母音」のローマ字読み
DA DI DU DE DO
ぢ(でぃ) づ(どぅ、でゅ)

各国語での読み方[編集]

多くの言語で、ダ行の音を表す子音として使われる。

言語 字名 語中での読み方 備考
D da di du
古典ラテン語 デー ディ ドゥ
教会ラテン語 デー ディ ドゥ
イタリア語 ディ ディ ドゥ
スペイン語 ディ ドゥ
フランス語 ディ デュ
英語 ディー デイ ダイ デュー
ドイツ語 デー ディ ドゥ
ポーランド語 - ドゥ


ラテン文字一覧
Aa - Bb - Cc - Dd - Ee - Ff - Gg - Hh - Ii - Jj - Kk - Ll - Mm - Nn - Oo - Pp - Qq - Rr - Ss - Tt - Uu - Vv - Ww - Xx - Yy - Zz
  1. 主に、アラビア語、サンスクリット語、ベンガル語からの借用語。