E

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E(イー)とは、アルファベットの5文字目。母音字。小文字はe。QWERTY配列で、英字上段の左から3文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「ee」、発音記号は「iː」。

意味[編集]

  • エラー(Error)を意味する。
  • 指数(exponent)を意味する。
  • ローマ字での発音は「え段」の母音。フォニックスでは、Eが閉音節の時に「エ(e)」、開音節の時に「イー(i:)」と発音する。短縮されて「イ(i)」となる単語も多い。開音節でも、アクセントが無くかつ発音しなくても単語全体をスムーズに発音できる場合は「発音しないE」になる(フランス語と同じ)。Eを「イ(i)」と読む英単語は、clear, begin, area, rear, English, England, recorder(第1音節), brake, be~(接頭語), beyond, believe(第1音節), become, re~(接頭語), rehearsal(第1音節), replay, reverse(第1音節), remote, result, series(第1音節), cerulean(第2音節), eleven(第1音節), event, medium, creator, evening, resort, comprehensive, reverb(第1音節), repeat(第1音節), repetition(第1音節), release(第1音節), degree(第1音節), detection(第1音節), december(第1音節)などがあり、english以外は開音節である。
  • フォニックスでは、Eの母音が2つ続いて「EE」になった場合、「イー(iː)」の音価に対応する。ただしオランダ語では「EE」の音価が「エー(eː)」となり、beethovenがある。
  • フォニックスでは、Eの音価が基本的には「エー(eː)」に対応しない。ただしフランス語からの借用語で「エー(eː)」と読む人が多く、ameba, meter(第1音節),parameter(第1音節)がある。いずれも英単語では「イー(iː)」と読むのが正しい。
  • Eのフォニックスの例外、またはフォニックスと異なり、ドイツ語ではEIの音価を「アイ(ai)」と読み、「~stein(シュタイン)」「Jadeite」がある。Eのフォニックスの例外は他にもあり、Eのフォニックスを「ア(ə = シュワサウンド,a)」と読むものもあり、eye, fingering, helloがある。
  • フランス語では、enやemの綴りになった時、「アン(ɑ̃)」の発音になる。例としてensemble, genreがある。
  • フォニックスと異なり、英語の方言によってはEを「オ(ɔ,o)」と読むものもあり、towelがある。
  • 音楽用語で、音名の一つ。「ドレミファソラシド」の「ミ」の英語音名。イタリア式で「ミ」、日本式では「ホ」に相当する。Eは英米式、独式。音名のEの読みは、英語音名は「イー」、ドイツ音名は「エー」。チューニングの基準音「440Hz」より半音5個下に当たる。

移調楽器における音名は、英語音名、ドイツ音名両方とも読めるので、ドイツ音名のEの読みで「エー」と読むと、英語音名は「ラ=イ音」、Aの英語音名読みになり、ドイツ音名では「ミ=ホ音」であり、「ラ=イ音」と「ミ=ホ音」が混同しやすく、「ラ=イ音」「ミ=ホ音」か区別できず、どっちか迷ってわからなくなり、混乱を招く。ドイツ音名のEの読みと、英語音名のAの読みは、両方とも「エー」で、ドイツ音名読みのEは、英語音名読みのAと読み間違えられやすい。移調楽器で、「E管」は架空の楽器で、存在しない。移調楽器における「ラ=イ音」「ミ=ホ音」との混同を避けるには、「ミ=ホ調」は、ドイツ音名で呼ばずに、英語音名で「E管(イーかん)」と呼び、「ラ=イ調」はドイツ音名で「A管(アーかん)」と呼んだ方が、誤解を防ぐことになり、曖昧さなく回避できる。
各オクターブの「ミ」は、周波数は、E-2=ノートナンバー4=約10.3Hz、E-1=ノートナンバー16=約20.6Hz、E0=ノートナンバー28=約41.2Hzで、コントラバスオクターブの「ミ」、E1=ノートナンバー40=約82.41Hzで、バスオクターブの「ミ」、E2=ノートナンバー52=約164.81Hzで、テナーオクターブの「ミ」、E3=ノートナンバー64=約329.63Hzで、アルトオクターブの「ミ」、E4=ノートナンバー76=約659.26Hzで、ソプラノオクターブの「ミ」、E5=ノートナンバー88=約1318.51Hzで、ソプラニーノオクターブの「ミ」、E6=ノートナンバー100=約2637.02Hz、E7=ノートナンバー112=約5274.04Hz、E8=ノートナンバー124=約10548.08Hz。

コードネームの一つで、「E」。Eのメジャーコードの略。構成音:「ミ・ソ#・シ」。所謂ホ長調の三音のダイアトニックコードにおける1番目のコード。調性の一つで、ホ長調の英語表記であるEメジャーキーの略。構成音:「ミ・ファ#・ソ#・ラ・シ・ド#・レ#・ミ」、調号:#×4個。

  • 方角で、東(East)を表す。
  • 電子(electron)を表す記号。
  • エネルギー(energy)を表す記号。
  • 数学で、指数(exponent, exponentiation)を意味する。電卓で、計算時、桁数がオーバーしたときに出るe。
  • 道路で、高速道路ナンバリングの路線番号を示す「Expressway」の頭文字。例:東名高速道路・名神高速道路の路線番号は、「E1」。
  • 自動車の燃料計で、空っぽ(Empty)を意味する。
  • 数学で、「ネイピア数(Napier's constant)」を表す記号。

余談[編集]

スペルが同じでも、Eのフォニックスが「エ(e)」「イー(i:)」両方読めるものもあり、recorder(レコーダー、リコーダー)のEの第1音節がある。recorderの読みは、「レコーダー」の場合は、recorderの「E」の第1音節のフォニックスを「エ(e)」と呼んだものであり、「リコーダー」の場合は、recorderの「E」の第1音節のフォニックスを「イ(i)」または「イー(i:)」と呼んだものである。

歴史[編集]

ギリシャ文字の「Ε(エプシロン)」を由来とする。

各国語での読み方[編集]

殆どの言語で「エ」の音を表すが、フランス語と英語は特殊である。閉音節[1]では他言語同様エと読むが、開音節[2]では独自の読み方(フランス語では「ウ」、英語では「イー」)になる他、強勢が無い場合は、前後の発音が難しくなる時を除いて読まれない。

言語 字名 語中での読み方 備考
E e
古典ラテン語 エー
教会ラテン語 エー
イタリア語
スペイン語
フランス語 ウ、エ 開音節でウ、閉音節でエ。開音節のエの音にはÉやÈ[3]を使用する。
英語 イー イー、エ 開音節でイー、閉音節でエ。強勢が無い時は読まれない。
ドイツ語 エー
ポーランド語 エー
ラテン文字一覧
Aa - Bb - Cc - Dd - Ee - Ff - Gg - Hh - Ii - Jj - Kk - Ll - Mm - Nn - Oo - Pp - Qq - Rr - Ss - Tt - Uu - Vv - Ww - Xx - Yy - Zz
  1. 後に子音が来て、その次に母音が続かない場合
  2. 語末、あるいは後に子音が来て、その次に母音が続く場合
  3. Èは、後に子音+発音しないeが続く場合に用いられるので、綴り上では開音節だが、発音上では閉音節に近い。