W

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W(ダブリュー、ダブリュ)とは、アルファベットの23文字目。半母音字で、子音字・母音字どちらでもある。小文字はw。QWERTY配列で、英字上段の左から2文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「doubleu」、発音記号は「dʌbljuː」。Wの字形は、大文字(W)・小文字(w)両方とも同じ形で、大きさだけ違う。

意味[編集]

  • Wのフォニックスは「ウォ(w)=唇をすぼめた状態」「ウ(ʊ)」。「発音しないW(サイレントW)」もある。

ローマ字読み・ローマ字入力では「わ行」。『わ行』は半母音であり、「う段」のかなに添えた母音の拗音で、「わ」は「うあ」を早口で言った発音である「うぁ」の発音に近い。この「う段」は、正確には、実音は唇をすぼめた状態で発音する「う段」である。「W+母音」=「WA WI WU WE WO」→フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「わ.うぃ.『う』と『ヴ』の中間.うぇ.うぉ」、ローマ字入力では「わ.うぃ(ゐ).う.うぇ(ゑ).を」。「を=お」と同じ発音であり、完全な『わ行』の調音は、「『発音記号:w(ウォ)』+母音」=「わ.うぃ.『う』と『ヴ』の中間.うぇ.うぉ」で、「い段」は「うぃ」、「え段」は「うぇ」、「お段」は「うぉ」であり、『わ行』の「う段」(わ行う、ローマ字表記:WU)の発音は、『あ行』の「う段」(う)に比べて「ヴ」の発音が混ざっているので、唇をすぼめた状態の「う」の発音で、実音は「う」と「ヴ」の中間の発音であり、発音記号は「wʊ」である。『わ行』の「う段」(わ行う)は、仮名文字の表記では、通常は「う」「うぅ」で、母音のみとして扱われるが、正確には仮名文字では表せないため、『わ行』は「う段」を除いて空欄とする場合が多い。「うぅ」は、ローマ字入力では「UXU」である。「WO」は、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「ウォ」、ローマ字入力では「を」(実音=お)。「を」は、ヘボン式では「O」であるが、ローマ字入力では「お=O」と区別するため、『わ行』扱いである「WO」しかない。もしヘボン式で、「を=WO」にすると、「WO=うぉ」と読まれてしまうので要注意。完全な『わ行』の調音をローマ字入力で打つ場合は、「うぃ=UXI」「うぇ=UXE」「うぉ=UXO」という分割入力で打たなければならない。ローマ字入力における完全な『わ行』の調音は、一括入力のものもあり、「うぃ=WHI,うぇ=WHE,うぉ=WHO」と打つ。ちなみに、「WH+母音全体(A.I.U.E.O)」=「WHA=うぁ,WHI=うぃ,WHU=う,WHE=うぇ,WHO=うぉ」となる。この「WH」は、Hは発音せず、「発音しないH」である。「を」が存在する理由は、「お」との混乱を防ぐためで、「を」の意味は、言葉と言葉の間に入り、2つの言葉をくっ付ける助詞で、一つの文章にするための仮名である。カタカナの「ヲ」は原則として用いない。

ローマ字入力では、「わ行」の他に、拗音の入力にも使われる。「TWU=とぅ」、「DWU=どぅ」、「SW+母音」=「SWA=すぁ,SWI=すぃ,SWU=すぅ,SWE=すぇ,SWO=すぉ」=「すぁ行=『す』の拗音」、「ZW+母音」=「ZWA=ずぁ,ZWI=ずぃ,ZWU=ずぅ,ZWE=ずぇ,ZWO=ずぉ」=「ずぁ行=『ず』の拗音」。

  • 仕事率・電力などの単位、ワット(Watt)を表す記号。
  • 方角で、西(West)を表す記号。
  • 色彩で、(White)を表す記号。
  • 幅(Width)の頭文字。
  • 重量(Weight)の頭文字。
  • 原子番号74番「タングステン」の元素記号。タングステンの元素記号がWである理由は、ドイツ語の 「Wolfram(ヴォルフラム)」に由来するからである。
  • 笑いを表すとき。

由来[編集]

WはVの文字からできたといわれている。Wのフォニックスが「ウォ(w)=唇をすぼめた状態」という「わ行」の発音を表すのに、大文字(W)・小文字(w)両方とも、UかVを2つ重ねて「UU」か「VV」にして使ったのが始まりと考えられる。それは、「わ行」の「う段」(わ行う、ローマ字表記:WU)の発音は、「あ行」の「う段」(う)に比べて「ヴ」の発音が少し混ざっているので、唇をすぼめた状態の「う」の発音で、実音は「う」と「ヴ」の中間の発音であり、「う」のローマ字表記・ローマ字入力は「U」で、「ヴ」の子音字は「V」で、「V」は「ダブリュ」の「ブ」の子音字「B」と発音が似ているという関係だからである。Wのアルファベット読みである「ダブリュ」の発音の中に、「ブ」という、「ば行」の「う段」を含んでいるからである。

そのVの文字は、ギリシャ文字の「Υ(ウプシロン)」を由来とする。

各国語での読み方[編集]

ワ行、またはヴァ行の音を表す。ゲルマン語のために作られた文字なので、ゲルマン語をルーツに持つ言語(ドイツ語、英語、オランダ語)とポーランド語以外ではあまり使われない。なおポーランド語では、Wを用いる代わりにVが使われない。

言語 字名 語中での読み方 備考
W wa wi wu
古典ラテン語 - - - - 使用しない
教会ラテン語 - - - - 使用しない
イタリア語 ヴ・ドッピャ - - - 外来語でのみ使用
スペイン語 ウベ・ドブレ - - - 外来語でのみ使用
フランス語 ドゥブル・ヴェ - - - 外来語でのみ使用
英語 ダブリュー ウェイ ワイ ウー
ドイツ語 ヴェー ヴァ ヴィ
ポーランド語 ヴァ ヴィ

ローマ字入力におけるW[編集]

WA WI WU WE WO
うぃ[ゐ] うぇ[ゑ]

外部リンク[編集]

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