G

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G(ジー)とは、アルファベットの7文字目。子音字。小文字はg。QWERTY配列で、英字中段の左から5文字目、右から5文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「gee」、発音記号は「dʒiː」。

意味[編集]

  • 音楽用語で、音名の一つ。「ドレミファソラシド」の「ソ」のドイツ語・英語音名。イタリア式で「ソ」、日本式では「ト」に相当する。Gは英米式、独式。音名のGの読みは、英語音名は「ジー」、ドイツ音名は「ゲー」。チューニングの基準音「440Hz」より全音下に当たる。各オクターブの「ソ」は、周波数は、G-2=ノートナンバー7=約12.25Hz、G-1=ノートナンバー19=約24.5Hz、G0=ノートナンバー31=約49Hzで、コントラバスオクターブの「ソ」、G1=ノートナンバー43=約98Hzで、バスオクターブの「ソ」、G2=ノートナンバー55=約196Hzで、テナーオクターブの「ソ」、G3=ノートナンバー67=約392Hzで、アルトオクターブの「ソ」、G4=ノートナンバー79=約783.99Hzで、ソプラノオクターブの「ソ」、G5=ノートナンバー91=約1567.98Hzで、ソプラニーノオクターブの「ソ」、G6=ノートナンバー103=約3135.96Hz、G7=ノートナンバー115=約6271.93Hz、G8=ノートナンバー127=約12543.85Hzで、MIDIノートナンバーの最高音。

コードネームの一つで、「G」。Gのメジャーコードの略。構成音:「ソ.シ.レ」。所謂ト長調の三音のダイアトニックコードにおける1番目のコード。調性の一つで、ト長調の英語表記であるGメジャーキーの略。構成音:「ソ.ラ.シ.ド.レ.ミ.ファ#.ソ」、調号:#×1個。

  • ローマ字読み・ローマ字入力では「が行」の子音。「G+母音」=「GA GI GU GE GO」→「が.ぎ.ぐ.げ.ご」。
  • 色相で、(Green)を表す記号。
  • グラム(gram)の略号。
  • 加速度の単位(gravity)を表す記号。
  • 単位の接頭語、ギガ(Giga)の略号。10の9乗を表す。
  • 福知山線の路線記号。

ローマ字入力におけるG[編集]

GA GI GU GE GO
GYA GYI GYU GYE GYO
ぎゃ ぎぃ ぎゅ ぎぇ ぎょ
GWA GWI GWU GWE GWO
ぐぁ[ぐゎ] ぐぃ ぐぅ ぐぇ ぐぉ

歴史[編集]

ギリシャ文字の「Γ(ガンマ)」を由来とする。当初、ΓからCという文字が作られたが、カ行の音とガ行の音を両方表していた。そのため、ガ行の音を表す文字として、Cを少し改造してGという文字が作られた。

各国語での読み方[編集]

元々はガ行の音を表す子音として使われていたが、i,e,yの前に来る場合はジャ行音、あるいはハ行音となる場合が多い。

言語 字名 語中での読み方 備考
G ga gi gu
古典ラテン語 ゲー
教会ラテン語 ジェー
イタリア語 ギ、ゲはghi, gheと書く[1]
スペイン語 ギ、ゲはgui, gueと書く。
フランス語 ジェ ギ、ゲはgui, guéと書く。
英語 ジー ゲイ ジャイ ギュー ガイはguiと書く。
ドイツ語 ゲー
ポーランド語 ゲー

英語[編集]

フォニックスにおけるGの発音は「グ(g)=が行」であるが、Gの後ろにI・E・Yが来た場合、Jと同じ「ジュ(dʒ)=じゃ行」で発音するものが多い。母音をローマ字読みに従って書くと「GI=ギ、ジ」、「GE=ゲ、ジェ」となる。フォニックスで、Gの後ろにI・E・Yが来た場合でも、ローマ字読み・ローマ字入力と同じく、「グ(g)=が行」で発音し、「GI=ギ」「GE=ゲ」「GY+母音=ぎゃ行=『が行』の拗音」となるものは、フォニックスの例外と言われている。Cの濁音に相当し、A,U,Oの前ではKの濁音、I,E,Yの前ではSHの濁音でもある。フォニックスにおけるGの発音で、ローマ字読み・ローマ字入力と同じである「グ(g)=が行」は「hard G」、「ジュ(dʒ)=じゃ行」は「soft G」と呼ばれる。「hard G」は「hard C」の濁音やKの濁音、「soft G」はSHの濁音である。「発音しないG」もある。

  • 促音による「Soft G」のスペルは、「DG」である。例:bridge。
  • 促音による「Soft G」のスペルでも、例外として、「GG」というGのダブル子音が続き、第1音節のGが「サイレントG」になるものもあり、arpeggio(第1音節)などがある。

フォニックスにおけるGの発音で、「が行(G)」と「じゃ行(J)」がダブる理由は、古代ローマ時代に「が行」で発音していたものが、ギやゲは発音しづらく、フランスイタリアでは次第に「じゃ行」に変わっていったためである。そのため、Gの英語アルファベット読みが、「じゃ行(J)」の「い段」を長音にした発音「ジー」となり、Gのアルファベット読みの子音は「ジュ(dʒ)」で、Gのアルファベット読みの発音の呼称の英語のスペルが「gee」で、Gの後ろにEが来た場合、Jと同じ「ジュ(dʒ)=じゃ行」と発音する様になった。『が行』の子音の発音記号の字形は、「g」=アルファベットの小文字のg(ジー)と同じである理由は、『が行』の子音字はアルファベットでいうとGしか存在しないからであり、Gのフォニックスで、Gと母音の一部「I・E・Y」の間に、サイレントUが入った場合に「グ(g)=が行」と発音するからである。Gの後ろにI・E・Yが来ても「グ(g)=が行」で発音するものも同じ理由による。Gは、ドイツ式の読み方では「ゲー」という、が行音である。

GEのスペルで、Gが「ジュ(dʒ)=じゃ行=Soft G」で、Eが「サイレントE」の場合、発音は、同じ「GE」のスペルでも、「ジ」「ジュ」の2つのカタカナ表記がある。

GEのスペルで、Gが「ジュ(dʒ)=じゃ行=Soft G」の場合、稀に、日本語のカタカナ表記で「ゼ」になったものもあり、英単語は、magenta,Los Angeles,general,geranium,Argentineなどがある。

稀に、Gの後ろに母音が来ない場合でも、Jと同じ「ジュ(dʒ)=じゃ行」で発音するものもあり、「judgment(「判断」の英語表記)」「Wedgwood(ウェッジウッド)」などがある。ただし、judgmentは、judgementの誤表記が広まったものである。

  • Gの音で、Gの後ろにI・E・Yが来ても、「グ(g)=hard G」という「が行」で発音するもの = フォニックスの例外…元のアングル語・サクソン語に由来する単語に少しある。
    例:begin,bogey,buggy,foggy,finger,「~g(接尾語)+~er(接尾語)」,「~g(接尾語)+

~ing(接尾語)」,singer,singing,ringer,ringing,hanger,hanging,begging,digging,trigger,gift,get,give, gingham,gear,giga,giggle,geese,tiger,girl,roentgen,dagger,boogie,Copenhagenなどがある。ドイツ音名にもあり、「ソ♭=変ト音=Ges」「ソ#=嬰ト音=Gis」。 Gの後ろに、「I・E・Y」が来た場合のスペルで、日本語のカタカナ表記が「が行=グ(g)」でも、フォニックス読みで「じゃ行=ジュ(dʒ)」と発音するものあり、collagen(日本語のカタカナ表記=コラーゲン、フォニックス読み=カラジェン)、energy(日本語のカタカナ表記=エネルギー、フォニックス読み=エナジー),Aegeanなどがある。

Gのフォニックスで、フォニックス読みが「グ(g)=が行」でも、例外として、日本語のカタカナ表記で「ぎゃ行=『が行』の拗音」とも読めるものがあり、英単語は、augment(オーギュメント、オーグメント)などがある。

外部リンク[編集]

ラテン文字一覧
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  1. Ghibliは、ジブリではなく「ギブリ」と読むのが本当は正しい。