J

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J(ジェー,ジェイ)とは、アルファベットの10文字目。子音字。小文字はj。QWERTY配列で、英字中段の右から3文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「jay」、発音記号は「dʒei」。

意味[編集]

  • ローマ字入力では「じ」及び「じゃ行」に使われる。「J+母音」=「JA JI JU JE JO」→「じゃ・じ・じゅ・じぇ・じょ」。SHの濁音。

稀に、「サイレントJ」=Jのフォニックスを「ヤ(j)=や行」と発音するものもあり、hallelujah(ハレルヤ),Skoplje(Skopje)(スコピエ、マケドニアの首都), Johann, Jordanなどがある。

ただし、小文字のjは、発音記号では、「や行=英語におけるYのフォニックスの発音記号」になるので要注意。

Jは、英語のスペルでは、Jの次に来る母音が「I・E」は、あまり使われない。Jの次に来る母音が「Y」は、全く無い。なぜなら、「じ」及び「じゃ行」の子音「発音記号:dʒ(ジュ)」は、英語のスペルでは、母音が「I・E・Y」のときは、子音字は「soft G」が多く、Jはあまり使われないからである。Gは、ローマ字での発音は「が行」で、Gのフォニックスの基本は「グ(g)=が行音」だった。英語でJを使う単語はフランス語からの借用語に多く、ラテン語ではヤ行で発音していたものである。ラテン語にJI,JE,JYの綴りが少なかったことが、現代の英語でも少ない背景となっている。

「じ」及び「じゃ行」の子音「発音記号:dʒ(ジュ)」は、英語のスペルで、母音が「I・E・Y」のときでも、子音字が「J」のものは、jig,jigsaw,jingle,project,projector,jet,subject,object,jewel,jewelry,jeans,majesty,jelly,pajero,jeep,jimny,eject,「~ject(接尾語)」,inject,injection,jive,Tajikistan,Djibouti 辺りしか無い。

  • エネルギーの単位で、ジュール(Joule)の記号。
  • 日本(Japan)の略。例:J-POP。
  • J字形のもの。

商品名・作品名・固有名等[編集]

ローマ字入力におけるJ[編集]

JA JI JU JE JO
じゃ じゅ じぇ じょ
JYA JYI JYU JYE JYO
じゃ じぃ じゅ じぇ じょ

歴史[編集]

ギリシャ文字の「Ι(イオタ)」を由来とする。かつてはIと同じ文字で、ラテン語ではIが「母音のイ」と「ヤ行の子音」の双方に用いられていた。後者を前者と分離し、ヤ行の子音を表すために作られたのがJである。

ラテン語のヤ行の音は、年月が経つにつれて変わっていき、イタリア語とフランス語ではジャ行、スペイン語ではハ行の音に変わった。スペイン語、フランス語では、Jがハ行、ジャ行の音を表す様になった一方で、イタリア語ではJの代わりにGを使う様になり、Jはほとんど用いられなくなった。

一方で、ドイツ語やポーランド語などゲルマン・スラヴ系の言語、加えてハンガリー語やフィンランド語では、ヤ行の子音を頻繁に使うので、Jをヤ行の子音を表す文字として現在も残っている。例外は英語で、ヤ行の子音が多いゲルマン系の言語ながら、フランス語の影響を強く受けたため、Jはジャ行の子音を表し、ヤ行音にはYを用いている。

外部リンク[編集]

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