N
N(エヌ)とは、アルファベットの14文字目。子音字。小文字はn。
概要[編集]
ギリシャ文字の「Ν(ニュー)」を由来とする。
QWERTY配列で、英字下段の右から2文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「en」、発音記号は「en」。
Nのフォニックスは「ヌ(n)」「ン(ŋ)」。「ヌ(n)」は『な行』、「ン(ŋ)」は『ん』。Nで発音する「ん」は、上下の唇を開いたまま発音し終わる「ん」である。「発音しないN」もある。発音しないNの英単語は、column、autumnがある。
ローマ字[編集]
ローマ字での発音・ローマ字入力では「な行」。「N+母音」=「NA NI NU NE NO」→「な.に.ぬ.ね.の」。『な行』の子音の他、Nの後ろに母音、半母音の一部「や行(Y)」が来ない場合は「ン」になり、「ん」の表記にも用いられる。ローマ字入力で「ん」を入力するには、Nを2回打つが、「ん」の次の文字が「N」「Y」を除く子音の場合は、「Nが1つ」だけでも入力できる。ローマ字表記の綴り方の「ん」は、通常、「ん」の次の文字が「や行(Y)」を除く子音の場合や、「ん」の後ろに何も来ない場合は、「Nが1つ」だけであり、「ん」の次の文字が母音(あ行)と、半母音の一部「や行(Y)」の場合は、「Nが2つ(NN)」ではなく「N」の後ろに「’(アポストロフィ)」を入れる。理由は、Nの後ろにY(や行)が来た場合は、「NYA NYI NYU NYE NYO」→「にゃ.にぃ.にゅ.にぇ.にょ」=「にゃ行=『な行』の拗音」になるからである。
NA | NI | NU | NE | NO |
---|---|---|---|---|
な | に | ぬ | ね | の |
NYA | NYI | NYU | NYE | NYO |
にゃ | にぃ | にゅ | にぇ | にょ |
NN | ||||
ん |
各国語での読み方[編集]
多くの言語で、ナ行の音を表す子音として使われる。
言語 | 字名 | 語中での読み方 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
N | na | ni | nu | ||
古典ラテン語 | エヌ | ナ | ニ | ヌ | |
教会ラテン語 | エヌ | ナ | ニ | ヌ | |
イタリア語 | エンネ | ナ | ニ | ヌ | |
スペイン語 | エネ | ナ | ニ | ヌ | |
フランス語 | エヌ | ナ | ニ | ニュ | |
英語 | エヌ | ネイ | ナイ | ニュー | |
ドイツ語 | エヌ | ナ | ニ | ヌ | |
ポーランド語 | エヌ | ナ | ニ | ヌ |
さまざまな「N」の意味[編集]
- 方角で、「北(North)」を意味する。磁石のN極。
- 否定(No)の頭文字。
- 元素記号第7番「窒素(Nitrogen)」。
- 単位の接頭語、ナノ(nano)の記号。
- 力の単位、ニュートン(Newton)を表す記号。
- 車で、セレクトレバーが「Neutral(ニュートラル)」の位置にあることを示す記号。
- 規定度の単位、規定を表す記号。
- Nゲージの意味。
- テレビ番組表でニュース番組。「N」で表す。
- 新型・新形式 (new)。従来形式と同一の名称が使用される場合に、区別のため接頭もしくは接尾に付されることがある。
- チェスの棋譜などでナイト(kNight)(Kはキング)。将棋でもナイトに相当する桂馬を表す。
- 性風俗業界で、生(なま)。
- イカロス出版のNゲージ専門誌『N(エヌ)』
- ヌメロン(Numer0n)
- 日本における貸金業の登録番号で、出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律により特例で高金利が認められていた日賦金融業者(日掛け金融)・電話担保金融業者の登録回数を示す数字につけられる符号(グレーゾーン金利が廃止された2010年にこの特例も廃止)。
- ZONEの3枚目のアルバム『N』。
- 田村直美の2枚目のアルバム『N'』。
- ニンテンドーDS用ゲームソフト『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』および続作『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』の登場人物。
- 漫画『DEATH NOTE』の登場人物ニアの別名。
意匠としての「N」[編集]
家具小売店の「ニトリ」、学習塾の「日能研」、シューズブランドの「New Balance」、タクシー会社の「日本交通」は、頭文字であるアルファベットの「N」1文字をロゴマークとして用いることがある。
また、「n」だけ小文字で書いた企業ロゴも多い。
外部リンク[編集]
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