B

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B(ビー)とは、アルファベットの2文字目。子音字。小文字はb。QWERTY配列で、英字下段の右から3文字目。アルファベット読みの発音の呼称は、英語のスペルでは「bee」、発音記号は「biː」。「bee」は、蜂の英語のスペルと一致している。

意味[編集]

言語[編集]

  • Pの濁音。フォニックスにおけるBの発音は「ブ(b)」。
  • ローマ字での発音・ローマ字入力では「ば行」。「B+母音」=「BA BI BU BE BO」→「ば.び.ぶ.べ.ぼ」。

音楽[編集]

  • 音楽用語で、小文字のbは、フラット(♭)の記号の代用。大文字のBと、小文字のbを組み合わせて「Bb」と書くと、「シ♭=変ロ」の英語音名「B♭」に見える。
  • 音楽用語で、大文字のBは、音名の一つ。詳細は個別の章を参照。
  • コードネームの一つで、「B」。コードネームにおけるBの音名は、あくまで「シ♮=ロ音」の英語音名を意味するので要注意。Bのメジャーコードの略。構成音:「シ・レ#・ファ#」。所謂ロ長調の三音のダイアトニックコードにおける1番目のコード。調性の一つで、ロ長調の英語表記であるBメジャーキーの略。構成音:「シ・ド#・レ#・ミ・ファ#・ソ#・ラ#・シ」、調号:#×5個。
  • 音楽用語で、音域名の一つで、バス(Bass)を表す記号。サクソフォンの音域名ではバリトン(Baritone)を表す記号。

その他[編集]

  • 色相で、(Blue)を表す記号。
  • 紙の大きさの規格の一つ。B判。「B5」。
  • 元素記号第5番「ホウ素(Boron)」。
  • 光の明るさ=輝度(Brightness)の頭文字。色の編集で、「明るさ/コントラスト」の調整における、「明るさ」。
  • 建物の地階を表す記号(Basement)。
  • 等級のうちAに次ぐもの。転じて、第2位、2番目。「亜」の意味に相当する。Bクラス。二番手。
  • 鉛筆の芯の黒色濃度を表す符号。Black。「HB」「2B」「3B」「4B」などと書かれ、数値が大きくなるほど黒の濃度が濃くなり、軟らかく、黒く書ける。
  • 情報量、バイト(Byte)を表す記号。
  • サイズで、Big(大きい、巨大)の頭文字。Big=「大きい」を強めた言い方。
  • 血液型の一つ。B型。
  • B級グルメ。地域ローカルの中〜低級料理を指す。

由来[編集]

ギリシャ文字の「Β(ベータ)」を由来とする。

ローマ字入力におけるB[編集]

BA BI BU BE BO
BYA BYI BYU BYE BYO
びゃ びぃ びゅ びぇ びょ

各国語での読み方[編集]

多くの言語で、バ行の音を表す子音として使われる。

言語 字名 語中での読み方 備考
B ba bi bu
古典ラテン語 ベー
教会ラテン語 ベー
イタリア語
スペイン語
フランス語 ビュ
英語 ビー ベイ バイ ビュー
ドイツ語 ベー
ポーランド語 ベー

音名としてのB[編集]

音楽用語で、大文字のBは、音名の一つ。「ドレミファソラシド」の「シ」の英語音名。「シ」の英語音名である「B」を、もし小文字のbにすると、フラット(♭)の代用記号と混同されるため、音名におけるBは、必ず大文字で表記する。英語音名のBは、イタリア音名で「シ」、日本音名では「ロ」、ドイツ音名では「H」。また、ドイツ音名のBは、イタリア音名で「シ♭」、日本音名では「変ロ」、英語音名では「B♭」。音名のBの読みは、英語音名は「ビー」、ドイツ音名は「ベー」。移調楽器で、「B管」は、のBは、「シ♭=変ロ調」のドイツ音名表記で、「シ♭=変ロ調」の楽器で、記譜するとき、実音より半音2つ高い音あるいはこれをオクターブ単位で移高して書くもの。
移調楽器における音名は、英語音名、ドイツ音名両方とも読めるので、ここで、音名表記で、単に「B」とだけ書くと、英語音名は「シ♮=ロ音」、ドイツ音名では「シ♭=変ロ音」であり、「シ♮=ロ音」と「シ♭=変ロ音」の2種類の音高の表記が存在するので、「シ♮=ロ音」と「シ♭=変ロ音」が混同しやすく、「シ♭=変ロ音」「シ♮=ロ音」かどっちか迷ってわからなくなる。英語音名のBは、「シ♮=ロ音」であることを強調するには、「B♮」と書くことがある。「シ♮=ロ音」は、英語音名はBであるが、「シ♭=変ロ音」のドイツ音名はBが使われているので、移調楽器の表記に限って、「B」という音名表記を使った「B管」の名称は使えない場合がある。移調楽器における「シ♭=変ロ調」「シ♮=ロ調」との混同を避けるには、移調楽器の表記に限って、「シ♭=変ロ調」は、ドイツ音名は使わずに、英語音名の「B♭管(ビーフラットかん)」のみを用い、「シ♮=ロ調」はドイツ音名の「H管(ハーかん)」のみを用いて表記した方が、誤解を防ぐことになり、「シ♭=変ロ調」と「シ♮=ロ調」を区別でき、曖昧さなく回避できる。「H管」は事実上存在しない。ドイツ音名のB(ベー)は「シ♭=変ロ音」になるが、英語音名のB(ビー)は「シ♮=ロ音」になるため、音名のBや、「シ♮=ロ音」と「シ♭=変ロ音」の2つの音名は、統一されていないと思い、混乱を招く原因となり、紛らわしく、意味不明な感じで、ややこしいので要注意。音階及び白鍵のみの音名をアルファベット順に並べるときは、Aに当たる音は「ラ」なので、ラから並べ、英語音名の「ABCDEFG」は、「ラシドレミファソ」になり、日本語音名は「イロハニホヘト」となる。イタリア音名の「ドレミファソラシ」=日本音名の「イロハニホヘト」を意味する白鍵のみの音名は、英語音名は「ABCDEFG」で、アルファベット順であるが、ドイツ音名は「AHCDEFG」で、「シ♮=ロ音」がBではなくHで、「シ♮=ロ音」だけアルファベット順ではない。ドイツ音名では「シ♮=ロ音」はH、Bは「シ♭=変ロ音」というのが、まさに変則的なルールになっている。

音高\各言語 イタリア音名 日本音名 英語音名 ドイツ音名
シ♮=ロ音 B H
シ♭=変ロ音 シ♭ 変ロ B♭ B

「シ♮=ロ音」は、各オクターブの最高音・最後の音とされる。「シ♮=ロ音」は、チューニングの基準音「440Hz」より全音上に当たる。「シ♭=変ロ音」は、チューニングの基準音「440Hz」より半音上に当たる。

各オクターブの「シ」は、オクターブ表記の音名は英語音名のBで表し、周波数は、B0=ノートナンバー35=約61.74Hzで、コントラバスオクターブの「シ」、B1=ノートナンバー47=約123.47Hzで、バスオクターブの「シ」、B2=ノートナンバー59=約246.94Hzで、テナーオクターブの「シ」、B3=ノートナンバー71=約493.88Hzで、アルトオクターブの「シ」、B4=ノートナンバー83=約987.77Hzで、ソプラノオクターブの「シ」、B5=ノートナンバー95=約1975.53Hzで、ソプラニーノオクターブ(ピッコロオクターブ)の「シ」。

アルファベットの2番目の文字がBである理由[編集]

Bの形は、ギリシャ文字の「ベータ(大文字=Β、小文字=β)」に由来する。アルファベットの「ベット」に当たる。

Bは子音字で、英単語で、Bは使用頻度が高く、語頭がBで始まる英単語は多く、Bはローマ字表記に使われる文字だからである。

外部リンク[編集]

ラテン文字一覧
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