北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線
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北海道ちほく高原鉄道
ふるさと銀河線Furusato-Ginga-Line
所在地 | 北海道 |
起点 | 池田駅 |
終点 | 北見駅 |
駅数 | 33駅 |
開業 | 1910年9月22日 |
全通 | 1911年9月25日 1989年6月4日移管 |
廃止 | 2006年4月21日 |
所有者 | 北海道ちほく高原鉄道 |
運営者 | 北海道ちほく高原鉄道 |
貨物 | なし |
使用車両 | CR70形 CR75形 |
路線距離 | 140.0Km |
軌間 | 1,067mm |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 全線非電化 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式 |
最高速度 | 80Km/h(池田 - 置戸) 85Km/h(置戸 - 北見) |
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線は、北海道の池田駅から北見駅を結んでいた鉄道路線である。
概要[編集]
三陸鉄道リアス線についで日本で2番目に長い第三セクター路線であり、総路線距離は140Km。廃止当時は日本最長距離を誇っていた。
当時の「池北線」から北海道ちほく高原鉄道に転換された時代はバブル経済真っ只中だったことや第二次ベビーブーム時代に生まれた子どもたちが高校生となっている年齢に当たったため、多くの利用者が存在していた。だが、バブル経済崩壊とともに売上はどんどん下がっていくだけであり、沿線出身の大物政治家が権力を失ったこともあり、2006年、ついに廃止が決定した。
現在では陸別駅に「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として1Kmが残っているだけであり、他の部分はすべて撤去された。なお、ふるさと銀河線りくべつ鉄道は気動車の運転体験などを行っている。詳細はふるさと銀河線りくべつ鉄道のページを参照。
2023年8月には、例年にない蝦夷秋雨で石北本線上川〜白滝間が不通となり、「ちほく高原鉄道が残っていれば…」と思わせる事態が生じていた。
歴史[編集]
- 1910年9月22日 - 池田-陸別間が開業。当時は鉄道院管轄の官営路線で、「網走線」の路線名がつけられた。
- 1911年9月25日 - 網走線が野付牛(現・北見)まで延長され、旧網走支庁管内で最初に通じる鉄道線となる。
- 1912年11月18日 - 路線名を「網走線」から「網走本線」へ格上げ。
- 1949年6月1日 - 日本国有鉄道の路線となる。
- 1961年4月1日 - 当区間を「網走本線」から「池北線」へ名称変更。
- 1987年4月1日 - 国鉄からJR北海道に移管。同時に貨物の営業を停止した。
- 1989年6月4日 - 北海道ちほく高原鉄道に移管される。
- 2003年 - 運営安定化基金が底をつくことが表面化。運営見直しへの議論が加速化する。
- 2005年頃 - 「トラベルプランニングオフィス」(中尾一樹・主宰)が条件付廃止回避案と運営引取り意向を発表するが、黙殺される。
- 2006年4月21日 - 沿線人口減少による赤字増大のため廃止。
運行形態[編集]
- 1964年10月改正ダイヤ
- 準急「池北」が、帯広 - 北見間に1往復、帯広 - 陸別間に1往復運行していた。停車駅は、池田、本別、足寄、陸別、置戸、訓子府、北見であった。
- 普通列車は全線通しが一日5往復であったが、池田 - 陸別間と置戸 - 北見間には区間運転も設定され、前者は3時間に1本、後者は2時間に1本程度確保されていた。様舞、南本別、西一線、塩幌、薫別、豊住、西訓子府、西富、穂波、広郷、北光社は普通列車も一部が通過していた。
- 1978年10月改正ダイヤ
- 準急北見は急行に格上げされていて、帯広 - 北見間を一日1往復運行していた。準急時代の停車駅に加え、小利別にも停車していた。
- 普通列車の全線通し便は一日4往復になっていた。
駅一覧[編集]
- 普通列車…全駅に停車
- 銀河…「快速銀河」の略。●は停車駅、|は通過駅。
- 全駅北海道に所属。
- 駅名の隣にある「◆」は元仮乗降場の駅を示しており、「※」は北海道ちほく高原鉄道に移管されてから設定された駅である。
駅名 | 営業キロ | 銀河 | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | |||||||
池田駅 | - | 0.0 | ● | 北海道旅客鉄道:根室本線(一部直通) | ◇ | 十勝管内 | 中川郡 | 池田町 |
様舞駅◆ | 5.7 | 5.7 | | | | | ||||
高島駅 | 5.8 | 11.5 | ● | ◇ | ||||
大森駅◆ | 5.0 | 16.5 | | | | | ||||
勇足駅 | 4.3 | 20.8 | ● | | | 本別町 | |||
南本別駅 | 2.7 | 23.5 | | | | | ||||
岡女堂駅※ | 3.8 | 27.3 | | | | | ||||
本別駅 | 2.5 | 29.8 | ● | ◇ | ||||
仙美里駅 | 6.4 | 36.2 | | | | | ||||
足寄駅 | 8.4 | 44.6 | ● | ◇ | 足寄郡 | 足寄町 | ||
愛冠駅◆ | 6.1 | 50.7 | | | | | ||||
西一線駅 | 3.3 | 54.0 | | | | | ||||
塩幌駅 | 1.9 | 55.9 | | | | | ||||
上利別駅 | 2.5 | 58.4 | ● | ◇ | ||||
笹森駅◆ | 3.8 | 62.2 | | | | | ||||
大誉地駅 | 4.3 | 66.5 | ● | | | ||||
薫別駅 | 4.2 | 70.7 | | | | | 陸別町 | |||
陸別駅 | 6.7 | 77.4 | ● | ◇ | ||||
分線駅 | 5.7 | 83.1 | | | | | ||||
川上駅 | 4.1 | 87.2 | | | | | ||||
小利別駅 | 6.3 | 93.5 | ● | | | ||||
置戸駅 | 15.9 | 109.4 | ● | ◇ | 網走管内 | 常呂郡 | 置戸町 | |
豊住駅◆ | 4.4 | 113.8 | | | | | ||||
境野駅 | 2.8 | 116.6 | ● | | | ||||
西訓子府駅◆ | 1.8 | 118.4 | | | | | 訓子府町 | |||
西富駅◆ | 3.0 | 121.4 | | | | | ||||
訓子府駅 | 2.1 | 123.5 | ● | ◇ | ||||
穂波駅◆ | 1.8 | 125.3 | | | | | ||||
日ノ出駅◆ | 2.1 | 127.4 | | | | | ||||
広郷駅◆ | 2.0 | 129.4 | | | | | 北見市 | |||
上常呂駅 | 2.8 | 132.2 | ● | ◇ | ||||
北光社駅◆ | 3.3 | 135.5 | | | | | ||||
北見駅 | 4.5 | 140.0 | ● | 北海道旅客鉄道:石北本線 | ◇ |
関連項目[編集]
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線 - 線路を利用した体験運転
- 北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線 - 駅一覧
- 北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線 - 歩鉄の達人
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