木曽岬町
木曽岬町(きそさきちょう)とは、三重県桑名郡にある町。読みは「きそみさきちょう」ではないので注意。愛知県弥富市との結び付きが強い。
地理[編集]
三重県の北部に位置し、木曽川の河口東岸にある町である。三重県では唯一木曽川の東側にあるため、地図で見ると愛知県海部郡に含まれるように見えるが、正しくは愛知県海部郡ではなく三重県桑名郡で、三重県の自治体である。「愛知県海部郡木曽岬町→×/三重県桑名郡木曽岬町→○」。東は愛知県弥富市、西は木曽川を挟んで三重県桑名市と接する。
この町は木曽川のデルタ地帯で土地が低く、長島町と同じように輪中を形成し、民家は堤防内高地と内部の微高地に集中している。
言語アクセントは、西隣りの桑名市長島町と共に愛知県と同じ東京式アクセントに属する地域とされる。
歴史[編集]
歴史的に見ればこの町は絶えず水害を受けている。江戸時代前期の明暦元年(1655年)から大正時代の初期までに、台風・高波・洪水によって20回以上水没し、昭和34年(1959年)の伊勢湾台風でも大きな被害を出した。
平成元年(1989年)5月、木曽岬村が町制を施行して木曽岬町が誕生した。
経済[編集]
主要産業は農業で、稲作・トマト・メロン・ナスなどが中心だが、観葉植物の生産も行なわれている。この中で生産量が特に多いのはトマトであり、木曽岬町のトマトは愛知県名古屋市方面にも多く出荷されている。また木曽岬漁港では海苔・貝類・近海船魚類の水揚げも盛んに行なわれている。
この町は全域が水郷県立自然公園に含まれている。そのため伊勢湾岸ではハゼ釣り、潮干狩りが楽しめて風光も良い。
交通[編集]
道路は、四日市市と名古屋市を結ぶ名四国道(国道23号線)、伊勢湾岸自動車道が通じている。鉄道は通っていない。木曽岬町自主運行バス(コミュニティバス)は2路線とも愛知県弥富市の近鉄弥富駅(バス停の至近にJR弥富駅も)を起点としている。