メロン
メロンとは、植物界種子植物門被子植物亜門ウリ科キュウリ属の草本である。
概要[編集]
夏が旬の食材で、市場などでは果物扱いされるが、農林水産省の区分では『果実的野菜』、つまり「利用法は果物と同じですが、野菜として扱いますよ」ということである。 非常に多くの品種があり、ネットメロンやノーネットメロンに大別され、果肉の色も黄緑色やオレンジ色、白色がある。 一昔前はメロンといえば小さくてコロンとした形状のプリンスメロンを指したが、今ではネットメロンにも安価で購入できる品種がある。それより上の世代だとマクワウリの名前が上がる。 マクワウリは東洋系メロンというべき品種で、多くは黄色で楕円形をしているのが特徴。スイカみたいに縞模様があったり、全体が緑色で、熟すと表面に光沢が出る品種もある。漬け物で知られるシロウリも東洋系メロンというべき品種だが、これは熟しても甘みがでないので、野菜として漬け物にされる。 日本には縄文時代後期に入ってきたとされ、福井県鳥浜貝塚などの遺跡から種子が出土しているという。 また、万葉集にも登場し、「瓜食めば 子供思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ」という詩は山上憶良によるものである。 メロンほど甘みは強くないが、梨にも似たシャリシャリとした食感やスッキリした風味があり、人気が再燃しつつある。
食べ方[編集]
- 生食
- ジュース
- 生ハムメロン
- 漬物←一個の果実に栄養を集中させるため、幼いうちに取った果実を漬物にする。
生態[編集]
蔓性の一年草植物で、夏に黄色い直径2cm弱の黄色い花を咲かせる。ネットメロンは病気に弱いため、温室で栽培されることが多いが、近年はプリンスメロンのように露地栽培できる品種が増えた。マクワウリやマクワウリとメロンの交配種は病気に強く、他の果菜と比較して育ちが遅いが、手間はかからない。
名称の由来[編集]
マクワウリは、美濃国本巣郡真桑村(現在の岐阜県本巣市)での栽培が盛んだったため、この名称がある。また、味の良さから甘瓜とも呼ばれる。