下関市
下関市(しものせきし)は、山口県西部に位置する中核市。本州の最西端に位置する。
概要[編集]
1889年に全国31市の一つ赤間関市(あかませきし)として市制施行。1902年6月に現市名に改称した。
山口県に属しながら、関門海峡北岸に面する福岡県の影響を受けている。とくに北九州市とは関門都市圏を形成しており両者のつながりは強い。
山口県最大の人口を擁する都市であるが、少子高齢化など全国に共通する問題のほか、県庁所在地という有利な立場を利用できる山口市に拠点的役割を奪われている(当市は県内最大の人口を持つ都市であり、もともと拠点性の高い都市であったため衰退の余地も大きい)影響などもあり、県内でも人口減少率が高い都市の1つである。将来の人口予測から、今世紀半ばには人口が山口市に逆転されてしまう可能性も現実味を帯びている。従って、今後のまちづくりをするに当たっては従来の発想にとらわれない、優れた政策が求められているといえる。
電波銀座[編集]
関門海峡に面する下関市は、「電波銀座」「電波過密地域」としても知られている。
テレビ・ラジオとも一部の山間部を除き、山口県を放送対象地域とする放送局のほか、福岡県を放送対象地域とする放送局のスピルオーバーによる視聴・聴取が可能とされる。
テレビ・ラジオとも直接受信することが可能であるため、アンテナを下関中継局(火の山)と北九州中継局(皿倉山)の両方に向けている世帯が多く、民放5大ネットワークが揃っている北九州中継局にのみアンテナを向けて、在福局のみ受信している世帯も非常に多い。地上デジタル放送では旧市内の大半が北九州局の放送エリアに含まれており[1]、下関局とともに視聴可能であるが、放送法上の放送対象区域外として、スピルオーバー抑止がかけられたため、アナログ放送当時よりは放送エリアが狭まっている。
そのため、市内では福岡で活躍するローカルタレントやアナウンサーが視聴者に親しまれている反面、山口で活躍するタレントやアナウンサーが県内他地域に比べ知名度が劣るという現状もある。また、在福のテレビ局のCMでは、一例としてショッピングセンター(ゆめタウン)のCMにおける地域名のテロップ表示には、九州各県の県名とともに「下関」の表示もなされており、下関市内も対象にした広告を企図している可能性がある。但しゆめタウンの福岡県向けのCMでは「福岡・佐賀・大分・長崎」に変更された。
逆に、山口県域局においては、域内で最初にテレビ放送を開始した山口放送(KRY)関門テレビ局は、テレビ西日本がフジ系列に乗り換える前の1964年9月まで、北九州エリアの放送局に配慮して本局とは異なる独自の番組編成となり、事実上の「1局2波」状態になっていた時代があるなどの特色が見られる(山口放送#関門テレビ局開局の項目を参照)。
また、日本海を挟んで大韓民国にも近いため、同国のAMラジオ放送が日中の時間帯でも明瞭に受信できる。しかし、混信などの受信障害も発生しやすく、テレビ放送の受信に支障を来すこともある。
このほか、市内の一部地域(小月地域など)では、海上を介した隣接県を放送対象地域とする大分放送(OBS)(本社:大分市)や南海放送(RNB)(本社:松山市)なども受信可能とされる。ただし、中国放送(RCC)(本社:広島市、1350kHz)は、NHK第2放送の下関局の周波数(1359kHz)と隣接しているため、市の中心部では終日受信が困難である。
下関市が発祥だと言われているもの[編集]
- 床屋
- 自動販売機
- 国際フェリー
- 車両航送
- 近代捕鯨
- 大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)
- アンモニア工業・メタノール工業(下関三井化学)[2]
- 海底トンネル(世界初)
- フグ料理(現在のフグ料理の多くが下関で考え出された)
- 瓶詰めウニ
- 辛子明太子
- とんちゃん鍋
- 瓦そば
- 安岡ねぎ(ふぐねぎ)
- ローマ(大葉春菊)
- 奇兵隊(日本における黎明期の近代軍隊のひとつ)
- 招魂社(靖国神社の源流となった日本初の招魂社は下関の櫻山招魂場(現・櫻山神社))
- 赤間硯
主な商業施設[編集]
- 長府・小月
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- ゆめタウン長府
- イオン長府ショッピングセンター
- (マックスバリュ、ナフコ、数軒の専門店で構成されており、一般的に言われる大規模なイオンSCではない)
- 長府商店街(鳥居前、乃木さん通り、金屋通り)
- トライアル
- 川中(綾羅木)・安岡
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- ハイパーモールメルクス綾羅木
- イオン安岡店
- アルク安岡(上記、イオン長府と同様に数軒の専門店で構成されている)
- 豊浦町
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- マーレとようら
- 川棚サンパル
- 椋野
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- ゆめモール下関