力士

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力士(りきし)とは、日本相撲協会の会員のうち、番付に載って相撲の取り組みを行う人物のことを指す。厳密に言えば、関取となってはじめて力士と名乗れ、幕下以下は力士養成員(取的)と呼ばれる。かつては力人ともいった。

概要[編集]

入門[編集]

年寄株を所有した親方のいる相撲部屋に所属し、日本相撲協会が定める新弟子検査をクリアした場合に本場所の出場資格を得る。なお国籍は不問であるが興行ビザの都合から国外出身者は翌場所か翌々場所の出場となる。年齢はかつては23歳未満の制限があった。現在は何らかのスポーツ経験者であれば、25歳まで入門できるが、中卒見込~高卒見込での入門を暗黙的に奨励しているが、大学を卒業した学士力士は増加傾向にある。

新弟子検査の検査事項には、健康診断、体格検査があり、平成半ばまで、特に体格検査の基準が非常に厳しいことで知られていたが、2022年現在では以前ほどの厳しさは無く緩和されつつある。なお、新弟子入門後、糖尿病による短期の引退者がいることから、検査の全うさに疑問を持つ識者がいる。

新弟子検査に合格した後、相撲部屋に住み込んで稽古をしながら、前相撲を取る。なお、前相撲は序ノ口を全休して番付外に陥落の力士も対象となる。現在は前相撲で成績不振でも、前相撲を取った場所で全て出世披露が行われ、新序となるが、勝南桜のように2年近く白星のない取的を生み出したことで、甘い新序出世を疑問視する意見も出ている。

アマチュア相撲で実績のあった選手については、前相撲を取らずに、新弟子検査後、階級の途中に付け出されて、2日目から取組を行う。アマチュアの全日本選手権、学生選手権、社会人選手権、国体青年の部の優勝者は、獲得から1年以内で幕下15枚目付出の権利を有し、複数のタイトルホルダーは幕下10枚目付出の権利を持つ。また、ベスト4以内に入ると同じく入賞から1年以内で三段目最下位付出の権利を有する。

力士への歩み[編集]

前相撲を取った力士は新序の翌場所は序ノ口に番付が載り、この間、付出で出場した力士と共に並行して相撲教習所にも通う。その後の成績次第で番付が上下し、その後に続く番付として序二段・三段目(定員180名[1])・幕下(定員120名)、十両(定員28名)、幕内(定員42名)があり、幕内の中で頂点に君臨する横綱を最終的に目指すことになる[2]

力士は2019年までは東京大阪福岡名古屋の4つの会場で取組を行っていたが新型コロナウイルスの影響で2020年は名古屋、福岡は両国国技館に変更された。この他に巡業や大相撲トーナメントなどの花相撲がある。

関取は日本相撲協会から毎月支払われる給与、力士報賞金などの賞与が主な収入源である。平均年収は十両以上になると1000万円、横綱クラスになると4000万円くらいになる[3]
幕下以下の力士養成員の報酬は出場手当と各段優勝賞金のみで、給与は支払われない。但し、健康保険料や衣住やちゃんこといった食は全て相撲協会の経費で賄われるため、相撲診療所でタダで診察してもらえ、稽古や付け人業務のみに専念すれば、衣食住に困らない。

引退[編集]

成績不振、病気、怪我で相撲が取れなくなったとき、力士は引退する。昨今は、40歳を超えて本場所に出場する幕下以下の力士養成員も少なくなく、2022年に引退した華吹大作は50歳を超えて本場所に出場していた。

一定の成績や最高番付を挙げ、年寄株を取得できた力士は親方を襲名して後身の指導に当たる。親方は日本相撲協会の委員・役員として実力に応じて地位を高めていく。その後は、会社員や公務員と同様、権力争いに巻き込まれることもある。
年寄株を取得できなくても、常勤嘱託職員である若者頭、世話人として協会に残れる場合や、部屋や後援会が私設で雇うマネージャーに就くこともある。

退職[編集]

日本相撲協会の定年は65歳である。この歳になると、若者頭、世話人は完全に勇退。年寄も70歳まで再雇用される嘱託に就けなければ勇退することになる。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. 2022年3月場所まで定員200名。
  2. 関取、いわゆる力士となれるのは入門者の十分の一である。
  3. この金額は他のプロスポーツ選手に比べれば低いが、タニマチからの寄付や賞金、幕内取組に懸けられる懸賞金などがあり、かなりの収入となる。