響龍光稀
響龍 光稀(ひびきりゅう みつき、本名:天野 光稀(あまの みつき)、平成5年(1993年)3月17日 - 令和3年(2021年)4月28日)は、日本の大相撲境川部屋の3段目力士。最高位は2019年秋場所の西3段目24枚目。身長176.8cm。体重146.7kg
略歴[編集]
山口県下関市出身。山口県立響高等学校(2021年現在の山口県立下関北高等学校)で相撲部に入る。平成23年(2011年)5月の技量審査場所で初土俵を踏んだ。
令和3年(2021年)4月28日午後6時20分、急性呼吸不全のため、東京都内の病院で死去したことを日本相撲協会が翌日の4月29日に発表した。28歳の若さであった。現役力士の死去は令和2年(2020年)5月に新型コロナウイルス感染に伴う肺炎による多臓器不全で死去した勝武士以来であった。
通算成績は195勝206敗5休。
死因について[編集]
響龍の死因については次のように語られている。
響龍は2021年春場所の13日目の取組の際、すくい投げで投げられた際に土俵に頭から落ちて頭部を強打。しかもこの際に頭部が俵と土俵の間に挟まる形で首に圧力がかかっていたとされている。この時は響龍の意識はあったがうつ伏せのまま自身で立つことができず、約1分後に呼び出し3人で仰向けにされた。さらに審判の親方衆や医師などが容態をうかがい、倒れてから約6分後に担架に乗せられて土俵を降り、都内の病院に救急搬送された。この際、響龍は協会関係者に対して体のしびれにより首から下が動かないと訴えていた。
搬送の翌日には師匠の境川親方(元小結の両国)が協会広報部を通じて治療に専念していることをコメントした。響龍は一時は麻痺していた身体が動くようになるなど状態は快方に向かっていたとされるが、入院生活で寝たきりの生活が続いていたことから肺血栓を患うようになり、また響龍自身「痰がよく溜まる」などと関係者に訴えていたとされる。そして4月28日に容態が急変して死去した。
取組でのアクシデントをきっかけに現役力士が急死したのは異例のことであった。また、このアクシデントの際の医師の到着が遅い上に土俵に響龍が6分近くも放置されたままという状態に問題が投げかけられている。