規定度
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規定度はモル濃度(記号 M)に類似した概念であり、或量あたりのモル濃度、平たく言えば何とか当たりのモル濃度を指す。記号 N(発音は「規定」)。
概要[編集]
SIでなく利用も推奨されない単位で、古代に使用された単位である。
最も一般的なのは酸塩基に対して用いられるもので、価数当たりのモル濃度であり、高等教育機関の分析化学、生命科学の研究室では、中和計算に便利な為に未だに多用される。中等教育の化学実験でも時に散見されたが、昨今は多様な単位を覚えさせるのを避けるため、高校等の教科書に概念は記載されていない。
化学当量 Eq を用いて表せば N = Eq/L である。但し、Eq はあまり上述の分野で好んで用いられない。
例えば 1 M (= 1 mol/L) のNaOH aqは 1 N (= 1 Eq/L) であるが、1 M (= 1 mol/L) のCa(OH)2 aq は 2 N (= 2 Eq/L) である。
尚、これを「1 M = 2 N」などと書いては当然いけない。MとNとが時に紛らわしい時がある(Mをキテーと発音するなど)ので注意を要する。