酷道
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酷道(こくどう)とは、日本の道路の俗語で、一般国道なのに国道とは思えないような道路のことである。
概要[編集]
国道は名前の通り国が指定した重要な道路。 しかし、幹線道路とは言えない国道も日本には数多く存在する。
酷道は、酷い道と国道を掛けて酷道と呼ばれているだけなので、正式名称ではない。
酷道は主に山間部に位置するが、中には都市部にあったりする。 基本的に狭い道が酷道と言われるが、中には変わった酷道も存在する。
酷道はバイパスの開通で減少しているが、国道416号のように分断区間に酷道を作って分断を解消させるなどで最近新しく誕生した酷道も存在する。 このあとは色々な酷道を紹介する。
また、酷道を走行した動画をYouTubeに配信する動画投稿者などもいる。
酷道一覧[編集]
初版投稿者が西日本方面は詳しくないので、東日本中心となる。 難易度の高い国道は西日本に多い。
北海道[編集]
北海道は山が多く酷道がありそうにみえて、鉄道路線が殲滅されるほど、道路が整備されているため2022年現在国道に悪路はほとんどない。 国道274号と国道452号が分断区間を持つが、北海道以外と異なり行き止まりまでノーマルスペックなのが特徴。
東北地方[編集]
- 国道458号-この酷道は全線が山形県に所在する。 458号が2022年2月現在東北地方最強の酷道。 中でも十部一峠は、日本で最後まで残った未舗装の国道。 しかし、十部一峠は舗装工事のため冬季閉鎖期間以外も通行止めのためダート国道を走ることはもうできない。
- 国道399号-この酷道は福島県いわき市と山形県南陽市を結ぶ国道。 この国道が最もやばいのは福島県と山形県の県境にある鳩峰峠。 周辺に国道13号や国道113号があるので改良されないと思われる。
- 国道286号-両端は県庁所在地の幹線道路だが、宮城県と山形県の県境にある笹谷峠が酷道。 この区間はこれまでの2つとは違い近くに山形自動車道が通ってるため、山形道の通行料金を払えば遠回りせずに酷道を回避できる。
- 国道340号-押角峠が酷道。 この区間はバイパスが開通しているが、現道も国道指定されている。
東北地方のかつて酷道だった国道[編集]
- 国道101号-秋田県の男鹿半島を通る区間で住宅街酷道の区間があった。 この区間は迷走ルートでコースアウトに要注意だった。 現在はルート変更をして普通の国道になっている。
- 国道121号-福島県と山形県の県境の大峠がハイレベルな酷道だったが、バイパスの大峠道路が開通して旧道は通行止めとなり、国道指定も外されている。
関東地方[編集]
首都圏なので関東には酷道は少ない。 国道14号などは慢性的に渋滞が発生するため通り抜けに時間がかかり、ある意味酷道かもしれないが、一般的な酷道の定義には当てはまらない。
- 国道299号・国道462号-群馬県と長野県の県境の十石峠は元林道の関東最強酷道。 元々分断区間だったが林道を編入して分断を解消した。 なお、十石峠は2019年の台風19号の影響で通行止めとなっているため走行できない。 迂回路の県道95号も県境の田口峠が険道のため、まともな迂回路は国道254号まで北上しないと無い。
甲信越地方[編集]
- 国道352号-枝折峠から新潟県と福島県の県境までが酷道。 この酷道の特徴は、路上河川がたくさんあることや、酷道区間がやたらと長いこと。 また、新潟県内の萱峠はバイパスが建設中だが分断区間。
- 国道291号-上越国境の清水峠は、明治時代に開通して1ヶ月で崩壊し、直しようがないため明治時代から今までずっと放置プレーで、廃道となっている。 クルマが通れる区間に特筆するほどヤバいところは無いが海上区間を除いた全ての国道の中で最も走破が難しいと思われる。
- 国道403号-狭いところがところどころある上に他の国道との重複がやたらと多く、コースアウトしやすい国道。 長野県と新潟県の県境の伏野峠は分断区間だが、林道が通っているため迂回の必要は無い。
- 国道152号-静岡の浜松と長野の上田を結ぶ国道だが、途中の青崩峠と地蔵峠が分断区間。 どちらも迂回路は林道。 青崩峠は三遠南信自動車道が開通すれば、飯田市南信濃以南で狭いところを通る必要がなくなる。
- 国道256号 - 飯田市内の小川路峠が分断。三遠南信自動車道の矢筈トンネルは開通したが、国道256号とは繋がっていない。
東海地方[編集]
- 国道157号-温見峠はガードレール無し、1車線の酷道。 岐阜県にある落ちたら死ぬ!!の看板が特徴的だったが、この看板は撤去された。 この区間は後述の418号と重複している。
- 国道418号-日本三大酷道の1つで、岐阜県八百津町から恵那市までのキングオブ酷道と呼ばれている区間はガードレール無し、路肩が弱い、1.0車線で転落したら木曽川にドボンと、クルマが通れる国道では最凶の道路。 この区間は落石災害のため現在通行止めで、建設中のダムが完成したら、このキングオブ酷道は水没する。 また、先述のR157温見峠もR157に重複して通っている。
- 国道471号(国道472号重複)-岐阜県と富山県の県境の楢峠が酷道。 1車線、ガードレール無しに加えて冬季閉鎖が1年の半分以上で、さらに災害で通行止めになりやすいため開かずの酷道と言われている。
東海地方のかつて酷道だった国道[編集]
北陸地方[編集]
- 国道416号-福井県と石川県の県境の大日峠が酷道。この区間は最近開通したので、道路状況が悪いのに道が新しいという珍しい酷道。
- 国道417号-岐阜県と福井県の県境の冠山峠が酷道。 この区間は厳密には冠山林道で国道ではないが、実質国道の一部のような道。 この区間はそろそろバイパスが開通するため酷道としての賞味期限が迫ってる国道。
- 国道476号-福井県内に狭い区間や分断区間がある。 分断区間の迂回路は林道で狭い。
- その他先述の157号や471号など。
近畿地方[編集]
- 国道25号(非名阪)-名阪国道と並行してる区間の現道は酷道。 酷道としてのレベルはそこまで高くないが、2桁国道(旧一級国道)の国道は国内では25号のみと、難易度の割に特筆性のある酷道。 名阪国道は4車線の自動車専用道路だが、カーブが多く事故が起きやすいので、ある意味酷道かもしれない。
- 国道170号(旧道)-旧来の住宅街に存在する。 全線に渡りバイパスの外環と並行しているが、現道も国道指定されている。 歩道のない2車線で近鉄バスの路線バスが運行されている。大阪府大東市の区間は特に狭い。特殊な酷道区間は後述。
- 国道308号-暗峠が酷道。 狭いだけではなく大阪府側は勾配があまりにもきつい。 奈良県内には国内唯一の石畳の国道がある。 奈良県内は住宅街酷道。
- 国道425号-日本三大酷道の1つ。 他の国道との重複区間以外は大抵が酷道で、特に牛廻越はガードレールなし1車線と、強烈な酷道。
- 国道477号-京都市にある百井別れは、切り返ししないと曲がれない。 この区間は京都市の外れとはいえ、政令指定都市とは思えない酷道。 滋賀県内はルートが複雑でコースアウトに注意。
近畿地方のかつて酷道だった国道[編集]
- 国道421号-三重県と滋賀県の県境の石榑峠(読み いしぐれとうげ)が酷道だった。 最凶区間の入口には車幅2m以上の大型車が通行できないように、コンクリートブロックが置かれていた。 この区間はバイパスの石榑峠道路が開通し、旧道は通行止めとなっている。
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中国地方[編集]
- 国道433号-安芸高田市と北広島町の区間が酷道。1.0車線が続く。
- 国道488号-中国地方最凶の酷道と言われている。ガードレールがない区間もある。
- 国道490号-特段酷い酷道までは行かないが、県道への迂回を推奨する看板が設置されている国道。この看板はカーナビが国道=整備されている道と認識して国道490号に迷い込んでしまう例が多いからだろう。
四国地方[編集]
- 国道439号-日本三大酷道の1つで、酷道区間もかなり長い。 京柱峠や杓子峠など危険な道路も勿論ある。 路線全長も300km以上ととても長く四国地方最凶の酷道。
- 国道193号-100番台国道とは思えない路線状況で、某サイトでは100番台国道ながら酷道ランクは最高ランクの星5に位置する。
- 国道492号-単独区間の割合が先述の国道403号よりさらに低く、単独区間の割合はたったの18%。 しかも先述の国道439号に重複して見ノ越や京柱峠などのR439屈指の酷道区間を越える。
九州地方[編集]
- 国道265号-九州地方最凶の酷道と言われていて、九州地方最凶に恥じないレベルの国道。 峠をいくつも越えてさらに酷道界では有名な椎葉村も通るので地図だけみても酷道と容易に想像できる。
- 国道388号-こちらも内陸部に酷道区間がある。 上記のR265と異なり酷道ではない区間も多い。
- 国道445号-熊本県で完結する国道。 途中の二本杉峠は1.0車線の酷道。
ネタ的な酷道[編集]
- 国道339号-青森県で完結する国道。 外ヶ浜町には日本で唯一階段が国道指定されている区間があって、階段国道と呼ばれている。 この階段国道は外ヶ浜町一の観光スポットとなった。近くには民家の軒下を通る「軒下国道」もあったが知名度は高くなく、火災被害に遭い軒下ではなくなった。
- 国道324号-長崎市の浜町アーケードはまさかの商店街が国道指定されている。 この商店街区間は早朝だけ車で通行できる。 しかもアーケード国道区間の入口に国道を示すおにぎりが設置されている。
- 国道170号-先述の住宅街酷道として紹介した国道。この国道も近鉄奈良線瓢箪山駅付近に先述の324号のようなアーケード国道がある。 アーケード国道は国内に2箇所しかない。
最後に[編集]
酷道は危険な道路です。 これらの道路を走って何が起きても自己責任です。