青崩峠
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青崩峠(あおくずれとうげ)とは、静岡県浜松市天竜区と長野県飯田市の境に位置する峠である。
概要[編集]
峠の北が天竜川本流の、南が支流の水窪川の流域となる。
峠を国道152号が通過しているが、未開通のため点線国道となっている。大型車以外の自動車は迂回路として兵越峠を通過する林道を経由する。
中央構造線に沿って形成された谷筋の谷頭に位置し、地盤が非常に脆い。名称もがけ崩れがしょっちゅう起き、青い岩石が露出することに由来する。
三遠南信自動車道が青崩峠を通過する自動車が通行可能な高規格道路として整備される事になったが、地形の急峻さと脆すぎる地盤の影響で幾度の計画変更と事業遅延が発生。当初は青崩峠よりも地盤が硬いと目された兵越峠直下をトンネルでぶち抜くルートが計画され、兵越峠へと至る草木トンネルが完成するもそっちも地盤が脆く、地盤がやや硬い青崩峠西側をトンネルでぶち抜くルートへと変更された。このため2017年版までのツーリングマップル(昭文社)に「日本のトンネル技術が敗退」と書かれたほど。
2014年に青崩峠西側のトンネルの調査抗が着工し、2019年8月に貫通。なお調査抗の貫通を待たずに本坑の掘削も始まり、2023年5月26日に本坑が貫通。トンネル技術がついに打ち勝ったと話題になった。