上越国境

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上越国境とは、上野国(上毛とも。現群馬県)と越後国(現新潟県)の国境。 旧国名での国境なので、現在も国境であるわけではない。

概要[編集]

西は群馬、長野、新潟の3県境、東は尾瀬を指すことが多い。 ここでは、国道405号付近から尾瀬までを上越国境として扱う。

谷川岳など2000m級の山々が連なるが、日本海側と太平洋側を分ける中央分水嶺に位置しているため、気候が厳しい。

歴史[編集]

上越国境と一般的に呼ばれるところには、三国峠清水峠という2つの峠が存在する。 戦国時代、越後の戦国大名上杉謙信は距離の短い清水峠を利用して関東に進軍した。

江戸時代には三国峠越えの三国街道が整備されたため清水峠は長年に渡り使われなくなったが、明治時代になって清水峠が近道であることが注目され、清水峠に馬車が通行できる清水新道(旧国道8号)が開通したが、清水新道は1ヶ月で崩壊した。

昭和時代前半には清水峠に上越線清水トンネル(現在の上り線)が開通した。 一方道路は開通しておらず、戦後の1957年に、ようやく三国峠国道17号三国トンネルが開通した。

その後も1967年に上越線の複線化に伴って現在の下り線、新清水トンネルが開通し、さらに、1982年に上越新幹線の大清水トンネル、1985年に関越自動車道関越トンネルが開通した。

一方の清水峠は、新しい登山道が整備されたり、1970年に清水新道が国道291号に指定されたが、クルマが通れる道路は建設されてない。 清水新道は廃道となっている。 また、三国峠には2022年度に新三国トンネルが開通する。

交通[編集]

現在は三国峠の国道17号、清水峠の関越自動車道がクルマの通行できる上越国境の道路だが、国境と呼ばれる地域より少し西に国道405号、三国峠の少し西に国道353号、群馬県と福島県の県境の尾瀬に国道401号が通っている。 しかし、この3つの国道は全てこの区間が分断区間となっていて、クルマの通行はできない。

鉄道は、上越新幹線と上越線が通っているが、上越線の水上駅越後中里駅は1日5往復。 多客時でも1日7往復ととても少ないため青春18きっぷの難所の1つとされている。

関連項目[編集]