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仙石型放送
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仙石型放送とは、駅自動放送の種類の一つ。
2000年3月11日に仙石線のあおば通駅が開業し、仙台駅〜陸前原ノ町駅が地下化された際に初めて導入された。男声は山田吉輝、女声は戸谷美惠子[1]。
かつては放送装置が更新されるとたいていこの放送に替わっていたため、ATOS対象外線区で採用駅が増えつつあり、ATOS線区の駅でもATOS導入直前にこの放送に替えられることが多いため、ATOS機器が故障していると詳細型放送が流せなくなり、この放送になることが多かった。[注釈 1] しかし近年では巌根型放送、相模線や高崎支社管内などでは巌根・館山型放送に置き換えが進んで次第に減少傾向にあるが、最近JR北海道で新型放送として新たに導入する駅がある(帯広駅など)。
主な使用箇所[編集]
- 仙石線:あおば通駅~苦竹駅(なお、あおば通駅は接近放送のみを山田吉輝が担当、発車放送は永楽型放送で蟇田充子が担当)。
- JR北海道:帯広駅、新函館北斗駅、稚内駅、母恋駅(以上戸谷美惠子のみ担当)、釧路駅(山田吉輝のみ担当)。
- 奥羽本線:大久保駅、八郎潟駅、鷹ノ巣駅、川部駅、新青森駅。なお、新青森駅のみ詳細型となっている。
- 羽越本線:象潟駅、西目駅。
- 青梅線:宮ノ平駅~白丸駅。声質が異なる。また、「○○方面行き」とアナウンスされる。かつては奥多摩駅でも使用されていたが、汎用の言い回しであった。
- 総武快速線:自放音源として錦糸町駅・新小岩駅で使用される場合がある。放送の言い回しも更新前の総武暫定型放送と同じ。
- 山手線 : 自放音源として秋葉原駅・新橋駅で使用される場合がある。
- 京浜東北線・根岸線 : 自放音源として秋葉原駅・桜木町駅で使用される場合がある。
- 埼京線・湘南新宿ライン : 自放音源として新宿駅で使用される場合がある。
- 宇都宮線・高崎線 :自放音源として上野駅で使用されたケース有り。かつては浦和駅でも使用された。
- 東海道線:自放音源として横浜駅で使用される場合がある。
- 伊豆急行線:稲梓駅を除く全駅。
- 伊豆箱根鉄道大雄山線:小田原駅。
過去の使用箇所[編集]
- 上越線:高崎問屋町駅、井野駅、高崎駅、新前橋駅、渋川駅、沼田駅、後閑駅で使用されていた。
- 高崎線:倉賀野駅、高崎駅で使用されていた。
- 五日市線:熊川駅、秋川駅、武蔵引田駅で使用されていたが、巌根・館山型放送に変更された(現在はATOS型放送に再変更)。
- 鶴見線:鶴見駅で使用されていたが、巌根・館山型放送に変更された。
- 相模線:厚木駅を最後に消滅。かつて多くの駅で使用されていたがすべて巌根・館山型放送に変更された。
- 信越本線:北高崎駅と高崎駅で使用されていたが前者は永楽型放送に、後者は巌根・館山型放送に変更された。
- 伊東線:来宮駅、伊豆多賀駅、網代駅、宇佐美駅で使用されていたが、現在は巌根・館山型放送に変更された。
- 横須賀線:北鎌倉駅~久里浜駅で使用されていたが、巌根型放送に変更された(現在はATOS放送に再変更)。今後は自放音源として使用される。
- 外房線:八積駅で使用されていたが、巌根型放送に変更された(現在は外房PRC型放送)。接近チャイムは房総型と同じチャイムだった。
- 内房線:千倉駅で使用されていた。接近チャイムは八積駅と同様房総型と同じチャイム(後に通常のチャイムに変更される)で、放送の言い回しも更新前の東海道型放送の言い回しを引き継いでいたが、巌根型放送に変更された(現在は外房PRC型放送)。
- 南武線:尻手駅、武蔵小杉駅、稲城長沼駅、府中本町駅などで使用されていた。ATOS導入直前に線内の大半の駅が変更された。横浜支社管内の駅では東海道型放送と同様にドア閉めの放送が、「ドアが閉まります。無理なご乗車はおやめください。」、接近放送では「危ないですから、黄色い線まで下がってお待ちください」という言い回しだったが、巌根型放送に変更された(現在はATOS放送)。
- 常磐線:常陸多賀駅を最後に消滅。かつて多くの駅で使用されていたが、岩間駅から先の友部駅、赤塚駅、水戸駅、勝田駅、日立駅以外のいわき駅までの駅は巌根・館山型放送に変更された。
- 東海道線:大磯駅、鴨宮駅、真鶴駅で使用されていた(現在はATOS放送に変更)。
- 成田線(我孫子支線):布佐駅で使用されていた。
- 両毛線:新前橋駅、前橋駅、前橋大島駅、伊勢崎駅、足利駅で使用されていた。
- 中央本線:東山梨駅、韮崎駅、新府駅、穴山駅、長坂駅、小淵沢駅で使用されていた。
- 八高線:金子駅で使用されており、接近チャイムが独特のものであった。
- 川越線:武蔵高萩駅、笠幡駅、的場駅で使用されていた(現在はATOS型放送)。
首都圏内の駅で使用されているのは、言い回しが改良されている。近年は音声を再収録した新タイプのものが導入されていた(大甕駅、横須賀駅など)。また、大半の駅では行き先を言わないものが主に使われており、川越線や青梅線などのごく一部の駅では「○○方面行き」といった簡易な行き先を言うものも存在する(これは、ユニペックス型やカンノ型も同様である。)が、新青森駅と帯広駅では詳細な行き先を言う詳細型が使用されている。
放送文例[編集]
簡易型[編集]
- 「まもなく、○番線に、(上りor下り)電車(列車)が参ります。(あぶないですから、)黄色い線までお下がりください。」
- 「(○番線(の)、)(発車します。)ドアが閉まります(から、)。ご注意ください。」
錦糸町駅・新小岩駅・千倉駅[編集]
- 「○番線に、電車が参ります。あぶないですから、黄色い線までお下がりください。」
- 「発車致します。ドアが閉まりますから、ご注意ください。(電車発車時の駆け込み乗車は大変危険です。おやめください。<錦糸町駅・新小岩駅>)」
詳細型[編集]
- 「まもなく、○番線に、(種別)○○行きが、参ります。あぶないですから、黄色い線まで、下がってお待ちください。」
- 「まもなく、○番線から、(種別)○○行きが、発車します。お見送りのお客様は、黄色い線まで、お下がりください。」