多摩都市モノレール線
多摩都市モノレール TT 多摩都市モノレール線 | |
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多摩都市モノレール1000系電車 (立川北駅) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都 |
種類 | 跨座式モノレール(日本跨座式) |
起点 | 上北台駅 |
終点 | 多摩センター駅 |
駅数 | 19駅 |
路線記号 | TT |
開業 | 1998年11月27日 |
所有者 | 多摩都市モノレール |
運営者 | 多摩都市モノレール |
使用車両 | 1000系電車 |
路線諸元 | |
路線距離 | 16.0 km |
線路数 | 複線 |
電化方式 | 直流1,500 V |
閉塞方式 | 車内信号式 |
保安装置 | ATC |
最高速度 | 65 km/h |
多摩都市モノレール線(たまとしモノレールせん)とは、東京都立川市に本社を置く多摩都市モノレールが多摩センター駅から上北台駅を運営する。「多摩モノレール線」の呼称を使用している。
概要[編集]
多摩センター駅から上北台駅まで、東京の多摩地域を南北に縦断するモノレールで多摩地域の南北の移動の改善を目的に開業した。モノレール開業以前の多摩地域は都心とを東西に結ぶ路線が多くある一方で南北に結ぶ路線がなくバスを利用するか南武線などを乗り継ぎ大回りする必要があり南北の移動が不便であった。そこで計画されたのが多摩都市モノレールである。今後は武蔵村山市や町田市などに延伸される予定である。
歴史[編集]
- 1982年 (昭和57年) - 東京都長期計画においてモノレール整備案が出された[1]。
- 1998年(平成10年)11月27日 - 上北台駅 - 立川北駅5.4kmが開業する[2]。
- 2000年(平成12年)1月10日 - 立川北駅 - 多摩センター駅10.6kmを延伸開業。
- 2020年(令和2年)1月23日 - 上北台駅から箱根ヶ崎駅間延伸決定。
- 2022年(令和4年)1月31日 - 町田駅までの延伸ルート決定が報道される[3]。
- 2024年(令和6年)7月23日 - 上北台駅から箱根ヶ崎駅間軌道事業特許を申請[4]。
駅一覧[編集]
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
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箱根ヶ崎駅 | - | ■八高線 | 西多摩郡瑞穂町 | ||
瑞穂武蔵 | |||||
青岸橋東交差点 | 武蔵村山市 | ||||
三ツ木交差点 | |||||
本町1丁目交差点 | |||||
村山病院北交差点 | |||||
学園三丁目交差点 | |||||
TT 19 | 上北台駅 | 0.0 | 東大和市 | ||
TT 18 | 桜街道駅 | 0.7 | 0.7 | ||
TT 17 | 玉川上水駅 | 0.8 | 1.5 | SS 西武拝島線 (SS33) | |
TT 16 | 砂川七番駅 | 1.0 | 2.5 | 立川市 | |
TT 15 | 泉体育館駅 | 0.5 | 3.0 | ||
TT 14 | 立飛駅 | 0.6 | 3.6 | ||
TT 13 | 高松駅 | 0.6 | 4.2 | ||
TT 12 | 立川北駅 | 1.2 | 5.4 | JC 中央線・青梅線・JN 南武線 ⇒ (立川駅:JC 19・JN 26) | |
TT 11 | 立川南駅 | 0.4 | 5.8 | ||
TT 10 | 柴崎体育館駅 | 0.7 | 6.5 | ||
TT 09 | 甲州街道駅 | 1.5 | 8.0 | 日野市 | |
TT 08 | 万願寺駅 | 1.3 | 9.3 | ||
TT 07 | 高幡不動駅 | 1.2 | 10.5 | KO 京王線 (KO29) | |
TT 06 | 程久保駅 | 0.8 | 11.3 | ||
TT 05 | 多摩動物公園駅 | 1.0 | 12.3 | ||
TT 04 | 中央大学・明星大学駅 | 1.1 | 13.4 | 八王子市 | |
TT 03 | 大塚・帝京大学駅 | 0.9 | 14.3 | ||
TT 02 | 松が谷駅 | 0.8 | 15.1 | ||
TT 01 | 多摩センター駅 | 0.9 | 16.0 | OT 小田急多摩線 (OT 06) KO 京王相模原線 (KO41) |
多摩市 |
延伸計画[編集]
上北台駅から箱根ヶ崎駅への延伸が2020年1月23日に、正式に決定し鉄道路線のない武蔵村山市への延伸が実現することになった。多摩センター駅から町田駅への延伸も費用対効果の高さから今後決定する可能性が高い。町田への延伸は2018年6月に市長が2032年に実現したいと発表している[5]。延伸するためには軌道下に幅25m以上の都市計画道路の整備が必要となる。箱根ヶ崎路線は約7㎞の大部分で新青梅街道を導入空間とするが、2023年度中に全区間で道路拡幅工事が完成するため、先行して着手すると見られている。町田路線は延伸想定区間13kmのうち導入区間確保済が約7km、拡幅が必要となる区間が約2km、整備未着手の区間が約4kmとなっている。
その他、多摩センター駅から南大沢駅を経由して八王子駅へ至る延長約17キロメートルの路線は「今後整備について検討すべき路線」とされている(交通政策審議会「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」平成28年4月20日)。あきる野市・稲城市・府中市方面へ至る路線の構想(多摩モノレール是政延伸構想など)がある。
関連記事[編集]
- 多摩モノレール通り - 多摩センターから立川南までモノレール下を通る
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
- 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1997年5月号「多摩都市モノレールの概要」pp.72 - 76
- 日本鉄道運転協会『運転協会誌』2012年6月号車両基地特集: 多摩都市モノレール(株)運輸部工務課車両係 樋口宏志「多摩都市モノレール車両基地の概要」