酸素
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酸素(さんそ、英:Oxygen)とは原子の一種である。原子記号は「O」。大気中の常温では気体で、酸素分子 O2を形成して存在する。
概要[編集]
気体の酸素は、空気中に約20%含まれている。人類を含む多くの生命体にとって呼吸の際に消費されるため、生命維持のために必要不可欠な物質である。また、有機物を燃焼させる場合にも酸素のはたらきが大きいため、やはり必要不可欠な物質である。成層圏では酸素分子の一部が解体してオゾンとなり、オゾン層を形成し、紫外線を吸収する。
植物が行う光合成は、二酸化炭素と水が化学変化して発生する[1]。
反応式について[編集]
酸素原子は単独では存在せず、二個の酸素原子がくっ付いた状態で存在する。そのため反応式を書くのが難しいので例をあげておく。
ベンゼンと酸素が反応して二酸化炭素と水が生じる場合。
- (正)2C6H6 + 15O2 → 12CO2 + 6H2O
- (誤) C6H6 + 15O → 6CO2 + 3H2O
メタンと酸素が反応して二酸化炭素と水が生じる場合。
- (正)CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O
- (誤)CH4 + 4O → CO2 + 2H2O
プロパンと酸素が反応して二酸化炭素と水が生じる場合。
- (正)C3H8 + 7O2 → 3CO2 + 4H2O
- (誤)C3H8 + 14O → 3CO2 + 4H2O
オクタンと酸素が反応して二酸化炭素と水が生じる場合。
- (正)C8H18 + 17O2 → 8CO2 + 9H2O
- (誤)C8H18 + 34O → 8CO2 + 9H2O
アセチレンと酸素が反応して二酸化炭素と水が生じる場合。
- (正)C2H2 + 3O2 → 2CO2 + H2O
- (誤)C2H2 + 6O → 2CO2 + H2O
オクタンが不完全燃焼してベンゼンが生じる場合[要出典]。
- (正?)C8H18 + 5O2 → C6H6 + 2CO2 + 6H2O
- (誤?)C8H18 + 10O → C6H6 + 2CO2 + 6H2O
オクタンが不完全燃焼してメタンが生じる場合[要出典]。
- (正?)2C8H18 + 9O2 → 8CH4 + 8CO2 + 2H2O
- (誤?) C8H18 + 9O → 4CH4 + 4CO2 + H2O
同位体[編集]
詳細は「jawp:酸素の同位体」を参照
安定同位体は「16O」「17O」「18O」の3つで「16O」が99.762%を占める。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ このとき発生する酸素は水が由来。