チタン
ナビゲーションに移動
検索に移動
性質[編集]
金属光沢を持つ。第4族に属する。酸化物である酸化チタンは非常に安定的な化合物で、白色顔料として利用される。原子量は47.867、電子殻は2, 8, 10, 2である。常温では酸や食塩水(海水)などに対し高い耐蝕性を示す。 比重は鋼鉄の約 55 % 小さく、融点が高いため、航空機材料としては優秀である。非常に強度が高く、鋼鉄以上の強度を持つ。反面、アルミニウムと異なり、靭性が小さいために絞り加工が難しい。
歴史[編集]
1791年、イギリスの聖職者ウィリアム・グレゴールが発見し「メナカイト (menachite)」と名付けた。発見地のメナカン谷にちなむ。 1795年、プロイセンのマルティン・ハインリヒ・クラプロートがギリシャ神話における地球最初の子であり巨神とされたティターン(タイタン)にちなみ「チタン」と名付けた。そんなわけで“Titanic”には「巨大な」という意味もあり、「タイタニック号」は「巨大客船」の意であってチタン製ではない。「宇宙には Titanic な雲がある」という文章にぶち当たって「宇宙にはチタンの雲があるのか?」と困惑する学生もいた。単に「巨大星雲」の意である。
利用[編集]
形状記憶合金として、ニッケルとチタンの合金であるニチノールが有名である。ほかには「チタバリ」ことチタン酸バリウムがある。