ルテチウム
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ルテチウム(英:Lutetium)は、原子番号71の元素(記号 Lu)。 原子量175.0。銀白色の金属である。
ランタノイド内で最後に発見された元素。常温で固体。ランタノイドの中で最も希少な金属である。しかし、金や銀よりは多い。レアアースの一つである。
1905年にウェルスバッハはスペクトル分析により新元素を発見したと言われる。 2年後の1907年、フランスの化学者G.ユルバン(Georges Urbain)がルテチウムを単体分離した。同年、それとは独立にオーストリアの鉱物学者ウェルスバッハ(Baron Carl Auer von Welsbach)と米国の化学者チャールズ・ジェイムズ(Charles James)も同年に単体分離した。
なおルテニウム(ruthenium)は原子番号44の元素で元素記号は Ruなので、全く別の元素である。
用途[編集]
下記の用途に使用されている。
- ルテチウム176 - 年代測定
- 臭化ルテチウム - 高輝度放電ランプ
- 製油所における石油クラッキングにおける触媒
- アルキル化、水素化、および重合の用途
- ルテチウムイオン原子時計
- タンタル酸ルテチウム - LED電球の蛍光体
- ルテチウムオキシオルトシリケート - 陽電子放出断層撮影
価格[編集]
現代の分離技術の進歩により、昔のように目玉が飛び出るほどの大金を積まなければ買えないというものではなくなっている。富士フイルム和光純薬(株)のルテチウムは1gで12200円、5g¥51,500(2018年8月31日)[1]。