水銀
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水銀(すいぎん、元素記号Hg)とは、元素番号80の元素である。
概要[編集]
銀白色の金属で、融点は-38.83°Cと、全ての金属の中で最も低く、常温で液体である唯一の単体金属である。他の元素を含めても他に常温で液体であるのは臭素しかない。沸点は356.7°C、原子量は200.59である。
水銀は古代から知られており、かつてはアマルガム形成を利用した金や銀の精錬、温度計や体温計に用いられたが、有害であることが知られるようになると次第に使われなくなった。特に、メチル水銀などの一部の有機化合物は猛毒であり、水俣病や新潟水俣病の原因ともなった。
イオン化傾向は金属の中では比較的小さく、標準電極電位は0.80Vであり、乾燥空気中では強熱により酸化され、水とは反応せず、酸化力の高い硝酸や熱濃硫酸とだけ反応するレベルである。
歴史[編集]
奈良市の東大寺にある大仏も水銀を用いて金メッキを施したが、後に原因不明の奇病が蔓延した。