臭素
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臭素(しゅうそ、元素記号Br)とは、元素番号35の元素であり、ハロゲンに分類される。単体は赤褐色で刺激臭を持ち、猛毒である。非金属元素としては唯一、常温で液体(融点-7.3℃、沸点58.8℃)であり、金属元素を含めても、常温で液体である元素は水銀が増えるのみである。他のハロゲンと同様、単体は二原子分子を構成し、一価のイオン(臭化物イオン)になりやすい。原子量は79.90、常温での密度は3.10g/cm3である。臭素は1826年に、フランスの化学者アントワーヌ・ジェローム・バラールによって発見された。現在では主に海水に塩素を吹き込むことによって生産され、医薬品、消火剤、酸化剤、難燃剤、感光剤、染料などに使用されている。