塩素
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塩素(えんそ、元素記号Cl)とは、元素番号17の元素である。
性質[編集]
非金属元素、ハロゲンに分類され、単体は常温で気体、淡黄緑色で刺激臭を持ち、人体には有毒である。融点は-101.5 °C、沸点は-34.04 °Cであり、常温での密度は標準状態において3.214g/Lである。他のハロゲンと同様に、反応性が強く、単体は二原子分子を構成し、一価の陰イオンになりやすい。空気より重い。殺菌、脱色の作用がある。水溶液は酸性を示す。水に可溶、水道水の消毒に利用される。
原子記号 | Cl |
原子番号 | |
原子量 | |
融点 | |
沸点 | |
水溶液 | 酸性 |
色 | 淡緑色 |
沿革[編集]
塩素は1774年に、スウェーデンの化学者カール・ヴィルヘルム・シェーレによって発見された。第一次世界大戦では毒ガスとして使用された。
発生方法[編集]
現在では濃塩酸に二酸化マンガンを加えたり(実験室的製法)、塩化ナトリウム水溶液を電気分解したり(工業的製法)することで合成するのが一般的である。
用途[編集]
水道水や水泳用プールの殺菌、繊維の脱色、様々なものの漂白に使われる。第一次世界大戦では毒ガスとして使用された。劇物とされている。