元素
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元素(げんそ)とは、物質を構成する原子の種類である。物質を構成するものでこれ以上分解できないものである。
概要[編集]
物質を構成する原子を、化学的性質に基づいて分類したのが元素である。原子は陽子、中性子、電子から構成されるが、陽子の数が同じで中性子の数が異なる原子(同位体)では性質はほとんど変わらないため元素にはカウントせず、また、陽子の数と電子の数が一致しないイオンも元素には数えない。したがって、元素はありえる陽子数の種類だけ存在することになる。
元素には、各々に元素番号が振られており、これはその元素の陽子の数と同じである。また、各々の元素にはアルファベット1文字もしくは2文字の元素記号が定められている。元素は2021年現在、水素からオガネソンまでの118種類が発見されている。
陽子の数が2,10,18,36,54,86,118の元素は化学反応を起こしにく(希ガス)、これらの間の数字+1番同士(アルカリ金属)、あるいは-1番同士(ハロゲン)は性質が似ているなど、元素には周期性がある。元素を周期律に従って表に並べたものを周期表という。また、まだ発見されていない元素が今後合成される可能性もある。
自然界に存在する元素や人工的に作られた元素がある。ほとんどが気体や固体であるが、臭素と水銀は液体である。強磁性を持つものが鉄、コバルト、ニッケルの3つがあるほか、放射性同位体のみ持つもの、半減期が短時間ですぐに崩壊するものがある。
思想史[編集]
物質を細かく分けていくと最後はどうなるか、古代ギリシア人は議論した。なくなってしまうという意見と、これ以上分けられない「アトム」になるという意見の二つがあった。アリストテレスはこの「アトム」を火、土、水、空気とした。
関連項目[編集]
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