固体
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固体(こたい)とは、物質の三態のうちの一態様。
概要[編集]
要するに「固い物体」なのだが、現実に存在する実用上の「固体」の定義はなかなか難しい。
例えば、ガラスは液体なのだが、「引張り応力に耐える」ので、常温のガラスは工学的には固体である。しかも内部的に引張り応力と圧縮応力が複雑に組み合わさっており、熱処理も行える。自動車用の窓ガラス(ウィンドシールド。風防ガラス)は加熱したものを急冷してあるため、一箇所が割れると粉々になる。「ルパートの涙」と呼ばれる涙滴型のガラスも、細い部分を折るだけで粉々になる。
相転移の観点から「固相」と呼ばれることもある。
人間生活との関わり・利用[編集]
金属、ことに鉄-炭素合金である鋼は熱処理によってさまざまな組織を作るため工学的に利用されてきた。熱処理ではないが、いわゆるジュラルミンには時効効果というものがあり、「置いておくと硬度が増す」という。水晶も「掘出してすぐは脆い」と中国の古書にあるという。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 『鉄のメルヘン』