塩化ナトリウム
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塩化ナトリウム (えんかなとりうむ)は、塩素原子とナトリウム原子が結びついた化合物である。
概要[編集]
常温では固体で色は白い。塩酸と水酸化ナトリウムの塩である。水溶液を電気分解すると塩素と水素が発生し、水酸化ナトリウムが残る。海水には電離してイオンとなって含まれる。食塩の主成分である。
氷と混合させたものは寒剤といい、温度は-21℃になり、華氏0度の基準となる。
- 化学式:NaOH+HCl→NaCl+H2O
塩化ナトリウムと、ナトリウムが主成分である様な呼び方だが、重量比で言うと塩素イオンの占める割合が大きい。
生物への影響[編集]
「食塩」も参照
動物の生命維持には欠かせない物質である。調味料としても重要で、地域や時代によって専売制を採用していた。
製造法[編集]
苛性ソーダなどの製造に用いる工業用の塩化ナトリウムは現在全量を天日塩輸入に頼っている。これはイオン交換樹脂膜法では、理想的な飽和食塩水の製造ができず、使える固形塩にするための蒸発に係るコストを要するからである。
過去には、アスベストを隔膜にしたアスベスト隔膜法で工業用塩が製造されていた。