ダービーマッチ

---

ダービーマッチ (英語:Derby Match) とは、ある共通の条件をもつ (例:同一地域にある、人気や実力の面でリーグを代表する、等) チームによる試合を指す言葉である。

ダービーマッチの一覧

日本プロサッカーリーグ (Jリーグ)

人気・実力面でリーグを代表するチームによるカード

• 東京ヴェルディ 対 横浜F・マリノス
  • どちらもJリーグ開幕当初から参加するチームであり、Jリーグの前身にあたる「日本サッカーリーグ」(JSL) 時代のライバルチームであった。1993年5月15日のJリーグ開幕戦ではこの2チームにより対戦している。
• 横浜F・マリノス 対 鹿島アントラーズ - 「The CLASSIC」
  • どちらもJリーグ開幕以来一度も降格を経験していない。2016年に名古屋グランパスが降格したため、発足以来J1から降格経験がないのはこの2チームとなった。近年では上記の通り、日産スタジアムにおけるこのカードを「The CLASSIC」と銘打ってイベントを開催している。ちなみに両チームの平成最後の試合 (2019年4月28日) はこの2チームの対戦となり、「The CLASSIC」としてイベントが開催された。
• 浦和レッズ 対 ガンバ大阪
  • どちらも2000年代中期の強豪チームであり、浦和は2004年にJ1ステージ優勝を果たし、翌年2005年にはG大阪がJ1リーグ優勝、さらに2006年にはこの2チームによる最終節の優勝決定戦を浦和が制しJ1リーグ優勝。2007年には浦和が、2008年にはG大阪がAFCチャンピオンズリーグを優勝し、アジアを代表するクラブとして知名度が高くなった。当時の日本代表の監督であるイビチャ・オシムやアナウンサーの倉敷保雄などが、このカードを高く評価している。
• 川崎フロンターレ 対 横浜F・マリノス
  • 2019年から両チームが共にJ1優勝を争っており、2021年は川崎が優勝し横浜FMが2位、翌2022年は横浜FMが優勝し川崎が2位だった。

同一地域にあるチームによるカード

• 東北ダービー
  • ベガルタ仙台 対 モンテディオ山形 - 「みちのくダービー」
  • ブラウブリッツ秋田 対 いわきFC
• アルビレックス新潟 対 モンテディオ山形 - 「天地人ダービー」
• 水戸ホーリーホック 対 鹿島アントラーズ - 「茨城ダービー」
• 柏レイソル 対 ジェフユナイテッド千葉 - 「千葉ダービー」
• FC東京 対 川崎フロンターレ - 「多摩川クラシコ」
• 柏レイソル 対 FC東京 - 「金町ダービー」
• FC町田ゼルビア 対 東京ヴェルディ - 「東京クラシック」
• 浦和レッズ 対 大宮アルディージャ - 「さいたまダービー」
  • 2001年に、かつて浦和が本拠地を置いていた浦和市と、大宮が本拠地を置いていた大宮市が合併しさいたま市になったため、同じさいたま市内に本拠地を置きながら地域名が違う珍しい例となった。恒例行事で知られる。
• 川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、横浜FC、Y.S.C.C.横浜、SC相模原、湘南ベルマーレのうちの2チーム - 「神奈川ダービー」
  • 横浜FM・横浜FC・Y.S.C.C.横浜のうちの2チーム - 「横浜ダービー」
• 清水エスパルス・ジュビロ磐田・アスルクラロ沼津・藤枝MYFCのうちの2チーム - 「静岡ダービー」
  • 清水対磐田は1999年のJリーグチャンピオンシップでも対戦、2戦ともホームチームがVゴールで勝利しPK戦で決着がつくなど名勝負が繰り広げられた。
• 清水エスパルス 対 ヴァンフォーレ甲府 - 「富士山ダービー」
• ヴァンフォーレ甲府 対 アルビレックス新潟 - 「川中島ダービー」
• 名古屋グランパス 対 FC岐阜 - 「名岐ダービー」
• 京都サンガ・ガンバ大阪・セレッソ大阪・ヴィッセル神戸のうちの2チーム - 「関西ダービー」
  • 京都 対 G大阪・C大阪のどちらか - 「京阪ダービー」
  • G大阪・C大阪のどちらか 対 神戸 - 「阪神ダービー」
  • G大阪 対 C大阪 - 「大阪ダービー」
    • この2チームは2016年から、J3リーグにもU-23チームを参加させており、これによりU-23における大阪ダービーも実現している。
• ヴィッセル神戸 対 徳島ヴォルティス - 「海峡ダービー」
• 中部日本横断シリーズ

Jリーグにおけるダービーマッチの現状

Jリーグにおけるダービーマッチは両チームのサポーターが会場に詰めかけることが多く、開幕戦や最終節と匹敵するほど観客が来場することも多い。またダービーマッチを記念したイベントが開催されることもある。

一方で、さいたまダービーや大阪ダービーなどを中心に、お互いのチームに対してブーイングが飛び交うこともある。例として2019年9月28日、ヤンマースタジアム長居で行われたセレッソ大阪対ガンバ大阪戦で、セレッソ大阪の選手によるフェアプレー宣言を行っている最中にガンバサポーターからブーイングが飛ぶ事態が起こった。しかもフェアプレー宣言の最中に起こったため、これに対してガンバ大阪のクラブが謝罪する事態となっている。