SLぐんま

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D51 498牽引の「SLレトロみなかみ」

SLぐんま(エスエルぐんま)とは、東日本旅客鉄道高崎支社が運行する観光列車群である。なお、本記事では高崎地区で運行されるその他機関車牽引列車についても解説する。

概要[編集]

地元の観光振興及びSLの動態保存を目的に、1990年代から運行を開始した臨時快速列車である。現在は蒸気機関車だけでなく電気機関車ディーゼル機関車も活躍しており、客車との様々な組み合わせを楽しむことができる。

土・日・祝日に原則1往復が設定され、沿線の各駅や撮影地には多くの鉄道ファンが訪れる。特に夏休み期間中は1週間に2-3回の頻度で運転されることもある。なお、2018年運行時に大雪で転車台が使用不能になる事態が発生したため、以後年末年始の運行は少なくなっている。

列車一覧[編集]

通年[編集]

  • 高崎駅-水上駅
    • SL/EL/DLレトロぐんま水上
    • SL/EL/DLぐんまみなかみ
    • SL七夕みなかみ
  • 高崎駅-横川駅
    • SL/EL/DLレトロぐんま横川
    • SL/EL/DLぐんまよこかわ
    • SL/EL/DL群馬県民の日
    • SL/EL/DL横川ナイトパーク
    • SL/EL/DL碓氷(2018年10月まで)

特別運行[編集]

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  • 2023年10月16日鉄道開業150周年を記念して「SL/EL鉄道開業150周年号」が運転された。
  • 2001年-2004年:「SLばんえつ物語」用客車を使用した「EL&SLみなかみ物語」が特別運行。

使用車両[編集]

機関車[編集]

C61 20
1949年8月に落成し、1973年まで東北・九州を中心に活躍していた。引退後は伊勢崎市華蔵寺公園にて生態保存されていたが、2011年より復元された。
D51 498
1115両が製造され、「デゴイチ」として親しまれたD51形のうち、1940年に鷹取工場で製造された車両。1972年に引退、上越線後閑駅前で保存されていたが、1988年に「動態保存」の蒸気機関車として復活した。
EF64形
1001・1053号機が活躍している。過去には37・38・39・1052号機も存在したが、全て廃車済みである。
EF65形
Pトップこと501号機が運用中。
DD51形
842・895の2両。

客車[編集]

旧型客車
スハフ32-2357・オハニ36-11・スハフ42-2173・スハフ42-2234・オハ47-2246・オハ47-2261・オハ47-2266の7両が運用されている。オハニ36-11は荷物車 (鉄道車両)との合造となっており、現在は物販スペースとして使用されている。また、スハフ42-2173はラウンジカーである。
12系
オハ12-366〜369・スハフ12-161〜162。旧客と異なり、こちらは冷房が完備されている。このほかに、裏方で活躍する車両としてオヤ12-1が存在する。

今後[編集]

既報の通り、JR東日本は2023年度末より新型事業用車両のE493系GV-E197系の本格稼働を開始する予定である。

Achtung.png以下の内容は投稿者の予想や憶測を含みます。
確定事項ではありません。参考程度にご覧下さい。

これにより、ぐんま車両センタ-所属機も見直される可能性があり、SLぐんま号が運行終了となるリスクが指摘されている。2020年発表の労組資料では「機関車の全廃」と「SLの在り方の見直し」が明記されており、補機を務める電気機関車やディーゼル機関車の滅亡は確定事項であろう。一方で、SLは「見直し」に留まっているため、100%廃止というわけではなさそうだ。

しかし、転車台のある水上側はともかく、SLの折り返し設備のない横川方面ではSLのPP運転あるいはGV-E197系やE493系連結でもしない限り運転続行は不可能である。仮に後者をした場合は鉄道界隈での大炎上は避けられず、貴重な鉄道ファンの利用者層を失う大惨事になりかねない。

そもそも、ぐんまのSL列車を運転する意義があるのかという疑問もある。蒸気機関車には莫大な維持費用がかかるため、500円の指定席料金で賄いきれるわけがなく、赤字は必然である。では、そこまでして赤字運行を続ける価値があるのかというとこれも微妙である。実の所、わざわざSLぐんま号を使うのは首都圏からの日帰り客が大半で、現地で宿泊や観光を行う層は少数派であろう。従って、SLぐんまが地域振興に大きく貢献しているわけではないと言える(その点で、日光観光とうまく併用できる東武鉄道のSL大樹は勝ち組である)。

昨今、全国的にSLの縮小が進んでおり、SL銀河・SL人吉・SL北びわこなどが引退もしくは運行終了が発表済みである。高崎地区でも2020年代後半にはE131系またはE233系転属による輸送体系再編が行われると見られ、もしGV-E197系デビューを乗り越えたとしても、これらに前後してSLぐんまの運行は終了となるであろう。

憶測はここまで

関連項目[編集]