池内紀
ナビゲーションに移動
検索に移動
池内 紀(いけうち おさむ、昭和15年(1940年)11月25日 - 令和元年(2019年)8月30日)は、日本のドイツ文学者、エッセイスト。
来歴[編集]
兵庫県出身。東京外国語大学を卒業し、東京大学大学院を修了した。オーストリアの首都・ウィーンに留学し、隣国の当時のチェコスロバキアで昭和43年(1968年)に起きた自由化運動・プラハの春に遭遇している。
神戸大学の助教授、東京都立大学教授などを歴任し、55歳の時に東京大学を辞職して文筆業に転換。カフカやエリアス・カネッテイ、ギュンター・グラスらによる多くのドイツ語小説を翻訳した。その他に「諷刺の文学」「ウィーンの世紀末」など幅広い著作を残している。講演活動にも熱心で、正岡子規や司馬遼太郎作品の坂の上の雲などをテーマにして多くの講演を行なった。
平成6年(1994年)には「海山のあいだ」で講談社エッセイ賞を受賞。平成12年(2000年)にはゲーテのファウストの翻訳で毎日出版文化賞を受賞。平成14年(2002年)にはカフカ小説全集の翻訳で日本翻訳文化賞を受賞。さらに「ゲーテさんこんばんは」で桑原武夫学芸賞を、「恩地孝四郎」で読売文学賞を受けている。
令和元年(2019年)8月30日に死去した。78歳没。
家族[編集]
弟に宇宙物理学者で総合研究大学院大学名誉教授の池内了。息子にイスラム政治思想の専門家で東京大学先端科学技術研究センター教授の池内恵。
著作[編集]
- 『池内紀の仕事場』全8巻 みすず書房、2004-2005(著作選集)
- 世紀末の肖像
- 〈ユダヤ人〉という存在
- カフカを読む
- 自由人の暮らし方
- 文学の見本帖
- 架空の旅行記
- 名人たちの世界
- 世間をわたる姿勢
詩集・小説[編集]
- 『傀儡師の歌 詩集』思潮社、1973
- 『喜劇人間百科 あるいはブヴァールとペキュシェ物語』村松書館 1980
- 『天のある人 二十三の物語』河出書房新社 1989
- 『開化小説集』岩波書店 1991
- 『閣下、ご臨終です』講談社 1991
- 『錬金術師通り 五つの都市をめぐる短篇集』文藝春秋 1993
- 『街が消えた!』新潮社 1992
- 『ペトリの祭檀』東逸子絵 新書館 1997
- 『川の司祭 十二の塔の物語』マガジンハウス 1999
- 『シロターノフの帰郷 短篇集』イッセー尾形挿画 青土社 2011
随筆・評論[編集]
- 『天狗洞食客記 近代文学逍遙5』コーベブックス〈南柯叢書〉 1976。牧野信一論
- 『諷刺の文学』白水社〈白水叢書〉 1978、新装版1995-第10回亀井勝一郎賞受賞
- 『書斎のコロンブス』冬樹社 1982/改訂版 『本を焚く』冬樹社ライブラリー 1990
- 『温泉 湯の神の里をめぐる』白水社 1982
- 『ことばの演芸館 笑いの文章読本』白水社 1983
- 『恋愛読本』彌生書房 1984
- 『風景読本』彌生書房 1985
- 『M博士 往来の思想』青土社 1985
- 『私の人物博物館』筑摩書房 1987
- 『地球の上に朝がくる―懐かしの演芸館』河出書房新社 1987/ちくま文庫 1992
- 『温泉旅日記』河出書房新社 1988/徳間文庫 1996
- 『伝綺肖像館』日本文芸社 1989
- 『文学の森を歩く』筑摩書房 1989
- 『旅の音楽』音楽之友社 1989
- 『西洋温泉事情』鹿島出版会 1989
- 『新編綴方教室』平凡社 1989/平凡社ライブラリー 1993
- 『恋文物語』新潮社 1990/ちくま文庫 1994
- 『ガラメキ温泉探険記』メディアファクトリー 1990
- 『悪魔の話』講談社現代新書 1991/講談社学術文庫 2013
- 『読書見本帖』丸善ライブラリー 1991
- 『旅に出たい』平凡社 1992
- 『少年探検隊』平凡社 1992
- 『一〇一冊の図書館』丸善ライブラリー 1993
- 『ことばの引き出し』大修館書店 1993
- 『海山のあいだ』マガジンハウス 1994/角川文庫 1997/中公文庫 2011-講談社エッセイ賞受賞
- 『20世紀博物館』平凡社 1994
- 『私はこうして読書をたのしんだ』中央公論社 1994
- 『幻獣の話』講談社現代新書 1994
- 『雲は旅人のように 湯の花紀行』日本交通公社出版事業局 1995
- 『架空旅行記』鹿島出版会 1995
- 『ああ天地の神ぞ知る ニッポン発見旅』講談社 1995
- 『とっておき美術館』講談社 1996/改題 『ちょっと寄り道美術館』光文社知恵の森文庫 2003
- 『見知らぬオトカム 辻まことの肖像』みすず書房 1997
- 『文学探偵帳』平凡社 1997
- 『播磨ものがたり』神戸新聞総合出版センター 1997
- 『遊園地の木馬』みすず書房 1998
- 『山の朝霧里の湯煙』山と溪谷社 1998
- 『いまは山中いまは浜』岩波書店 1998
- 『はなしの名人 東京落語地誌』角川選書 1999
- 『湯めぐり歌めぐり』集英社新書 2000
- 『日本の森を歩く』山と溪谷社 2001
- 『なじみの店』みすず書房 2001
- 『ちょん髷とネクタイ 時代小説を楽しむ』新潮社 2001
- 『マドンナの引っ越し』晶文社 2002
- 『池内紀生きる知恵』日本放送出版協会 2002
- 『川の旅』青土社 2002
- 『無口な友人』みすず書房 2003
- 『二列目の人生 隠れた異才たち』晶文社 2003/集英社文庫 2008
- 『生きかた名人 たのしい読書術』集英社、2004/改題 『作家の生きかた』集英社文庫 2007
- 『ニッポン発見記』講談社現代新書 2004/中公文庫 2012
- 『ひとり旅は楽し』中公新書 2004
- 『町角ものがたり』白水社 2004
- 『森の紳士録 ぼくの出会った生き物たち』岩波新書 2005
- 『山の仲間たち』幻戯書房 2005
- 『なぜかいい町一泊旅行』光文社新書 2006
- 『あだ名の人生』みすず書房 2006
- 『異国を楽しむ』中公新書 2007
- 『川を旅する』ちくまプリマー新書 2007
- 『池内式文学館』白水社 2007
- 『出ふるさと記』新潮社 2008/中公文庫 2011
- 『ひとつとなりの山』光文社新書 2008
- 『富の王国-ロスチャイルド』東洋経済新報社 2008
- 『世の中にひとこと』NTT出版〈ライブラリーレゾナント〉 2009
- 『日本風景論』角川選書 2009
- 『東京ひとり散歩』中公新書 2010
- 『祭りの季節』みすず書房 2010-写真 池内郁
- 『文学フシギ帖 日本の文学百年を読む』岩波新書 2010
- 『ことばの哲学 関口存男のこと』青土社 2010
- 『作家のへその緒』新潮社 2011
- 『今夜もひとり居酒屋』中公新書 2011
- 『恩地孝四郎 一つの伝記』幻戯書房 2012 - 読売文学賞評論・伝記賞受賞
- 『きまぐれ歴史散歩』中公新書 2013
- 『ニッポン周遊記 町の見つけ方・歩き方・つくり方』青土社 2014
- 『目玉の体操』幻戯書房 2014
- 『戦争よりも本がいい』講談社 2014
- 『本は友だち』みすず書房 2015
- 『ニッポン旅みやげ』青土社 2015
- 『亡き人へのレクイエム』みすず書房 2016
- 『旅の食卓』亜紀書房 2016
- 『きょうもまた好奇心散歩』新講社 2016
- 『散歩本を散歩する』交通新聞社 2017
- 『すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる』毎日新聞出版 2017
- 『記憶の海辺 一つの同時代史』青土社 2017
- 『みんな昔はこどもだった』講談社 2018
- 『湯けむり行脚 池内紀の温泉全書』山川出版社 2019
- 『東海道ふたり旅 道の文化史』春秋社 2019
- 『ことば事始め』亜紀書房 2019
ドイツ文学・文化論関連[編集]
- 『ウィーン 都市の詩学』美術出版社〈美術選書〉 1973/改訂版『ウィーン ある都市の物語』ちくま文庫 1989
- 『シレジアの白鳥』村松書館 1978
- 『世紀末と楽園幻想』白水社 1981/白水Uブックス 1992
- 『ウィーンの世紀末』白水社 1981/白水Uブックス 1992
- 『ウィーン 都市の万華鏡』音楽之友社〈音楽選書〉 1983
- 『世紀末の窓 二十一の肖像』美術公論社 1983
- 『闇にひとつ炬火あり-ことばの狩人 カール・クラウス』筑摩書房〈水星文庫〉 1985/講談社学術文庫 2015
- 『ザルツブルク 祝祭都市の光と影』音楽之友社 1988/ちくま文庫 1996
- 『道化のような歴史家の肖像』みすず書房 1988。エゴン・フリーデル論
- 『ウィーンの森の物語 ウィーン耳の旅』主婦の友社 1989。CD付き
- 『モーツァルトとは何か』文藝春秋 1991/『モーツァルト考』 講談社学術文庫 1996
- 『カフカのかなたへ』青土社 1993/講談社学術文庫 1998
- 『ハプスブルクの旗のもとに』NTT出版〈気球の本〉 1995
- 『ぼくのドイツ文学講義』岩波新書 1996
- 『姿の消し方-幻想人物コレクション』集英社 1998
改題『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』光文社知恵の森文庫 2008 - 『ちいさなカフカ』みすず書房 2000
- 『ゲーテさんこんばんは』集英社 2001/集英社文庫 2005-桑原武夫学芸賞受賞
- 『ドイツ 町から町へ』中公新書 2002
- 『カフカの書き方』新潮社 2004
- 『カフカの生涯』新書館 2004/白水Uブックス 2010
- 『となりのカフカ』光文社新書 2004
- 『自由人は楽しい モーツァルトからケストナーまで』日本放送出版協会〈NHKライブラリー〉 2005
- 『ある女流詩人伝』青土社 2012。ユーリエ・シュライダー(1882〜1939)伝
- 『カント先生の散歩』潮出版社 2013/潮文庫 2016
- 『消えた国 追われた人々 東プロシアの旅』みすず書房 2013
- 『闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マンの亡命日記』中公新書 2017
- 『ドイツ職人紀行』東京堂出版 2018
- 『ヒトラーの時代 ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか』中公新書 2019
翻訳[編集]
- 『カール・クラウス詩集』思潮社 1967
- カール・クラウス『人類最期の日々』法政大学出版局「著作集9・10」 1971、新版(上下) 2016
- エリアス・カネッティ『眩暈』法政大学出版局 1972、新版2004、改版2014
- エリアス・カネッティ『猶予された者たち 戯曲』法政大学出版局 1975。小島康男共訳
- カール・クラウス『著作集 5 アフォリズム』法政大学出版局 1978。編訳
- 『ガレッティ先生失言録』創土社 1980。編訳
改訂版『象は世界最大の昆虫である』 白水社 1992/白水Uブックス 2005 - フランツ・ブライ『同時代人の肖像』法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1981。新版刊
- ジャン・アメリー『さまざまな場所 死の影の都市をめぐる』法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1983
- 『ホフマン短篇集』岩波文庫 1984
- ジャン・アメリー『罪と罰の彼岸』法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1984/みすず書房(改訂版) 2016
- アーデルベルト・フォン・シャミッソー『影をなくした男』岩波文庫 1985
- 『カフカ短篇集』岩波文庫 1987。編訳
- パトリック・ジュースキント『香水-ある人殺しの物語』文藝春秋 1988/文春文庫 2003
- 『ウィーン世紀末文学選』岩波文庫 1989。編訳
- ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらいの伝説』白水社 1989、白水Uブックス 1995/岩波文庫 2013。他四篇を新訳
- アルトゥル・シュニッツラー『夢小説・闇への逃走』岩波文庫 1990
- ヨーゼフ・ロート『蜘蛛の巣』白水社 1991
- ブルース・チャトウィン『ウッツ男爵-ある蒐集家の物語』文藝春秋 1993/白水Uブックス 2014
- ハインリヒ・シュリーマン『古代への情熱』小学館地球人ライブラリー 1995。編訳
- G.C.リヒテンベルク『リヒテンベルク先生の控え帖』平凡社ライブラリー 1996。編訳
- クルト・パーレン『音楽家の恋文』西村書店 1996
- R・ヴァイセンベルガー編『ウィーン 1890-1920 芸術と社会』岩波書店 1995。岡本和子と共訳
- 『カフカ寓話集』岩波文庫 1998。編訳
- ネイハム・N・グレイツァー『カフカの恋人たち』朝日新聞社 1998
- ゲーテ『ファウスト』(全2巻)、集英社 1999-2000/集英社文庫、2004。毎日出版文化賞受賞
- ベーツァ・カネッティ(夫人)『黄色い街』法政大学出版局 1999
- 『フランツ・カフカ小説全集』 白水社 全6巻、2000-2002/白水Uブックス 全8巻 2006
※前者で2002年度日本翻訳文化賞受賞。- 失踪者 カフカ小説全集 2000/河出書房新社「世界文学全集 Ⅱ-02」に収録 2009
- 変身 カフカ小説全集 2001
- 城 カフカ小説全集 2001
- 万里の長城 カフカ小説全集 2001
- 審判 カフカ小説全集 2001
- 掟の問題 カフカ小説全集 2002
- ギュンター・グラス『蟹の横歩き ヴィルヘルム・グストロフ号事件』集英社 2003
- イヌマエル・カント『永遠平和のために』綜合社(集英社) 2007、新版2015
- ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』河出書房新社「世界文学全集12」 2010
- クラウディオ・マグリス『ドナウ-ある川の伝記』NTT出版 2012
- フランツ・カフカ『ミレナへの手紙』白水社 2013
- ジャン・アメリー『罪と罰の彼岸 打ち負かされた者の克服の試み』みすず書房 2016
児童向け[編集]
- 『魔女様御優待乗車賃無料』書肆山田「世界のライト・ヴァース」 1982。編訳、高岸昇絵
- グリム兄弟『グリム童話集』新書館(全3巻) 1985。アーサー・ラッカム絵/ちくま文庫(上下)1989
- アンドレ・オデール『かめのスープはおいしいぞ』ほるぷ出版 1985
- アネリース・シュヴァルツ『ふしぎないきもの』ほるぷ出版 1990
- パトリック・ジュースキント『ゾマーさんのこと』文藝春秋 1992。ジャン=ジャック・サンペ絵
- ミヒャエル・エンデ『レンヒェンのひみつ』岩波書店 1992
- エーリヒ・ケストナー『ケストナーの「ほらふき男爵」』泉千穂子共訳、筑摩書房 1993/ちくま文庫 2000
- ミヒャエル・エンデ『魔法の学校 エンデのメルヒェン集』佐々木田鶴子・田村都志夫・矢川澄子共訳、岩波書店 1996/岩波少年文庫(上下)2017
- リスベート・ツヴェルガー『ちいさなヘーヴェルマン』太平社 1997
- ヴィルヘルム・ハウフ『鼻のこびと』太平社 1999
- トミー・ウンゲラー『アデレード そらとぶカンガルーのおはなし』ほるぷ出版 2010
- エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』新潮文庫 2014
共編著[編集]
共著[編集]
- 『翻訳の日本語』川村二郎共著、日本語の世界15:中央公論社 1981/中公文庫 2000
- 『世紀末ウィーンを歩く』写真:南川三治郎 新潮社:とんぼの本 1987
- 『ウィーン四季暦』東京書籍 1991。画:ルイス・このみ
- 『ハプスブルク物語』写真:南川三治郎 新潮社:とんぼの本 1993
- 『うその学校』松山巌 筑摩書房 1994
- 『地球の上に朝がくる―川田晴久読本』 中央公論新社 2003
- 『世界の名作を読む-海外文学講義-』工藤庸子・柴田元幸・沼野充義、角川ソフィア文庫 2016
- 『澁澤龍彦の記憶』巖谷國士・酒井忠康・中沢けい・養老孟司、河出書房新社 2018
編訳(共著)[編集]
- フランツ・カフカ『禿鷹』「バベルの図書館」国書刊行会 1988、新編2013
- カフカ『万里の長城』「澁澤龍彦文学館 10 迷宮の箱」筑摩書房 1990。各・アンソロジー
- ヴィクトール・マルカ編『ユダヤの言葉』紀伊国屋書店 1996。マルク・シャガール絵
- 『カフカ クラシック・コミックス』西岡兄妹構成・作画、訳、ヴィレッジブックス 2010
編著[編集]
- 『ドイツの世紀末〈1〉 ウィーン 聖なる春』国書刊行会 1986、新装版1997
- 原研二・須永恒雄・中居実・檜山哲彦訳
- 『名随筆選 音楽の森 5 旅の音楽』音楽之友社 1989
- 『西洋温泉事情』編著 鹿島出版会 1989
- 『日本幻想文学集成 7 石川淳』国書刊行会 1991
- 佐藤春夫『美しき町・西班牙犬の家 他六篇』岩波文庫 1992
- 『日本幻想文学集成 13 小川未明』国書刊行会 1992、新編2017
- 『日本幻想文学集成 19 神西清』国書刊行会 1993
- 『日本幻想文学集成 29 花田清輝』国書刊行会 1994、新編2016
- 『ドイツ名句事典』恒川隆男・檜山哲彦共編 大修館書店 1996
- 『深田久弥の山さまざま』 編・解説 五月書房 1996 (池内紀のちいさな図書館)
- 『山下清の放浪日記』 編・解説 五月書房 1996 (池内紀のちいさな図書館)
- 『早川良一郎のけむりのゆくえ』編・解説 五月書房 1997 (池内紀のちいさな図書館)
- 『福田蘭童の釣った魚はこうして料理』 編・解説 五月書房 1997 (池内紀のちいさな図書館)
- 『江上波夫の蒙古高原横断記』 編・解説 五月書房 1997 (池内紀のちいさな図書館)
- 『福沢一郎の秩父山塊』 編・解説 五月書房 1998 (池内紀のちいさな図書館)
- 岩本素白『素白先生の散歩』(編) みすず書房 2001(大人の本棚)
- 内田百間『百間随筆 1・2』 講談社文芸文庫 2001-2002
- 若山牧水『新編 みなかみ紀行』(編)岩波文庫 2002
- 『カフカ事典』若林恵共編、三省堂 2003
- 『尾崎放哉句集』(編) 岩波文庫 2007
- 野尻抱影『ろんどん怪盗伝』(編)みすず書房 2011(大人の本棚)
- シュテファン・ツヴァイク『女の二十四時間 ツヴァイク短篇選』(編)みすず書房 2012(大人の本棚)
- 森鴎外『椋鳥通信』編・注解 岩波文庫(上中下) 2014-2015
- 松井邦雄『ル・アーヴルの波止場で 二十世紀歌謡・映画・ノスタルヒア・港町』龜鳴屋 2014。私家版
- 串田孫一ほか『ちいさな桃源郷 山の雑誌「アルプ」傑作選』編・解説 中公文庫 2018