牧野信一

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

牧野信一(まきの しんいち、1896年11月12日-1936年3月24日)は、日本の作家。

人物[編集]

神奈川県足柄郡生まれ。小田原中学校から早稲田大学高等予科に進学、1919年早大文学部英文科卒。時事通信社の「少年」などの記者となり、小説を書き始める。1921年、鈴木せつと結婚、小田原の実家に住む。1923年関東大震災のあと上京して雑誌『随筆』の編集に携わる。24年、第一創作集『父を売る子』を刊行、また滝田樗陰に認められて『中央公論』に小説を書くようになる。

1930年、小林秀雄井伏鱒二らと知り合い、再度上京、「ゼーロン」を書く。その後神経衰弱となり帰郷、34年「鬼涙村」を発表。35年「淡雪」を発表。母親憎悪の作品が多く、病気と妻とのいさかいが高じ、実家で縊死自殺を遂げた。39歳。『牧野信一全集』全6巻(保昌正夫, 関井光男編、筑摩書房、2002)がある。

伝記など[編集]

  • 薬師寺章明『評説牧野信一』明治書院、1966
  • 柳沢孝子『牧野信一 イデアの猟人』小沢書店、1990.5